【ライブレポート】miwa、アコギ一本の武道館2DAYS開催。“ミワの日”に感無量

miwaによる弾き語りツアーの東京公演＜miwa live at 武道館 ～acoguissimo～＞が3月7日、8日の2日間、日本武道館にて開催された。

◆＜miwa live at 武道館 ～acoguissimo～＞写真

2015年3月3日にデビュー5周年を迎えたmiwaにとって、今回は約2年ぶりとなる武道館。アコースティックギター1本だけでのライブであるアコギッシモツアーでは史上最大規模の2DAYS公演となった。8日の公演では武道館の中央に円形ステージが設置され、360°にわたる観客席に1万2千人を動員した。

ファンの歓声に囲まれるなか、miwaは白いドレス姿でアコギと共に登場。リビングルームを意識したセットに立ち、M1「441」の軽やかなリズムでスタートダッシュをきる。「アコギッシモ武道館へようこそ！　miwaです。」続くM2「君に出会えたから」では360°からタオルを振って歌う観客の声が中央のmiwaへと降り注いだ。

また、中盤ではアコギッシモ恒例の「miwaに“聞きたい！”“言いたい！”」コーナーも開催。この日は事前に募集したメッセージからライブに来場していた8人のメッセージが選ばれ、miwaが一人一人を確かめながらさまざまな質問やメッセージを読み上げた。

コーナー後には、武道館ライブに向けて受け付けた楽曲リクエストのうち1位になった「めぐろ川」を披露。桜がモチーフに登場するバラードは3月8日（“ミワ”の日）に披露するナンバーとしてもふさわしい。miwaはさらにバラードナンバー「オトシモノ」で会場を惹きこみ、透明感とパワフルさを兼ね備えた「ヒカリヘ」でエモーショナルに会場の心を突き動かしていく。

続いて、「ここで8人の人をステージにご招待したいと思います。」とmiwaが告げると会場はざわめきに包まれた。ここではmiwaが抽選ボックスによって選び出した8人を中央の円形ステージに招待。この8人という数字は、彼女が17歳の夏に下北沢LOFTで初めて行なった弾き語りライブの際の観客の数だとか。miwaは当時歌ったシンディ・ローパーのカバー「True Colors」を8人を前に披露し、楽曲についても「武道館でシンディ・ローパーのライブを見たんですが、ラストでこの曲を歌っていたんです。同じ武道館で歌えてすごく光栄だと思います。ありがとうございます。」と語った。

カバーのあとには、椅子に座ってのアカペラで「片想い」が披露された。ここまでにも数曲ごとに円形ステージが90°ずつ回転し、miwaは順番に各方向に向かってパフォーマンスを行なっていたが、この「片想い」ではまた椅子に座ることで違う角度の席にいるファンに向けても歌を送る。まるで彼女が自室で歌っているところに観客が耳をそばだてるようなシチュエーションだ。miwaはブレスまで丁寧に、切ない曲を歌い上げる。

後半戦では一転、タオルを振りつつ掛け声が飛び交う「Faith」から、アコギ初披露となった「again x again」へ。そして2年前に“卒業式”と銘打って開催した初武道館ライブのあと、音楽一本で生きていくことを決意したmiwaが作り上げた楽曲「Delight」、そして1stアルバムより「つよくなりたい」を披露し、本編を終えた。

アンコールでは会場全体を一つにまとめ上げる「ミラクル」「希望の環(WA)」で、miwaと会場のファンが大合唱。ラストで明るい武道館の中にシャボン玉が舞い上がり、ステージを去る前にマイクの前に立ったmiwaが感極まって両手で顔を覆った。彼女は涙声でファンに「アコギ一本で武道館ができて本当に幸せでした。ありがとうございました。」と感謝の気持ちを告げ、大団円のうちに日本武道館での2DAYSを完遂した。

miwaは今後、4thアルバム『ONENESS』を4月8日にリリース。また、3月28日からは宮城 仙台サンプラザホールでの公演を皮切りに全国ツアーを開始する。

Photo by Kaoru Sato

◆miwaオフィシャルサイト