【インタビュー】NOISEMAKER、メジャー移籍作発表「日々の生活の中で力になれるもの」
■ある言葉の頭文字をとって『NEO』になっている
■その言葉がミニアルバムの中に隠されているんです
──ここからはミニアルバム『NEO』収録曲について聞きたいと思います。まず「Heads and Tails」は1曲目でもあり、バンドのど真ん中のような曲だと感じましたが、自分たちの中ではどういう位置づけの曲でしょうか?
AG:攻め攻めな感じはしますね。NOISEMAKERのルーツにも繋がるカラーの強い曲というのを意識しました。ただ、このミニアルバムは全曲リードになってほしいんです。どの曲もそういうつもりで作っているんですけど、特にこの曲はそういう思いが強かった感じですね。
──「Head and Tails」は“表と裏”ということですよね。曲のテーマはどういうものなんでしょうか。
AG:幸せも不幸も喜びも悲しみも、実は全部同じ場所にあるということを歌っているんです。もし今いる場所で悲しみとか絶望ばかりを感じている人がいたとしても、ひょっとしたら喜びも同じ場所にあるんじゃないかということがテーマ。それをコインに喩えている。「お前が持ってるコインは裏ばかりなのか?」って。裏ばかりのコインが世の中にないように、全ては表裏一体なんだっていう歌ですね。
──そして、2曲目はリード曲の「Her Diamond」。この曲のモチーフにはダイヤモンドが出てきますが、それは?
AG:ダイヤモンドって、炭素に圧力を加えることによって作ることができるんですよね。それを一つの喩えにしている。もしプレッシャーを感じている人がいたとしても、その圧力はその人をダイヤにするためという。つまり、自分が抱えているプレッシャーは、全て自分が輝くためにあるんだっていうメッセージ。基本的に俺が書いているのは全てポジティブな歌詞ですね。
──「City Light」もそういうポジティブなメッセージを込めていますね。
AG:そうですね。「City Light」では、自分たちはこの街の光なんだということを歌っている。それぞれに役割があってみんな何かを照らしているし、無駄な光なんてものはないんだという。
──「Face the storm」も“扉を開けろ”というメッセージのこもった曲です。
AG:目の前に扉があるんだったら、ノックしているだけでも、誰かが開けてくれるのを待っているだけでもなく、自分で開けろよっていう。
──こういう歌詞はどのようにして生まれるんでしょうか。
AG:いつも、自分が感じたことをメモしたり、友達や大切な人が言ったことを書きとめたりしていて。それが歌詞になっていくんです。もちろんバンドサウンドとハマるかどうかも考えます。曲に乗せて伝えたいことがあるし、聴いてくれた人が“そうだよな”って思ってほしい。日々の生活の中で力になれる曲だったらいいなと思って書いています。
──「Horizon」は壮大なスケール感をもった曲です。この曲のモチーフは?
AG:これは虹と地平線がモチーフですね。これも、友達から聞いた話が元になって生まれた曲なんです。日が沈みそうな地平線を思い浮かべたときに、その時の話とリンクした。向こうに眩しい太陽と虹がかかった綺麗な景色があって“あそこ綺麗だな、行きたいな”と思って虹を追いかけていったら、実はそこは雨が降っていて、夜だった。でも、振り返って自分が元にいた場所を見たら、そこはもう一つの眩しい地平線があった。そういうイメージですね。つまり、自分では気付かないだけで、他の人から見たらもしかしたら自分も眩しい場所にいるんじゃないかということを歌っている。小さな街から出ていきたいと思っている人にとっても、ひょっとしたら、自分が欲しいものはそこに揃っているんじゃないかという歌です。
──ラストの「Oblivion」はどうでしょう、こちらもドラマティックなメロディーが印象的な曲ですけれど。
AG:この曲はサビのメロディーから作ったんですけど、聴いた人にすごく突き刺さるような、そして心揺さぶられるような感覚になってくれることを目指して作りましたね。ただ激しくて暴れる曲というよりも、何かに突き動かされるような感覚になってほしい曲です。
──この曲のテーマは?
AG:実はありきたりな景色がモチーフになっているんです。友情とか家族とか、愛とか平和とか、そういうものって、みんな当たり前にあるものだと感じているんじゃないかと思うんですよね。でも、こんなありきたりな景色も、何かが起こったらすぐに消えてしまうと怖くなることもある。だから、当たり前のことを、もっと自分たちで掴んでいかないといけないんじゃないのかということを歌っています。
──こうして、バンドにとっての新たなスタートなるこのミニアルバムに『NEO』というタイトルがつけられています。これはどういうところから?
AG:俺らにとってこのミニアルバムって何なんだろうって考えた時に、メジャー第1弾だし、自分たちの環境も変わったし、今までとは違うまた新しい感覚があるんですね。俺らは、聴いてくれた人が俺らの曲をこんな風に使ってほしい、ということをよく考えるんです。さっき言ったように、日々の生活の中で力になれるものであってほしい。だから、このミニアルバムも、聴いた人が新しいスタートをきったり、新たなチャレンジや新しい扉を開けるきっかけになるものであってほしい。そういう意味で『NEO』ってつけたんです。もう一つのダブルミーニングもあるんですけれど。
──それは?
AG:ある言葉の頭文字をとって『NEO』になっている。その言葉がミニアルバムの中に隠されているんです。でも、これはインタビューでは明かさないつもりです。アルバムを手に入れて、それを聴いた人に自分なりの答えを考えてほしいんです。
■mini album『NEO』
AZCS-1043 ¥1,700(tax out)
01 Heads and Tails
02 Her Diamond
03 City Light
04 Face the Storm
05 Horizon
06 Oblivion
■<NOISEMAKER “NEO TOUR 2015”>
5月10日(日)大阪 梅田 Zeela 開場17:30 / 開演18:00
5月15日(金)東京 渋谷 club asia 開場18:30 / 開演19:00
チケット代金:前売 2,800円(※ドリンク代別)
■<NOISEMAKER“NEO TOUR 2015 Plus”>
5月27日(水)高松 DIME 開場18:30 / 開演19:00
5月29日(金)福岡 Queblick 開場18:30 / 開演19:00
6月05日(金)仙台 Hook 開場18:30 / 開演19:00
6月07日(日)札幌 BESSIE HALL 開場17:30 / 開演18:00
全公演 チケット代金:前売 2,800円(※ドリンク代別)
■イベントライブ情報
3月21日(土)東京 TSUTAYA O-EAST / O-WEST / O-nest / O-crest / duo music / exchange / club asia / VUENOS
w / マキシマムザホルモン / 10 FEET / ラッパ我リヤ / ROTTENGRAFFTY / MY FIRST STORY / etc..
■<coldrain「BLARE DOWN BARRIERS 2015」>
4月24日(金)新木場STUDIO COAST
w / coldrain / FACT / BLUE ENCOUNT
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