Jupiter、主催イベントにGALNERYUSやSEX MACHINEGUNSなどメタル勢集結

Jupiterが8月14日、自身主催イベント＜「The Wishing Ceremony」Vol.3＞を新宿ReNYにて開催する。そのメンツがメタルファンにはたまらなく盛大だ。

◆＜「The Wishing Ceremony」Vol.3＞ 画像

2015年1月にリリースされた2枚目のアルバム『THE HISTORY OF GENESIS』は、激しさと美しさが同居するJupiterの魅力を的確に描き上げた作品だった。バンド自身の進化／深化も顕著であり、同作に伴うツアーにおいては、彼らの新たな一歩が着実に表現されていたのも記憶に新しい。ファイナルとなった東京公演（4月29日　東京・新宿ReNY）は特に充実した盛大な内容だったが、その場で突如として告知されたのが、今夏の主催イベント＜「The Wishing Ceremony」Vol.3＞である。開催自体がファンにとっては朗報だったとはいえ、真に驚かされたのはそこから。ほどなくして発表された顔触れは、誰もが予想だにしなかったであろう超強力なものだったのだ。

独自のスタンスでシーンを席巻していったSEX MACHINEGUNS、今や世界的なレベルで熱い視線が注がれている超絶技巧集団のGALNERYUS、後続の様々なアーティストに影響を与えてきた、結成から28年を迎えたGARGOYLE、ヨーロッパで先行デビューした躍進著しい若手のGYZE。プロフェッショナルなミュージシャンからも一目置かれるJupiterゆえに実現した豪華絢爛なラインナップと言っていい。

この5組に共通するのは、言わずもがな、“メタル”である。ただ、Jupiterの音楽的基盤を考えれば至極当然かもしれないが、彼らが“共にステージに立ちたい”と感じた理由はその純度の高さだけではない。何より見逃せないのは、いずれのバンドも他にない個性的な“魅せ方”を持っている点である。これだけ華々しい“鋼鉄の祭典”はなかなか観られない。全出演者ともに、すでに相当な意気込みを抱いているはずだ。音楽に勝ち負けなどないが、やはり他のバンドには“負けられない”からである。それぞれの単独公演とはまた趣の異なる、この『The Wishing Ceremony vol.3』ならではの熱狂的空間が生み出されるのは間違いない。そして、首謀者であるJupiterが固有の美学をもって敏腕精鋭陣をどう迎え撃つのか、そんな興味も自ずから沸いてくる。当日に繰り広げられる光景を想像するだけで、気分も昂揚してくるというものだ。

Jupiterは8月26日にニュー・シングル「TOPAZ」をリリースする。同作を引っ提げた全国ツアー＜Prevenient Grace＞も9月からスタートすることになっている。この精力的な活動の最中にあえてブッキングされた＜「The Wishing Ceremony」Vol.3＞は、今後のJupiterにとっても重要な意味を持つ公演になりそうだ。チケット一般発売は7月4日(土)より。

文◎土屋京輔





◆Jupiter オフィシャルサイト