【インタビュー】安田レイ、ドラマ主題歌で「危険な恋をしている女性をイメージ」

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■本当にプラス志向で、あまり後ろを振り向かないというか
■前向きな気持ちを歌った曲は素直に自分の気持ちを表現できる

▲<安田レイ TOUR 2015 “WILL”>2015.2.1@UNIT

──カップリング曲「Just for you」は、まさに安田レイさんらしい等身大の1曲で。ポジティヴなパワーに溢れていますね。

安田:これは、明るい、前向きな恋がスタートしたばかりの女性の華やかな気持ちを表わした1曲です。恋をしている時に女の子って、たくさん努力をしたり、可愛くなろうとか、ちょっと嫌なことがあってもそれよりも好きな人のことを思い浮かべるだけでハッピーになれちゃいますよね。そういう未来をまっすぐに見つめた前向きな曲です。私の性格を丸々写し出してますね(笑)。私、本当にプラス志向で、あまり後ろを振り向かないというか……まったく振り向かないんですけど(笑)。そういう部分では、ほんとに私らしい曲だなと思います。

──こういう曲はレコーディングも早い?

安田:早かったですね。こういう前向きな気持ちを歌った曲は素直に自分の気持ちを表現できるものなので、結構、曲に入り込むのに時間はかからないですね。「恋詩」では、私の中になかった感情や思いもたくさん登場していたので、そういったときはひたすら自分の頭の中で主人公がどんなことをするかとか、何をしてるかっていうのを想像して、その主人公になりきるというか。私はここに登場する女性なんだって思いこんで歌うと、自分が感じたことのないことでも自分が実際に体験して歌っている感覚になるんです。曲によって登場するキャラクターがそれぞれ違うので、いろんなキャラクターになれるし、いろんなものを演じられるのがすごく楽しいんです。

▲<安田レイ TOUR 2015 “WILL”>2015.2.1@UNIT

──もう1曲、「My way,My life」も新しい感覚で、アコースティックギターを基調とした歌が新鮮ですね。これまでAメロからガツンとハイパーにはじまる歌も多かったと思いますが、自然な温度感がある曲。

安田:そうですね、そういったことでは新しい曲調だなと思いました。今までも夢についての曲を歌ってはきたし、ポップチューンのなかで夢についての思いや伝えたいことを歌ってきたんです。でも今回はもっと温度が熱いというか、自分の心の中をさらけ出すじゃないですけど、丸裸になった感じがしますね。

──それがアコースティックギターのサウンドと合っていますね。

安田:レコーディングの時に、ステージに立って自分でギターを持って弾き語りをしている姿を思い浮かべながら歌ったんです。いつか、それが実現する日が……くればいいなと(笑)。安田レイはデジタルなサウンドが多いので、そういうなかにこういった生の音、アコースティックなサウンドがあると、さらにグッとくるものがあると思うんです。こういったサウンドはこれからもっと増やしていきたいですね。

──弾き語りをするイメージということでは、歌う意識もまた違っている?

安田:歌い方は、語りかけるものに近いですね。この歌詞もまた、すごく自分にリンクしているところがあるんです。アーティストになりたい、シンガーになりたいって大きな夢がずっとあったんですけど、なんで私はまだなれないんだろうとか、なんで私の番はこないんだろうって、こんなに頑張ってるのになんでだろうって、むしゃくしゃしていた時期もあったんですね。でも、たとえ周りに追い抜かれたとしても、運やチャンス、努力や出会いとか、そのいろんな線が結びあった時に夢というものが叶うと思うので。その自分のタイミングがくるまで、夢を捨てずに持ち続けていてくださいっていう、自分自身が感じていた気持ちを表わした1曲になっていますね。

──そういうことを、ローティーンの頃に考えいたわけですよね? すごいしっかりとした考えだと思うんですけど。

安田:周りにほんとにキラキラ輝いている子がいたから、なんで私はこんな平凡な毎日を送っているんだろうとか感じてしまう時期がありましたよ(笑)。でもそこで、私には無理なんだとか、別の何かを見つければいいやって思わなかったから、今こうしてシンガーになれていると思うので。もしそんなふうに夢を追いかけていて、成功している人が周りにいて、シュンとなってしまっても、そこで諦めないでほしいと思うんです。

──安田さんの場合、そうやって周りに先にやりたいことを実現している子がいたことも、励みになってよかったんですかね?

安田:ああ、そうですね。それが自分のパワーになったのかな。私も負けないとか。追い抜かれたから、追い返そうじゃないですけど。そういう人が周りにいたのは感謝ですね。

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