【インタビュー】愛を伝える ななみ、1stアルバムリリース「みなさんの薬箱になったらいいなと思ってるんです」
◆恋愛にはまだ損得感があるし
しがみついているところがある
――どんなふうにアルバムが届いたら嬉しいですか?
ななみ:さっき、「愛してる」の話でも触れましたけど、私は男女の恋愛を本当の愛だと思っていないところがあるんです。恋愛は愛に移行するための練習期間のような気がしていて、家族になって初めて本当の愛になると思うんですよね。
――なぜ、そういうふうに思うんですか?
ななみ:恋愛にはまだ損得感があるし、「愛してる」の歌詞じゃないけど、しがみついているところがあるなって。そこを抜けた“愛”を歌っているのが愛しい人のためなら何度だって立ち上がれるって歌っている「I live for love」だったり「悲しみにありがとう」かなって。自分の中では、このアルバムがみなさんの薬箱になったらいいなと思ってるんです。ケガにはケガを治す薬があるようにバリエーションに富んだ曲を入れさせてもらったので、失恋したら「Dahlia」のように「見返してやる」って思えるような薬を手に入れて傷を癒してもらってもいいし、「愛してる」を聴いてやさしくなれたりとか――。だからと言って愛が何なのかは私自身わかっていないんですけど、たどり着くのは愛なのかなと思うんですよね。
――恋愛が愛のための練習期間なら、たくさん恋をして失恋したほうがいい?
ななみ:そうですね。
――ただ、傷ついて痛い想いをすると誰かを好きになるのが怖くなる場合もありますよね。
ななみ:もういいって思っちゃいますよね。でも、私はバカなのか傷ついても傷ついてもすぐに恋愛したくなるタイプなんですよ。一目惚れの歌を作っちゃうぐらいですから(笑)。
◆何かを手放さなければ
新しい出会いはこないと思う
――ははは。恋多きななみさんですが、傷ついたけど、糧になったなと特に思う曲というのは?
ななみ:「約束を果たすその日まで」がまさにそういう曲です。この人とこのままつき合ったら、結婚しちゃうんじゃないかなと思ったぐらいに好きになった人がいたんですけど、バリバリにオーディションを受けていた時期でもあったので夢が叶う保証なんかないけど、自分を信じていたかった。結婚したから夢が叶わなかったと思うのはイヤだったので、大好きだった時期に別れたんです。その人を失った分、夢を叶えなきゃ意味がないって、そういう気持ちがバネになりましたね。タイトルどおり約束を果たすまで頑張るっていう曲です。今はもう、その人は結婚して幸せになっているので良かったなと思いますけど。
▲1stアルバム『ななみ』
――恋が愛に昇華されたわけですね。
ななみ:そうですね。別れた後、こんなに頑張れるのは間違いなく愛だと思ったし、思い出の中でも人は十分、生きていけるんだなって。その人との別れがなかったら、今はなかったかもしれないし、結婚していたかもしれないし。
――人生の岐路だった。
ななみ:今、思うといちばんの分かれ道だったと思います。特に今の時期は私のように夢を追い求めて上京した人も多いと思うし、何かを手放さなければ新しい出会いはこないと思うので。
――そういう意味でも薬箱になってほしいアルバム?
ななみ:ええ。恋愛だけじゃないところで悩んでいる人に対しても。今の自分を全部、伝えたアルバムなので。
――さっき「見返してやりたい」という話が出ましたが、ななみさんには、そういうガッツがあるじゃないですか?
ななみ:(笑)男っぽいところですよね。そう、そう。
――このシーンの中では、どういうところに打ち勝ってサバイバルしていきたい?
ななみ:自分には負けたくないですね。
――ライバルがたくさんいるなと思ったりしませんか?
ななみ:もちろん思うし、素敵なアーティストがいっぱい、いらっしゃるので悔しいなと感じるときもあります。でも、誰かが自分の足をひっぱっているわけではないので、人と比べている内はまだまだダメなんですよね。自分が頑張れないのは自分のせいだし、そういう気持ちを歌っているのが「去れ負け犬よ」っていう曲なんですけど、この曲のように情けなかったり、弱い自分を追い出して生きていきたいと思います。
――14才からデビューするまでの期間もいろんな自分との戦いがあったんだろうし。
ななみ:はい。なので、この先も大丈夫だと思います。夢を見る自分と恋する自分との勝負には勝ったけど、この先は夢を叶えた自分と次の夢に向かう自分との戦いが始まるのかなって。
◆中島みゆきさんですね
多くの方を救っているアーティストなので
――その次の夢とは?
