【インタビュー】Rayflower、5周年直前に「音楽に対する情熱があればこその今」
Rayflowerが4月22日、ニューシングル「サバイヴノススメ」をリリースした。同曲は5月5日に渋谷公会堂で開催される5周年記念ライブ<5th Anniversary「Anthesis at GARDEN」>に先がけてリリースされるものだ。
◆「サバイヴノススメ」ミュージックビデオshort ver.
リーダーの都啓一(Key)を筆頭に、Sakura(Dr)、IKUO(B)、YUKI(G)、田澤孝介(Vo)と卓越したスキルを持つスーパーミュージシャンが結束したRayflowerは、本格的なライブ活動を2014年からスタート。精力的にツアーを行ない、その圧倒的なステージングで動員を増やし続けている。都の病気療養中となる2009年に結成され、さまざまなことを乗り越えて現在に至ることを振り返ると、まさに彼ら自身がサバイヴしてきたとも言える。だからこその情熱が注がれたライブ感たっぷりでメロディックなナンバーが詰まった新作について、また、「最初で最後のセットリストになりそうだ」という渋谷公会堂のライブについて、「サバイヴノススメ」収録曲制作者である田澤、都、IKUOの3人に話を聞いた。
◆ ◆ ◆
■作曲エピソードを聞けば聞くほど
■IKUOさんの狙い通りにハマったんだなと(笑)──田澤孝介
▲田澤孝介(Vo) |
IKUO:今まで僕は重心が低い曲というか、ラウドな曲を作っていたんですけれど、去年はツアーを廻ってメンバーと一緒にいる時間が多かったので、自分の中でRayflowerにはこういうタイプの曲が合うんじゃないかって自バンドの新しい方向性が見えたんですね。つまり、もっとシンプルでノリがいい曲がいいんじゃないかと。いつも曲はドラムのビートから考えるんですが、「サバイヴノススメ」のような跳ねるリズムをSakuraさんに叩いてほしいと思った。重いギターリフではなく、あくまでベースのグルーヴでひっぱっていく曲ですね。
──超絶スラップベースが炸裂していますもんね。
IKUO:ははは。全編スラップですね。実は自分が作った曲で派手にベースを弾くことはなくて、むしろ、ほかの人の曲のほうが思いきり弾けるんですけれど、この曲に関しては珍しくベースリフがメインです。歌のメロディは田澤くんのキーを考えて、ここまではイケるだろうなって。サビの最後の“I wannna be a “UMA” ”っていうメロディはかなり高いキーだと思うんですが、田澤くんの気持ちよく突き抜けるヴォーカルを活かしたかったんですよね。
田澤:確かに、かなり高いです。
IKUO:もっとクールな終わり方もアリなのかもしれないけど、こういう歌い方ができるヴォーカリストってあまりいないんじゃないかなって。それと、この曲には楽器陣のソロパートが盛りこまれているんです。今のタイミングでメンバーのソロがフィーチャーされるのも新鮮でいいんじゃないかと。
田澤:作曲エピソードを聞けば聞くほど、僕はIKUOさんの狙い通りにハマったんだなと(笑)。
──IKUOさんの策に(笑)?
田澤:まんまと。最初に原曲を聴いたとき、「これはライブで盛り上がるわ」ってツボでした。
▲YUKI(G) |
IKUO:あとRayflowerは初期の「イニシエ」のようなマイナーな曲が多かったけど、去年リリースしたシングル「U-TOPIA」がメジャーで明るくて、僕の中でグッときたというのも影響したかもしれない。「U-TOPIA」はライブでもすごく盛り上がる曲になったし。
都:そういえば、あの曲のベースも派手ですよね。
IKUO:だから、共通しているところがあるかもしれない。あの路線を発展させたような。
──なるほど。田澤さんは曲を聴いたときに歌詞のテーマはサバイバルだなって思ったんですか?
田澤:それが歌詞は難産の難産だったんです(笑)。「サバイヴノススメ」はサビ始まりの曲なんですけど、英詞で書いていたら、なんか、ひっかかりがなかったんですね。それで都さんに「日本語にしたほうがいいのか、悩んでるんです」って相談したら、「それがいいよ」って言われて背中を押された感じですね。曲の印象って言葉ひとつでガラッと変わってしまうから、せっかくIKUOさんが作った振り幅のある曲を台無しにしてはいけないって。無責任なことは歌えないけど、それでいて曲のノリを壊さないように歯切れのいい言葉を選んで書いていきました。Bメロでは耳だと“サバイバー”って2回歌っているように聴こえるんだけど、歌詞を見ると「そうなんだ!」って思えるような遊び心を取り入れたり。
──韻を踏んで遊んでみたりとか。
田澤:そうです、そうです。
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