【インタビュー】SCREW、ミニアルバム『昏睡』で描く“完全に立ち止まってた”バンドの心情――そして覚醒へ

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◆どうせ死ぬんだから生に執着せず、
今の生を楽しめ、みたいな


――「ARE YOU READY?」も実際、すぐにでもライヴに持ち込めそうな曲。

ジン:そうですね。元々、2曲を合体させたもので、両方の曲からの美味しいとこ取りというか。それに加えて、エレクトロな感じをちょこっと入れて。ちょっと前のSCREWがやってたような感じの展開でもあるんですけど、こういう味付けのものが1曲ぐらいあってもいいかなって。そこもプロデューサーと相談しながらの判断でしたね。

――この曲の歌詞はすべて英語。日本語訳を見ると“死の売春婦”なんてすごい言葉も出てきますけど、敢えて英語にした理由というのは?

鋲:なんか、日本語だと変に考えちゃうところが出てくるじゃないですか。歌うほうも、聴いたほうも。こういう曲の場合、意味わかんないぐらいのほうがライヴでは都合いいところもあるし。頭が空っぽになるような感じのほうが。

――意味を噛み締めながら歌いたいもの、意味がちゃんと伝わって欲しいものは日本語で歌うけども、そうじゃないものは英語のほうが好都合だ、と?

鋲:うん。むしろ、こういう曲に関しては、歌詞すら要らないんじゃないかなと思うところがありますね。極端な話ですけど。

――自分の仕事を減らそうとしてますね(笑)。

鋲:ふふっ。でも、ノリで行っちゃったほうが絶対いいから。ある意味、楽器的な感じで行けるというか。

――続く「MAD MAX」が英詞なのも同じ理由からなんですね?

鋲:これは「ARE YOU READY?」と双子なんです、歌詞の内容的に。“メメントモリ”って言葉があるじゃないですか。どうせ死ぬんだから生に執着せず、今の生を楽しめ、みたいな。それを受けて書いてるんですけど、単純にそのまま書いてもしょうがないんで、自分なりに噛み砕いて。で、「MAD MAX」のほうが“執着するな”という歌、「ARE YOU READY?」のほうが“魂の解放”というか“今を楽しめ”という歌になっていて。まあどっちもライヴを意識しながら取り組みましたね。

ジン:楽曲自体については、意図としては、コーラスでぐいぐい引っ張っていく曲がひとつは欲しいなっていうところから作り始めて。まあ、基本的にはいつものSCREW節ではあるんですけど、今までありそうでなかった感じというのを、ここでもちょっと意識していて。実際そういうものにできたかな、と。

マナブ:これも勢いでやれる曲。そういう意味では、演奏する側としては安心感のある曲なんですけど(笑)。ライヴでも違和感なくやれそうだなと思います。まあ、考えてみると全曲そうなんですけど(笑)。

◆次の『覚醒』では、進化を経たうえでの
変化になるのかな、と


――そして最後が和己さんの作曲によるバラード、「REMEMBER ME」。バラードを作ろうという意識で作られたものなんでしょうか?

和己:そうですね。単純にバラードが欲しくて。やっぱり新しいSCREWという意味では、勢いももちろん大事なんですけど、ちゃんとした曲と言うと語弊があるけど……単純に“いい曲もあるんだぜ!”みたいな(笑)。ライヴで激しいだけのバンド、という印象では受け止めてもらいたくなかったんで。それで、最初からバラードが1曲は欲しいなと思ってたんです。

――すごく普遍的な匂いのする曲ですよね。歌詞は、日本語を部分的に交えつつも、ここでも英詞主体になっていますが。

鋲:それについては、作曲者の和己から、サビは英語がいいっていうオーダーがあったんで。

和己:デモの段階から、なんか“和”のイメージではなかったんですよね。曲自体に渇いた印象があって。浮かんでくる情景というのも、白い家、朽ちた木、ブランコが動いてる……。ちょっとモノクロっぽい、映画の回想シーンみたいな感じのもので、その場所は日本じゃないなと思って。だから英詞のほうがこの曲の世界観には合うのかな、と思ったんです。

鋲:で、それに僕が応えた、と。サビが英語なぶん、逆に日本語のところは日常で使うような言葉で書きました。

――なるほど。こうして話を聞いていると、今現在のSCREWが、新しさを求めつつも、まったくこれまでと違うところを目指そうとしているわけじゃないことがよくわかりました。

