【インタビュー】フレデリック、『OWARASE NIGHT』に「自分の言葉で本当に伝えたいこと」
■日常的なバンドになりたいんです
■たくさんのリスナーに出会えることが今から楽しみですね
──“終わりとはじまり”をテーマにしていることが「さよならカーテン」からもはっきり伝わってきます。
康司:この曲はミニアルバムのいちばん最後に持ってきたかった曲で。カーテンって閉じたままならずっと部屋が暗いままなんですよ。閉じていたら何も見えない。だったら自分の中の壁を1個はずすために、カーテンを開いて、朝日を見る。朝を始めるってことが大事なんですよ。だから「さよならカーテン」。これを聴いた後にまた「オワラセナイト」を聴いたら違う聞こえ方がすると思いますよ。
──なるほど。やっぱりフレデリックは歌詞のモチーフといいますか、着眼点が面白いです。特に5曲目の「セーターを脱がさないで」とか。
康司:これは恋愛をテーマにしているんですけど、セーターに例えたら面白いかなと思って(笑)。セーターのことを愛しているんやったら夏でも着るでしょ? 恋愛もそうで、自分がキツくても愛のためだったら我慢できる。そういう意味でのセーターを脱がさないで、ですね。あとは、俺がセーターを好きっていうのはあるかもしれない。一時期ものすごくセーターを着てたんです。
──たぶん今後セーターを着るときにこの曲を思い出すかも(笑)。うん、やっぱり、フレデリックの曲の歌詞に出てくる言葉を日常で使ったら、きっと曲のメロディーも一緒に出てくるんですよね。
健司:めっちゃいい曲って歌詞まで全部覚えていますよね。あの曲よかったよね、“ラララら~”じゃなくて。歌詞とメロディーが一緒に出てくるなと。
──『うちゅうにむちゅう』『oddloop』『OWARASE NIGHT』と3作ミニアルバムのリリースが続いていますが、ミニアルバムってコンセプトが立てやすいと思うんですね。そういう意識みたいなところはあったりするのでしょうか。
康司:自分もシングルCDを買って聴いていたし、好きなアーティストはフルアルバムで聴きたいですよ。でも俺らの1歩としてはミニアルバムなんじゃないかなと。
健司:まだまだ俺らは世間に知られていないと思っているんですね。これからたくさんの人に出会うために、まずは自分たちのことをより知ってもらう術として、ミニアルバムとしてリリースしようと。フルアルバムはもっともっと自分たちのことを知ってもらってから、出したいなと思っているんですよ。でも……これも今そう思っているだけで、また変わるかもしれないですけどね。
──これからたくさんの人に聴いてもらって知ってもらって、中毒性の高いクセになるフレデリックの音楽がどんどん広まっていくことを今から楽しみにしています。
康司:多くの家庭のCD棚に俺らのCDを置いてもらえるようなバンドになりたいんです。学校とかでも“このバンドよかったよ”と貸し合うことができるような、日常的なバンドになりたいんです。ライブをやって、CDをリリースして、そこからたくさんのリスナーに出会えることが、今から楽しみですね。
──リリース後にはイベント出演や、ドラマチックアラスカや夜の本気ダンスとのツアー<ALA-UMI-DOSS TOUR 2015~逃げ出したくなるような踊ってない夜に本気ダンス~>が予定されています。
康司:関西の勢いのあると言われているバンドでまわろうと思っていて。音源を聴いてくれたお客さんを目の前にしたら、『OWARASE NIGHT』のまた違った見え方や新しい発見があるんじゃないかなと思います。お客さんとコミュニケーションを取れることがとても楽しみですね。
Kaz.:アルバムで作り上げた音楽とはまた違う、4人だけでアレンジされた音楽を届けることができると思うので、楽しみにしていてほしいですね。
取材・文◎寺地理沙
■Mini Album『OWARASE NIGHT』
AZCS-1045 ¥2,000(tax out)
1.オワラセナイト
2.DNAです
3.シャンデレラ
4.どうにもこうにも
5.セーターを脱がさないで
6.愛の迷惑
7.さよならカーテン
■<ALA-UMI-DOSS TOUR 2015~逃げ出したくなるような踊ってない夜に本気ダンス~>
2015年6月12日(金)広島ナミキジャンクション 18:30/19:00
2015年6月13日(土)福岡CB 17:30/18:00
2015年6月19日(金)名古屋ELL 18:30/19:00
2015年6月27日(土)仙台HOOK 17:30/18:00
2015年6月28日(日)渋谷クラブクアトロ 16:30/17:30
2015年6月30日(火)梅田クラブクアトロ 18:30/19:00
出演:ドラマチックアラスカ/フレデリック/夜の本気ダンス
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