【インタビュー】コラブロ「ロックやメタル、ホルモンやきゃりーも大好きだよ」
――夢を追いかけている人たちへのアドバイスは?
ジェイミー:僕らはバックグラウンドも違うし、それぞれ別のストーリーがあるけど、1つだけ共通しているのは、全員、あきらめなかった。夢を追い続けたって言うのは陳腐だけど、僕ら全員、歌うことが大好きで、歌うのを止めなかった。だから、僕はあきらめるなって言いたい。
リチャード:そうだね。そして、自分でいること。誰かに気に入られようとか受け入れられようとして、自分を変える必要はない。ありのままの自分でいること、それが大事だよ。
――アルバムについて教えてください。収録曲はどうやって選んだ?
トム:僕らが本当に歌いたいと思ったミュージカル・ソングにしぼったんだ。感情移入できて、曲のストーリーをちゃんと伝えられると思うものにした。ミュージカルを歌うときはそこが一番大切なんだ。曲のストーリーをきちんと伝える、そこにエモーションがあるってことがね。それに、レコード会社から「Secrets」のようなポップ・ソングのカヴァーを勧められた。最初、大丈夫なのかな、僕らが歌うべきなのかなって懐疑的だったけど、やってみたら、すごく上手くいった。
――1番お気に入りの曲とその理由を教えてください。
リチャード:僕が1番好きなのは「Over The Rainbow」だね。母がよく歌っていて、それを聴きながら育ったようなものなんだ。
マット:僕は『Ghost』の「With You」。素晴らしい物語で、素晴らしいミュージカルだ。レコーディングしてて楽しかった。
トム:僕は「Bring Him Home」だな。この曲を歌うといつも、僕らがパブに集まって初めて一緒に歌ったときのことを思い出す。
マイケル:僕は、「Stars」だ。『Britain's Got Talent』で初めて僕らが歌った曲なんだ。それに優勝したときもね。レコーディングでも初めて歌った曲だった。僕らのうち何人かは、そのとき初めてレコーディング・スタジオってところへ行って、新しい体験をした。だから、いろんな意味で“初めて”の曲なんだ。
ジェイミー:僕のお気に入りは「Anthem」だと思う。コラブロをスタートする前、僕はオーディションでいつもこの曲を歌ってたんだ。僕らのヴァージョンはすごくスペシャルだと思う。
――歌うパートはどうやって決める?
リチャード:始めたばかりのころは難しかったけど、いまはお互いの声をよくわかってるから、誰の声がどのパートに合うかって、簡単に決められる。ジェイミーの声は1番低いし、トムは最も高音だ。僕の声とトムの声はすごく合うから、よくトムの声に僕の声をかぶせる、マットとマイケルは重要なキーを歌うのに適してる。いまは、どうしたらベストかよくわかる。だから、夏に2ndアルバムを出す予定だけど、新作はもっと良くなってるよ。
――この1年でグループ結成、オーディション番組優勝、デビュー・アルバムNo.1、ツアーといろんなことを経験していますが、これまでのハイライトは?
トム:(英王室が開催するチャリティー・イベント)Royal Variety Showでウィリアム王子やケイト(キャサリン妃)の前でパフォーマンスできたのはすごい体験だった。彼女は妊娠してたから、ロイヤル・ベイビーにも僕らの歌が届いたと信じてるよ(笑)。
――日本では英国ほどミュージカルが身近なものではありませんが、東京でのショウケースはどうでしたか?
マット:みんな、スタンディングオベーションで盛り上がってくれて、日本で歌えて本当に良かった。
リチャード:確かに、ストーリーや音楽を知らない曲もあったかもしれないけど、僕らがそれを違った形でみんなに伝えられると思う。
トム:音楽に言葉の壁はない。美しいものであれば、心に響くと思うよ。
リチャード:いつか日本のファンのために日本のポップ・ソングをやりたいね。
――これからの予定は?
ジェイミー:アメリカのレーベルと契約を交わしたから、アメリカへ行くんだ。それから、また日本へ戻ってくる。2ndアルバムも出すよ。
UKで初登場1位を獲得したコラブロのデビュー・アルバム『Stars』は、日本でも4月29日に発売された。彼らは週末(5月2、3日)、日本のミュージカル界のトップスターとも共演を果たしている。
Ako Suzuki
コラブロ『スターズ』
4月29日発売
SICP-30754 \2,500+税 Blu-spec CD2仕様 日本盤ボーナストラック2曲収録
1.スターズ(ミュージカル「レ・ミゼラブル」より)
2.彼を帰して(ミュージカル「レ・ミゼラブル」より)
3.カム・ホワット・メイ(映画「ムーラン・ルージュ」より)
4.ウィズ・ユー(ミュージカル「ゴースト」より)
5.レット・イット・ゴー(映画「アナと雪の女王」より)
6.アンセム(ミュージカル「チェス」より)
7.シークレッツ(ワン・リパブリックのカヴァー)
8.サムホエア(ミュージカル「ウエスト・サイド物語」より)
9.オール・オブ・ミー(ジョン・レジェンドのカヴァー)
10.虹の彼方に(映画「オズの魔法使い」より)
日本盤ボーナストラック
11.セイ・サムシング(ア・グレイト・ビッグ・ワールド with クリスティーナ・アギレラのカヴァー)
12.フォーリング・スローリー(ミュージカル「Once ダブリンの街角で」より)