【ライブレポート】でんぱ組.inc「このままではライブが続行できない…」とか?
このままではライブが続行できない。メンバーはこの事態をあまり想定してなかったようで、けっこう慌てている。しかし、そこで相沢梨紗によく似たラスボスの声が。今回のツアーで経験を積んだメンバーにまだまだ甘いと語り、6月からスタートする全7カ国をめぐるワールドツアーでリベンジするようにと、次に目指すべき目標を明確にしたところでうまくオチが付いた。
ミニコーナーのあとはまず「イロドリセカイ」「ブランニューワールド」という、「WWDD」に収録された新曲の中でもとりわけ今までのでんぱ組.incのイメージとは異なるしっとりとしたバラードやロックテイストの強さを見せつける。さらにここからが後半戦だと会場に告げて、いよいよ会場は一体となって終盤の盛り上がりになだれ込んでいく。「キラキラチューン」「バリ3共和国」「ちゅるりちゅるりら」「でんでんぱっしょん」と、でんぱ組.incらしい、個性的かつ日本的で、さらにアッパーな曲の数々は、すでに次のワールドツアーを見据えながら演じているかのようだった。
最後の曲は定番の「檸檬色」。会場を埋め尽くすペンライトは淡い黄色に変わり、長かったホールツアーは切なげな情景と共に終わっていく。ここでいったんメンバーはステージを去るが、観客はすぐに「でんぱ!世界へ!大冒険!」というコールを会場に響かせてアンコールを要求。これに応えてステージに復帰したメンバーは、アンコールを残すばかりとなったこのツアーを思い思いに振り返る。古川未鈴は今回のツアーで、のべ観客動員数が過去最大の6万人だったと報告。「2月末から全27公演をやる中で、ホールでやるとこんな感じになるのかと、新たな発見があった」と感慨深げに語り、会場の隣にある東京ドームすら埋められるというその動員数に観客も喝采を送る。
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