コンサートを撮影、オークションで販売した男性を逮捕

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著作権法違反により、また逮捕者が出てしまった。

警視庁深川警察署が発表したもので、5月13日、著作権法違反(無断複製物頒布)の疑いで愛知県豊田市在住の歯科医の男性(54歳)が逮捕されている。JASRACの管理著作物が収録された無断複製物(ブルーレイディスク)をインターネットオークションに出品し、2014年12月15日以降1枚15,000円で少なくとも27人に販売した疑いで、JASRACにより5月7日に告訴された。

警察の調べによると、この男性は2014年12月13日に大阪で開催されたコンサート<竹内まりやsouvenir 2014>を観客席からビデオカメラで録画し、その後自宅のパソコンでブルーレイディスクに複製し、オークションで販売したことが明らかとなっている。オークションサイト上では「係員から注意を受けなかったので最後まで撮れた」など、自らの撮影行為が克明に書き込まれていた。

引き続きJASRACは、このような海賊版の頒布行為の撲滅に向け、インターネットオークションサイトや音源交換サイトを運営するプロバイダへの違法品出品情報の削除要請や当該出品者への注意・警告の実施と、広報活動を通じた著作権の啓発に努めていくという。

当然のことながら、コンサートを録音/録画し、これを著作権者や実演家に無断で頒布する行為は、著作権/著作隣接権侵害となるのみならず、公表されていない音源/映像等が拡散することとなり、著作権者/実演家などの名誉そのものを害する行為でもある。意識の低さや知識の欠落は、何の言い訳にもならない。著作権違反が犯罪であることを、正しく認識する必要がある。

◆著作物を無断で使うと?(公益社団法人著作権情報センター)
◆JASRAC
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