ジン:僕が思ってるのは、今回の『昏睡』は変化ではなく進化の作品だな、ということで。自分ではそういう印象を持ってるんですけど。それが次の『覚醒』では、進化を経たうえでの変化になるのかな、と。ここで進化できた実感があるからこそ、次はまた全然違ったアプローチができるかもしれないし。

――ある意味、これを作ったことによって本当に“覚醒”できたとも言えそうですね。今からこの“次”を楽しみにしていたいと思います。
インタビュー&文◎増田勇一




Mini Album『昏睡』

2015年4月22日発売
[初回限定盤A]CD+DVD
TKCA-74211 \2,870+税
[初回限定盤B]CD+DVD
TKCA-74212 \2,870+税
[通常盤]CD
TKCA-74216 \2,500+税
■初回限定盤A/B CD
1.弔いの鐘
2.ANITYA
3.NAMU AMIDA BUDDHA.
4.MAD MAX
5.REMEMBER ME
■初回限定盤A DVD
1.“ANITYA”Video Clip
2.“ANITYA”Video Clip -鋲Ver.-
3.“ANITYA”Video Clip -和己Ver.-
4.“ANITYA”Video Clip -マナブVer.-
5.“ANITYA”Video Clip -ジンVer.-
6.“ANITYA”Video Clip -MAKING-
■初回限定盤B DVD
STUDIO LIVE SHOOTING
1.Barbed wire
2.FUGLY
3.ANITYA
4.Teardrop
5.Get You Back
■通常盤 CD
1.弔いの鐘
2.ANITYA
3.NAMU AMIDA BUDDHA.
4.ARE YOU READY ?
5.MAD MAX
6.REMEMBER ME

<SCREW TOUR 2015 昏睡性覚醒症>

2015年9月12日(土) 柏ThumbUp
2015年9月14日(月) 仙台MACANA
2015年9月18日(金) 札幌KRAPS HALL
2015年9月19日(土) 札幌KRAPS HALL
2015年9月23日(水) 新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2015年9月26日(土) 渋谷TAKE OFF 7
2015年9月27日(日) 渋谷TAKE OFF 7
2015年10月03日(土) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
2015年10月04日(日) 渋谷REX
2015年10月10日(土) 名古屋ell. FITS ALL
2015年10月13日(火) 金沢AZ
2015年10月17日(土) OSAKA MUSE
2015年10月19日(月) 岡山IMAGE
2015年10月21日(水) 米子laughs
2015年10月24日(土) 福岡DRUM SON
2015年10月25日(日) 熊本DRUM Be-9 V2
2015年11月22日(日) 新宿ReNY ※TOUR FINAL
■料金
TOUR:Standing/前売 \4,300(税込) 当日 \4,800(税込) Drink代別
FINAL:Standing/前売 \4,800(税込) 当日 \5,300(税込) Drink代別
■一般発売日
TOUR:7月25日(土)
FINAL:9月26日(土)
[問]:Zeppライブ 03-5575-5170(平日13:00~17:00)

<『昏睡』インストアイベントスケジュール>

トーク&ジャケットサイン&握手会
4月24日(金) タワーレコード新宿店
21:00~
和己司会トーク&ジャケットサイン&握手会
4月25日(土) タワーレコード池袋店 6Fイベントスペース
15:00~
マナブ司会トーク&ジャケットサイン&握手会
4月25日(土) タワーレコード秋葉原店 7Fイベントスペース
19:00~
ジン司会トーク&ジャケットサイン&握手会
4月26日(日) タワーレコード渋谷店 B1F「CUTUP STUDIO」
※「SCREW」 NEW MINI ALBUM『昏睡』発売記念スペシャルイベント
18:00~
スペシャルライブ&握手会
タワーレコード渋谷限定「ガチャガチャ」企画実施!
4月30日(木) タワーレコード福岡店
19:00~
ジン司会トーク&ジャケットサイン&握手会
5月1日(金) スカルローズ熊本
19:00~
ジン司会トーク&ジャケットサイン&握手会
5月8日(金) タワーレコード仙台パルコ店
19:00~
鋲司会トーク&ジャケットサイン&握手会
5月15日(金) 名古屋five Stars
19:00~
トーク&ジャケットサイン&握手会
5月18日(月) TSUTAYA EBISUBASHI 6Fイベントスペース
19:00~
マナブ司会トーク&ジャケットサイン&握手会

◆SCREW オフィシャルサイト
◆徳間ジャパンサイト
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