ジョン・レノン、50年以上行方不明だったギターが発見される
ジョン・レノンが60年代初め、ザ・ビートルズの「P.S.I Love You」や「Love Me Do」をレコーディングする際に使用し、その後紛失していたアコースティック・ギターGibson J-160E 1962年型が、11月に米LAで開かれるオークションに出品する。
レノンはこのギターを1962年9月にリバプールの楽器店Rushworth's Music Houseで購入。ギターを手にした翌日(9月11日)、ロンドンのEMIスタジオで行われたレコーディング・セッションで初めてプレイした。以降1963年に紛失するまで、レコーディングでアコースティック・ギターが必要なときは愛用していたそうだ。また、レノンはこのギターを大変気に入っており、「She Loves You」や「Please Please Me」「All My Loving」などを作るときにも使っていたといわれている。
しかし、ギターは1963年12月ロンドンで開かれたクリスマス・ショウで紛失し、レノンは代わりに1964年型をプレイするようになったそうだ。1962年型は50年以上行方がわからなかったが、最近になって、米在住のアマチュア・ギタリストが1970年代にサンディエゴで購入し保管していたものが、そのギターであることが判明した。所有者本人ではなく友人が気づき、鑑定に出したという。
オークションを開催するJulien's Auctionsは、60~80万ドル(約7,500万~1億円)の値がつくのではないかと推測している。
“最も重要なザ・ビートルズのギター”といわれるこのギターは、テキサスのLBJ Presidential Library(6月13~29日)、グラミー博物館(7月2~9月2日)、Julien's Auctionsのビバリーヒルズにあるギャラリー(11月2~6日)で一般公開された後、11月6,7日に開かれるオークションで競売にかけられる。入札はオンラインでも受け付けるという。
Ako Suzuki
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