【ライブレポート】“台湾が吉川友に跪く一夜”。台北で日台アイドル対バンイベント開催

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日本のアイドルと台湾のアイドルによるライブイベント<女子偶像音楽祭>が、7月4日に台湾・台北にあるPIPE Live Music(水管音樂)にて開催された。

◆STARMARIE、ジュリリジュリラン未来ゴロゴロコロニー13世、吉川友 <女子偶像音楽祭> 画像

日本のアイドルを代表して、先日、アイドルシーンで前代未聞という17分25秒にわたる新曲「花」を発表した“わがままボディー”吉川友と、海外でも精力的にライブ活動を行なっているSTARMARIEが訪台。迎え撃つのはジュリリジュリラン未来ゴロゴロコロニー13世、Mi*N~Ki♡、TIRAの台湾で活動するアイドルたち。イベントは、現地ファンと日本から駆けつけたファンが入り混じり、昼夜公演のべ200人を前に対バン形式で繰り広げられた。

まるで物語を紡いでいるかのように、STARMARIEがストーリー性に溢れた楽曲群を次々に披露し、ジュリリジュリラン未来ゴロゴロコロニー13世が台湾アイドルの可愛さを存分に振りまいた夜公演<女子偶像音楽祭 Vol.2>。トリとして登場したのが吉川友だった。

「「すき」の数え方」から始まったきっかのライブは、MCを中国語でこなしたほか、歌詞も一部台湾仕様に変更。とりわけ現地の友フレ(吉川友ファン)にとっては、自分たちが普段使っている言葉できっかが話しかけてくれるということで、実に嬉しいステージになったはずだ。

国籍や性別が異なっても“アイドルを応援する気持ち”を共通言語とする者たちが観客として集まった今回のイベント。そこで吉川友は、セットリストにアイドル好き、いやアイドルヲタならば身体が勝手に反応してしまう、事務所の先輩・藤本美貴の代表曲にして伝説の1曲「ロマンティック 浮かれモード」を組み込む。ヲタ芸の裾野を一気に広げたこの名曲を前にして、観客は誰しもが吉川友に跪きはじめる。それは、アイドルヲタのDNAが見せる脊髄反射。さらに台北の空の下にこだまする“きっか様きっか様オシオキキボンヌ”の大合唱。

アイドルを応援する気持ちは国境を越える。ヲタ芸もまた国境を越える。そして、“台湾が吉川友に跪く一夜”。日台アイドル対バンイベント<女子偶像音楽祭>は、アイドルシーンのグローバル化の可能性を強く感じさせていた。


なお、7月5日午後からは、同じく台北のPIPE Live Music(水管音樂)にて吉川友の初単独台湾ライブが予定されている(同日夜はSTARMARIEの単独公演)。

text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

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