【イベントレポート】日本ナンバーワンDJは、DJ B=BALL
6月14日大阪・OWL OSAKAにて、Red Bullが主催するイベント世界ナンバーワンのDJを決める世界大会<Red Bull Thre3Style 2015>の日本決勝が開催された。
◆<Red Bull Thre3Style 2015>日本決勝画像
2015年で6回目を迎える本イベントは制限時間15分以内で3つの音楽ジャンルをミックスし、DJのテクニックとパフォーマンスでバトルしあうDJの世界大会だ。過去のイベントでは史上最年少で世界チャンピオンとなったSHINTAROを輩出、世界各国でプレイをするDJにとって今や外せない存在となった。
その日本大会の決勝には全国各地の大会を勝ち抜いてきた7人の代表、そして敗者復活の“ワイルドカード枠”で選出された計8名のDJが出演を果たした。大阪代表・DJ B=BALL、名古屋代表のDJ NAMU、福岡代表のDJ YOSSY、広島代表のDJ TAISEI、東京代表のDJ-KATO-P、札幌代表のDJ KAZUYA、そして“ワイルドカード枠”DJ LEGO。審査内容はテクニックはもちろんのこと、選曲やパフォーマンス、フロアの盛り上がりなども含まれる。ジャッジは世界チャンピオンでもあるSHINTAROや初代日本チャンプのDJ IKUら5人が担当。この日の模様はネットにて生中継でも放送。日本一のパーティロッカーが決まる瞬間をその目で見届けようと、会場には日曜の夜にも関わらずフロアの外にあふれるほど多くのオーディエンスが集まった。
▲決勝出場DJ
▲ジャッジ
出演順は直前に抽選で決定。一番手に登場したのは広島代表のDJ TAISEI! カウントダウンでプレイが始まり、イベントのスターターとして緊張感を感じさせつつも徐々にフロアを盛り上げていく。今回の決勝大会である“大阪”を意識し、HIP HOPメインのセレクトの中にもくすりとさせる選曲で自身のカラーを魅せていく。
▲DJ TAISEI
続く福岡代表のDJ YOSSY、誰もが知る王道HIP HOPやロックの名曲のセレクトの中にも攻撃的でアッパーなセレクトをぶち込み、クラウドが大いに盛り上がる。時にはフロアセンターのテーブルに乗り上げ、これでもかとオーディエンスをあおる。3番手は札幌代表のDJ KAZUYA。これまでも札幌代表として幾度とジャパンファイナルのステージに挑戦している彼。初めての会場でもフロアのヴァイヴスを一体化させるのはお手の物。キャッチーでポップ、時にはファニーなスタイルで攻める。ラスト3分、まさかの“3分クッキング”のテーマ曲をバックに高速プレイで魅せ、オーディエンスに強力なインパクトを残していった。
▲DJ YOSSY
▲DJ KAZUYA
前半戦を締めるのは仙台代表のDJ SONIC。スタート時に機材トラブルで手痛いミスがあったものの、高速スクラッチのハイテクニックで会場の視線を一気に集める。EDM系トラックに、HIPHOP、女子受けバッチリのスイートなソウルも盛り込み、ラスト1分では怒涛のテクニックを見せつけてくれた。
▲DJ SONIC
後半戦、東京代表のDJ KATO-Pはパーティーフレーバー満載のセレクトの中にも、TONEPLAY、ボディトリック等がっつりとテクニックを見せつつ、プレイする自身も気持ち良さそうなポジティブヴァイブでフロアのエナジーを上昇させる。6番手は大阪エリアから“ワイルドカード”枠での出場となったDJ LEGO。地元大阪ということもあり、サポーターも多く駆けつけ、歓声が沸き起こる。まさかのラジオ体操のBGMからスタートしたかと思えば、EDM系サウンドでフロアを揺らす。さらに、ロックやPOPの名曲を絶妙な間合いでカットイン、TONE PLAYなどのテクニックを盛り込み、自身のスタイルを大いにアピールした。
▲DJ KATO-P
▲DJ LEGO
続く7番手は同じく大阪代表のDJ B=BALL。本大会3度目の挑戦となる彼、これまでの出演陣とはカラーも違い、はちまきに短パン姿とキャラ立ちもインパクトあり。誰もが知るゲームミュージックのBGMを皮きりに、HIP HOP、R&Bをベースにした豪快なビートメイクでフロアを息を合わせて一緒になって盛り上がる。豪気なテクニックはもちろんのこと、クラッカーで弾けるわ、ダイブを決め込むわ、上がり続けるテンションに身を任せ一気つに突き進み、15分の時間があっという間に終了。そしてラスト8番手、名古屋代表DJ NAMUは残念ながら直前のPCの故障によって棄権となり、全出演者のバトルが終了した。
▲DJ B=BALL
全国の予選を勝ち抜いたファイナリスト同士の戦いとあって、審査は難航。その結果、見事日本代表に勝ち抜いたのは地元大阪代表のDJ B=BALL!! フロアに登場したDJ B=BALLは「めちゃうれしいです。3年もかかっちゃいました! 今年のワールドファイナルは日本。日本代表としてどこまでできるかわからんけど、SHINTAROに続いて“すげーDJ出てきた”って思ってもらえるようにした」と思いを語った。
DJ B=BALLが日本代表としてバトルに参加する、「Red Bull Thre3Style 2015」のワールドファイナルは今年9月に東京で開催。アジア初、日本初となるだけにすでに注目度も高い。20カ国以上から集められたDJの猛者たちが5日間に渡ってバトルを繰り広げる本イベント。イベント詳細は近日発表予定だ。
Photo by Jason Halayko/Red Bull Content Pool
この記事の関連情報
<ageHa THE FESTIVAL 2024>、9月&10月に開催
<THE HOPE 2024>にCreepy Nuts、SALU追加出演決定
<THE HOPE 2024>2デイズで開催。56組のLIVEアーティスト&29組のDJがラインナップ
次世代DJ/アーティスト発掘・育成プログラム「GIANTKILLERZ」が、エイベックス&Nicky Romero主宰レーベル・Protocol Recordingによってローンチ
千葉雄喜、PETZ、VLOTら出演、日本のヒップホップシーンをリードするラッパー/DJが一堂に集結する<Feels>開催
ソニーの立体音響体験“360 Reality Audio”とヒップホップのコラボ、「360 Reality Audio x HIPHOP」プロジェクト始動
カルチャーフェス<GREENROOM FESTIVAL’24 >、第6弾出演アーティスト発表
クィア・ラップの革新者“Mykki Blanco”、クィア・アンダーグラウンド・パーティ<FETCH>に登場
新宿ZEROTOKYO<SOUNDGATE>、石野卓球、大沢伸一、KEN ISHII、砂原良徳らが共演