【イベントレポート】J-POP、ロック、歌謡曲…ジャンルごちゃまぜの音楽イベント<MUSIC FESTA vol.3>東京公演
ゲストのTHE ポッシボーは、まさにライブ百戦錬磨のステージングを<MUSIC FESTA vol.3>でも展開していく。自分のパートではないところではひたすらに会場を煽りまくるロビン、そして熱く激しい中に織り込まれている楽しさ。そんなメンバーの様子が観客側にも伝わり、客席では飛んで跳ねての連続。気づいたら、「全力バンザーイ! My Glory!」でのお約束“バンザーイ!”に至るまで、O-EASTがいつもどおりのポッシボーのワンマンライブでよく見る風景に変わっている。流石10年選手。そして同時に、これが、これこそが様々なアイドルイベントでオーディエンスの興味関心を一気にかっさらい、奇跡のV字回復を成し遂げたTHE ポッシボーの底力であり、凄さというものなのである。
THE ポッシボーの激しさをそのまま引き継いだ中島卓偉。「ちょっとだけやらせてください! 俺の曲短いから、あっという間に終わるから!」と、自身のアルバム『煉瓦の家』にも収録された、アンジュルム提供曲「大器晩成」や℃-ute提供曲「次の角を曲がれ」のゴリゴリのロックンロールを放っていく。火がついたオーディエンスはここで一気に燃え上がり、卓偉に負けないシャウトで誰もが拳を突き上げる。刺し込んでくるようなサウンドと、刺激的に赤く染まったステージ。そして、汗を飛ばしながら熱唱する中島卓偉。そこにオーディエンスの興奮が加わり、O-EASTは呼吸も浅くなりそうな白熱したライブ空間と化す。
「日本って、親しい人としかイベントが行なわれないような気がしてます。でも、ジャンルとか区別することのほうが、僕的には全然ロックじゃない。どんなジャンル、どんな音楽をやっていても歌モノであるということは絶対繋がれることだと思っているので、こういうイベントが成立するんだっていうのを続けていくことで、いろんな人に伝えていけたらなって思っています。」
バンマスとして、ちょっと真面目に<MUSIC FESTA>について述べた後にも、卓偉のロックは続く。疾走感で一気に持っていく「どんなことがあっても」、そして「続けろ」。“信念はいづれ光となる”と喉を震わせる卓偉と、そしてジャンルを越えて集まった仲間たちで作られる<MUSIC FESTA>は、いつの日か、“最高で最強のヴィンテージ”と呼ばれることになるのだろう。
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