ななみ:世界を変えたいという夢は変わらないですね。ただ、デビュー当初のように何かをバーンと壊して変えていこうと思っているのではなく、確実に1つずつ進んでいって、みんなの輪が繋がっていけばいいなと思っています。
――ゆっくり時間をかけて目標に向かって歩いていく?
ななみ:はい。時間をかけないで繋がったものはすごくもろいんだなって思ったので。
――そういう意味でななみさんがリスペクトするアーティストというのは?
ななみ:中島みゆきさんですね。同じ事務所なので、スタッフを通じていろんなお話をお聞きするんですけど、偉大な方だと思います。多くの方を救っているアーティストなので。
――では、最後に今後の活動について教えてください。
ななみ:<~73 Street Mission 2015~>と銘打って全国でストリートライブをやっています。ななみにちなんで73回(笑)。路上ライヴは大分時代に地下街でやっていたんですけど、こんなに多くの箇所で歌ったことはないし、ある意味、ストリートってライブハウスより大きなハコだと思うんですよ。無限に人が集まれるし、愛を求めている人、余裕がなくてライブハウスに来られない人も見に来られると思うので。旅の中では泣いたりすることや悔しい想いをすることもたくさんあると思っているんですけど、そこは負けずに。薬箱を届けに来ましたっていう気持ちで歌いたいと思います。
インタビュー&文◎山本弘子
CRCP-40407 ¥2,778+税
e-stretch RECORDS/日本クラウン
1.I’ll wake up
2.去れ負け犬よ
3.約束を果たすその日まで
4.I live for love
5.:愛してる
6.出逢えたのはあの店で
7.許されざる愛
8.ポケットの恋花火
9.君という宝物
10.悲しみにありがとう
11.Dahlia
12.涙レンズ
13.愛が叫んでる
全13曲収録
2015年5月14日(木)九州予定
2015年5月15日(金)九州予定
2015年5月16日(土)九州予定
2015年5月17日(日)九州予定
2015年5月23日(土)東京都 新宿駅、渋谷駅周辺予定
2015年5月27日(水)愛知県 名古屋駅周辺予定
2015年5月28日(木)愛知県 名古屋市内予定
2015年5月30日(土)埼玉県 大宮駅、川口駅周辺予定
...and more
以降、6月、7月も"73 street mission 2015"はまだまだ全国に展開をしていきます。
詳細は、オフィシャルHP・ななみスタッフTwitter・facebookで随時更新。
しがみついているところがある
――どんなふうにアルバムが届いたら嬉しいですか?
ななみ:さっき、「愛してる」の話でも触れましたけど、私は男女の恋愛を本当の愛だと思っていないところがあるんです。恋愛は愛に移行するための練習期間のような気がしていて、家族になって初めて本当の愛になると思うんですよね。
――なぜ、そういうふうに思うんですか?
ななみ:恋愛にはまだ損得感があるし、「愛してる」の歌詞じゃないけど、しがみついているところがあるなって。そこを抜けた“愛”を歌っているのが愛しい人のためなら何度だって立ち上がれるって歌っている「I live for love」だったり「悲しみにありがとう」かなって。自分の中では、このアルバムがみなさんの薬箱になったらいいなと思ってるんです。ケガにはケガを治す薬があるようにバリエーションに富んだ曲を入れさせてもらったので、失恋したら「Dahlia」のように「見返してやる」って思えるような薬を手に入れて傷を癒してもらってもいいし、「愛してる」を聴いてやさしくなれたりとか――。だからと言って愛が何なのかは私自身わかっていないんですけど、たどり着くのは愛なのかなと思うんですよね。
――恋愛が愛のための練習期間なら、たくさん恋をして失恋したほうがいい?
ななみ:そうですね。
――ただ、傷ついて痛い想いをすると誰かを好きになるのが怖くなる場合もありますよね。
ななみ:もういいって思っちゃいますよね。でも、私はバカなのか傷ついても傷ついてもすぐに恋愛したくなるタイプなんですよ。一目惚れの歌を作っちゃうぐらいですから(笑)。
◆何かを手放さなければ
新しい出会いはこないと思う
――ははは。恋多きななみさんですが、傷ついたけど、糧になったなと特に思う曲というのは?
