【ライブレポート】乙女新党＋Party Rockets＝乙女Rockets、絶品のコラボエンターテイメント

ポジティブな“2軍”ほぼ中学生アイドル乙女新党と、仙台発現役女子中高生アイドルユニットParty Rocketsによるコラボツアー＜乙女Rocketsスプリットツアー2015スプリング supported by 生メール＞の初日公演が、3月8日仙台MACANAで昼夜2回公演で行われた。

◆乙女Rockets画像



今回のコラボレーションは、時間を区切って2組がそれぞれパフォーマンスを行うような通常の2マンライブとは違い、自身のパフォーマンスの他にお互いの曲を両グループ全員や選抜メンバーでパフォーマンスしたり、ひとつの公演の中でそれらをミックスするという事前アナウンスがあったこともあり、いったいどんなステージが観れるのか期待に胸をふくらませた多くのファンが杜の都に集まった。



13時開演の1部は、乙女新党6人＋Party Rockets3人の乙女Rockets9人全員による乙女新党の2ndシングル曲「2学期デビュー大作戦！！」でスタートを切った。キュートにカスタマイズされた揃いのコラボTシャツで、このツアーの為に組まれたフォーメーションで所狭しと9人でパフォーマンスする姿はとても可愛く華やかだった。

挨拶と自己紹介MCを挟んだ後、乙女新党メンバーが残って「新・乙女新党のうた」、続いて両軍入れ替わってParty Rocketsの「好きすぎて生きるのがつらいよ」「初恋ロケット」、さらに乙女新党の一部メンバーが加わってのパティロケ曲「RAINBOW！」をコラボ、立て続けに両軍メンバー一部入れ替わっての乙女新党曲「ビバ！乙女の大冒険っ！！」をコラボと、どちらのファンにとってもワクワクしっぱなしのセットリストが続く。



ツアーのネタバレを避けるべくこれ以上のセットリストは控えるが、「乙女新党単独パフォーマンス」「Party Rockets単独パフォーマンス」「両軍選抜メンバーによるお互いの曲のコラボ」「全9人のメンバーによるお互いの曲のコラボ」が約2時間のステージの中で入れ替わり立ち替わり披露されるという、実に楽しいスプリットライブとなっていた。スプリットというよりも完全なコラボレーションで、単なる2マン企画とは次元の違う新しいエンタテインメント・ショーとして成立しており、このツアーの為に周到に準備されたメンバーの努力がうかがいしれる。



17時開演の2部ではセットリストも大幅に変えられており、とにかく「観る人を楽しませよう」という両グループの強い気持ちが感じられるファンも大満足のツアー初日となった。Twitter上でも「楽しさ凄い」「生ぬるいコラボじゃない、ヤバい」「この曲にこのメンバーが！?という驚きがあって楽しかった」「まったく新しい“乙女Rocketsというエンタメ集団だ」「アイドルでコラボ企画やろうとしてるところは絶対見た方がいい」「楽しさ、可愛さ、努力とか、“アイドル”が全て詰まってる」「ファイナルの新宿BLAZEはきっと伝説になる」…と賞賛の嵐だ。


楽曲やパフォーマンスのイメージを端的に言えば、“可愛い乙女新党”と“かっこいいParty Rockets”という一見正反対の2組がいったいどんな融合を見せるのか、当初は相容れないのではないかという声もあがっていたようだが、それは杞憂に終わったようだ。乙女新党のメンバーの普段見られないクールな表情、Party Rocketsメンバーが普段見せない可愛い表情など、ファンにとって新しい発見もあったことだろう。その貴重なステージから両軍選抜メンバーコラボによるParty Rockets曲「RAINBOW！」と、全員コラボによる乙女新党曲「サクラカウントダウン」が期間限定でYouTubeで公開されている。




この日は乙女新党の5月27日発売のニューシングル「キミとピーカン☆NATSU宣言っ!!!」が初披露されたり、Party Rocketsの4月22日発売のライブDVD「Party Rocketsワンマンライブ～FULL THROTTLE～」の先行販売があったりと、両者ファンにとって嬉しいトピックスも用意されていた。

期間限定コラボユニットのツアーは東名阪の3日間6公演（女性優先エリアもあり）が残されている。さらに成熟していくであろう残り少ない貴重なステージも大いに期待できるところだ。