タイラー・ザ・クリエイター、新作は過激にポップ
タイラー・ザ・クリエイターのアルバム『チェリー・ボム』がiTunes先行で発売されるやいなや、プリオーダー開始後いきなり米iTunesにて総合アルバム・チャート1位を獲得、さらに世界各国のiTunesチャートでも軒並み上位に食い込むなど、早くも大きな注目を呼んでいる。
◆タイラー・ザ・クリエイター画像
先行トラックとしてリリースされた「Deathcamp」「Fucking Young / Perfect」を筆頭に、敬愛してやまないファレル・ウィリアムス/N.E.R.Dやカニエ・ウェストなどの影響とリスペクトを感じさせつつも、ユニークでポップなサウンドが確認できる。ダークなタイラー節は残しつつも、1970年代のR&Bを彷彿とさせるトラックにのせて、ラップのみならずタイラーが“メロディを歌う”という新たな一面を垣間見ることができる。今作の制作にあたってはスティーヴィー・ワンダーの影響を受けたと公言しているのだ。
今作ではファレル・ウィリアムス、カニエ・ウェスト、チャーリー・ウィルソン、トロ・イ・モワなど豪華ゲスト陣が名を連ねており、特にファレルとタイラーの個性がぶつかり合う「Keep Da O’s」や、カニエ・ウェスト、リル・ウェインとのラップバトルが繰り広げられる「Smuckers」は必聴だ。先頃公開された「Deathcamp」「Fucking Young / Perfect」のMVも、お花畑が広がるディズニー映画のようなカラフルな世界から、一転してマッドマックスよろしく、世紀末世界でカーチェイスが繰り広げられるという正にタイラーの空想、妄想、イマジネーションが全開に炸裂した超ぶっとんだ内容になっており、公開5日で130万以上の視聴数を叩きだしている。
そんなアルバムをひっさげ、9月14日(月)には東京リキッドルームにて一夜限りの来日公演開催も決定となった。4月25日(土)午前10:00からクリエイティブマンよりチケット発売が開始される。また、先週末に行われたばかりのコーチェラ・フェスティバルでは、さっそくこの新曲2曲を披露するなどオッド・フューチャーのクルーを率いて大暴れしている。コーチェラ2回目のパフォーマンスが日本時間4月19日(日)01:15PMから生配信される予定となっているので、見逃し厳禁だ。
また、自身がデザインを手掛けるブランド「Golf Wang」の世界展開など音楽以外の分野でも活躍するタイラーだが、今度はなんと自分の様々なアイデアを発表する場として情報発信アプリ「Golf Media)」を立ち上げ話題となっている。登録制となっており、詳細に関してはまだ不明だが、「タブーやまやかし一切無し、タイラーのリアルな姿とアイデアが全て詰まっている」と銘打たれたものだ。
◆タイラー・ザ・クリエイター・オフィシャルサイト
◆タイラー・ザ・クリエイター・チケットサイト
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