【ライブレポート】カメレオ、初心に帰ってポテチをばら撒いたツアー初日

カメレオの初となる47都道府県ツアー＜カメレオ ワンマンツアー2015　47都道府県に会いに行くバンドマン＞が、2015年4月10日、高田馬場AREAからスタートした。オフィシャルのレポートをここにお届けする。

◆カメレオ＜ワンマンツアー2015　47都道府県に会いに行くバンドマン＞ 高田馬場AREA公演ライブ画像

今回はツアーコンセプトとして“WE ARE KAMELEO”を掲げ、バンドとして“エンターテインメントを軸にした進化と挑戦”を目指し、全国47都道府県を周る5ヶ月に及ぶロングツアー。その初日は、初のワンマンライヴを行った思い出深い会場、高田馬場AREAだ。あいにくの雨にも関わらず、またたく間にソールドアウトしたプレミアチケットを手にした多くのファンで、フロアは埋め尽くされた。

場内が暗転すると、会場のいたるところからきらびやかな“ヒカリング”（カメレオの定番グッズ）が光り出す。次々と登場するメンバーに会場の興奮が一気に高まると、ファンが両手を広げて悲鳴にも似た声援を送る。HIKARU.（Vo）が登場し「初っぱなから盛り上げていくぞ！」と煽ると、リリースされたばかりの新曲「デビルくん」からライヴスタート。「疑似コミュニケーション」「養え、己を」と、続けて初期の鉄板曲で盛り上げ、「関係ナイ」では楽器を置いたメンバー全員がマイクを手に所狭しとステージを駆け回る。変幻自在なステージングに加え、コメディアン顔負けの展開をみせるMCという、まさにカメレオにしか出来ないエンターテイメントが繰り広げられると、熱狂のフロアは笑顔に包まれる。


MCでは前日に発表された、「“国際協力やチャリティーを考えるきっかけ”を与えることを目的としたプロジェクト」に触れ、一緒に企画を行う“國學院大學公認 学生団体 国際協力サークル～優志～”からのメッセージが込められた募金箱を手にしたKouichi（B）は「今日は始球式みたいなものだから」。まずはバンドを代表してHIKARU.とスタッフが率先して募金を行うなど、パフォーマンスとはまた違ったカメレオの表情を垣間見せた。ちなみにこの募金箱は各公演の物販スペースに設置されるとのこと。


ライヴは「時給￥850」から怒涛の後半戦がスタート。「ニート姫」では初心に帰ってポテトチップスをばら撒くパフォーマンを披露。ラスト「How much？」では一転ヘビーなサウンドに満員のカメコ・カメオ（カメレオファンの愛称）が激しくフロアを揺らし応える。メンバーがステージを去るとスクリーンが現れ、夏にTakashi（G）が二重にプチ整形することや（ウソでした）、9月にカメレオ主演映画の公開が告知され（これもウソでした）場内は絶叫と爆笑につつまれた。そして47都道府県ツアーを締めくくるツアーファイナルとして、9月19日（土）に中野サンプラザホール公演を開催すること（これは本当）が発表された。




「お客さんも含めてカメレオ」とメンバーが語る通り、ステージとフロアが一体となったツアー初日となった。毎回趣向を凝らした演出や、チケットの消化率まで公表し“カメレオ”の全てを駆使してお客さんを楽しませるカメレオ流エンターテイメントは、この全国ツアーでさらにパワーアップして戻ってくる事であろう。

写真：飯岡拓也




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