ななみ:「約束を果たすその日まで」がまさにそういう曲です。この人とこのままつき合ったら、結婚しちゃうんじゃないかなと思ったぐらいに好きになった人がいたんですけど、バリバリにオーディションを受けていた時期でもあったので夢が叶う保証なんかないけど、自分を信じていたかった。結婚したから夢が叶わなかったと思うのはイヤだったので、大好きだった時期に別れたんです。その人を失った分、夢を叶えなきゃ意味がないって、そういう気持ちがバネになりましたね。タイトルどおり約束を果たすまで頑張るっていう曲です。今はもう、その人は結婚して幸せになっているので良かったなと思いますけど。
▲1stアルバム『ななみ』
――恋が愛に昇華されたわけですね。
ななみ:そうですね。別れた後、こんなに頑張れるのは間違いなく愛だと思ったし、思い出の中でも人は十分、生きていけるんだなって。その人との別れがなかったら、今はなかったかもしれないし、結婚していたかもしれないし。
――人生の岐路だった。
ななみ:今、思うといちばんの分かれ道だったと思います。特に今の時期は私のように夢を追い求めて上京した人も多いと思うし、何かを手放さなければ新しい出会いはこないと思うので。
――そういう意味でも薬箱になってほしいアルバム?
ななみ:ええ。恋愛だけじゃないところで悩んでいる人に対しても。今の自分を全部、伝えたアルバムなので。
――さっき「見返してやりたい」という話が出ましたが、ななみさんには、そういうガッツがあるじゃないですか?
ななみ:(笑)男っぽいところですよね。そう、そう。
――このシーンの中では、どういうところに打ち勝ってサバイバルしていきたい?
ななみ:自分には負けたくないですね。
――ライバルがたくさんいるなと思ったりしませんか?
ななみ:もちろん思うし、素敵なアーティストがいっぱい、いらっしゃるので悔しいなと感じるときもあります。でも、誰かが自分の足をひっぱっているわけではないので、人と比べている内はまだまだダメなんですよね。自分が頑張れないのは自分のせいだし、そういう気持ちを歌っているのが「去れ負け犬よ」っていう曲なんですけど、この曲のように情けなかったり、弱い自分を追い出して生きていきたいと思います。
――14才からデビューするまでの期間もいろんな自分との戦いがあったんだろうし。
ななみ:はい。なので、この先も大丈夫だと思います。夢を見る自分と恋する自分との勝負には勝ったけど、この先は夢を叶えた自分と次の夢に向かう自分との戦いが始まるのかなって。
◆中島みゆきさんですね
多くの方を救っているアーティストなので
――その次の夢とは?
ななみ:世界を変えたいという夢は変わらないですね。ただ、デビュー当初のように何かをバーンと壊して変えていこうと思っているのではなく、確実に1つずつ進んでいって、みんなの輪が繋がっていけばいいなと思っています。
――ゆっくり時間をかけて目標に向かって歩いていく?
ななみ:はい。時間をかけないで繋がったものはすごくもろいんだなって思ったので。
――そういう意味でななみさんがリスペクトするアーティストというのは?
ななみ:中島みゆきさんですね。同じ事務所なので、スタッフを通じていろんなお話をお聞きするんですけど、偉大な方だと思います。多くの方を救っているアーティストなので。
――では、最後に今後の活動について教えてください。
ななみ:<~73 Street Mission 2015~>と銘打って全国でストリートライブをやっています。ななみにちなんで73回(笑)。路上ライヴは大分時代に地下街でやっていたんですけど、こんなに多くの箇所で歌ったことはないし、ある意味、ストリートってライブハウスより大きなハコだと思うんですよ。無限に人が集まれるし、愛を求めている人、余裕がなくてライブハウスに来られない人も見に来られると思うので。旅の中では泣いたりすることや悔しい想いをすることもたくさんあると思っているんですけど、そこは負けずに。薬箱を届けに来ましたっていう気持ちで歌いたいと思います。
インタビュー&文◎山本弘子
1stアルバム『ななみ』
CRCP-40407 ¥2,778+税
e-stretch RECORDS/日本クラウン
1.I’ll wake up
2.去れ負け犬よ
3.約束を果たすその日まで
4.I live for love
5.:愛してる
6.出逢えたのはあの店で
7.許されざる愛
8.ポケットの恋花火
9.君という宝物
10.悲しみにありがとう
11.Dahlia
12.涙レンズ
13.愛が叫んでる
全13曲収録
ななみ ストリートライブツアー<~73 Street Mission 2015~>
2015年5月14日(木)九州予定
2015年5月15日(金)九州予定
2015年5月16日(土)九州予定
2015年5月17日(日)九州予定
2015年5月23日(土)東京都 新宿駅、渋谷駅周辺予定
2015年5月27日(水)愛知県 名古屋駅周辺予定
2015年5月28日(木)愛知県 名古屋市内予定
2015年5月30日(土)埼玉県 大宮駅、川口駅周辺予定
...and more
以降、6月、7月も"73 street mission 2015"はまだまだ全国に展開をしていきます。
詳細は、オフィシャルHP・ななみスタッフTwitter・facebookで随時更新。