ジム・オルーク、13年ぶりの歌ものアルバムを日本先行リリース。
ジム・オルークが、13年半ぶりのヴォーカル・アルバム『シンプル・ソングズ』を5月15日に日本先行発売する。併せて、ジム・オルークの全てを解き明かす書籍『ジム・オルーク完全読本』も同時リリースされる。
すべての楽器を自身で演奏した“全一曲”という衝撃のインストゥルメンタル・アルバム『ザ・ヴィジター』を2009年にリリースしたことも記憶に新しい、東京在住の音楽家ジム・オルーク。それ以降も、細野晴臣やカヒミカリィらが参加したバート・バカラックのカバーアルバム『オール・カインド・オブ・ピープル~ラヴ・バート・バカラック』や、石橋英子や長谷川健一、前野健太といったアーティストのプロデュースなど多岐にわたるアーティストとのコラボレーションやゲスト参加等、相変わらずのワーカホリックぶりを見せている。2013年6月に六本木のスーパーデラックスで行われた6日間すべて違う演目という驚異のライヴ企画<ジムO六デイズ>も、大きな話題となった。
そんな彼が約6年ぶりにリリースするニューアルバム『シンプル・ソングズ』の最大のトピックは、ジム・オルークが2001年の『インシグニフィカンス』以来、13年半ぶりに発表するヴォーカルアルバムであるということだろう。ジム・オルークの音楽的ヴォキャブラリーを凝縮したかのような、丹念に練り上げられたメロディや、細部まで緻密にアレンジされた起伏に富んだ楽曲のクオリティの高さは、おそろしいほどの出来栄えとなっているということだ。これは楽しみ。そして、より渋みを増した歌声も、深い味わいを備えているという。
また、『シンプル・ソングズ』は、ジム・オルークにとって初めて日本で録音した歌ものアルバムでもあり、ここ数年活動を共にしている石橋英子、須藤俊明、山本達久、波多野敦子の4人に加え、高田漣らがゲストで参加している。
アルバムと同時される『ジム・オルーク完全読本』も、ファンは見逃せないだろう。ジム・オルークが新作を語り尽くす超ロング・インタビューや、10人の批評家による新作合評、そして本人監修によるディスコグラフィなどが掲載される予定だ。
photo by カヒミ・カリィ
2015年5月15日発売
PCD-18787 ¥2,495+税
1.Friends With Benefits
2.That Weekend
3.Half Life Crisis
4.Hotel Blue
5.These Hands
6.Last Year
7.End Of The Road
8.All Your Love
別冊ele-king 3号『ジム・オルーク完全読本 ~All About Jim O’Rourke~』
978-4-907276-32-4 本体1,700円+税(予価)
判型:A5判
ページ数:160頁
著者:監修 松村正人
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