DJトークもそのままに、シティポップスのコンピCD登場
カマサミ・コングのDJをフィーチャーしたシティポップス/AOR系のコンピレーションCD『PACIFIC OASIS Kamasami Kong DJ Show』が2月25日にリリースとなった。カマサミ・コングは、1980年代に活躍したハワイ KIKI FM局のDJ(ディスク・ジョッキー)だ。
◆カマサミ・コング画像
1980年代初頭、西海岸やハワイのFM番組をDJのトークもそのままに収録した海賊盤カセットテープが輸入雑貨店や古着屋で販売され、大学生やサーファーを中心に大流行した。このブームはJ-POP界にも飛び火し、1980年3月に小林克也のDJをフィーチャーした『COME ALONG/山下達郎』がカセットでリリースされた。続いて角松敏生、杉山清貴、アンルイス、1986オメガトライブらの英語DJトークが入ったミュージック・カセットが続々と発売され、ドライブ・デート全盛の時代とシンクロし、1台に1本は必ず積まれていたカーステ必須アイテムとなったのだ。
なかでもKIKI FM/DJのカマサミ・コングはいちばん人気を誇り、自身の名前を冠した番組もラジオ大阪でスタートし、『Surf Break from Sea Breeze/角松敏生(1982)』や『COME ALONG Ⅱ/山下達郎(1984)』『DJスペシャル/杉山清貴&オメガトライブ(1984)』等でナビゲートDJを担当するなど、DJミュージックカセット・ブームの中心的な存在となった。
今回発売となったCD『PACIFIC OASIS Kamasami Kong DJ Show』は、そんなカマサミ・コングのDJトークをフィーチャーし、1980sの雰囲気をそのままパッケージしたアルバムとなる。CDの1曲目には山下達郎の「Sparkle」の英語カバーが収録されている。日本で人気DJとなった頃、コングは自分の番組で日本のポップスを積極的に紹介し、なかでも「Sparkle」はハワイでチャート・インする程知られた曲となった。
他にもコングがグループ名の名付け親となったオメガトライブや、EPO、寺尾聰、南佳孝、杏里といったシティポップス/AOR系の楽曲17曲がコングのナビゲーション・トークに乗せて収められいる。現在のNON-STOP DJ MIXの元祖的な存在のこのコンピレーションは、若い世代には新鮮な感覚で聴け、バブル時代を謳歌した40~50歳世代にとっては車載必至の感涙アイテムとなっている。
現在カマサミ・コングは大阪のFM COCOLOで月曜から木曜に放送されている『PACIFIC OASIS』でナビゲートを担当し、1980年代と変わらない声を毎朝届けている。
『FM COCOLO presents PACIFIC OASIS Kamasami Kong DJ Show』
UICZ-8159 \2,300+税
( )内はオリジナル発表年度
SIDE A
1.Greenwood/Sparkle(1985)
2.EPO/DOWN TOWN(1980)
3.寺尾 聰/ルビーの指環(1981)
4.いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ・ファミリー/私自身(1977)
5.杉山清貴/さよならのオーシャン(1986)
6.南 佳孝/モンロー・ウォーク(1979)
7.大貫妙子/君は天然色(2009)
8.稲垣潤一/バチェラー・ガール(1985)
9.カルロス・トシキ&オメガトライブ/アクアマリンのままでいて(1988)
SIDE B
10.杏里/悲しみがとまらない(1983)
11.ORIGINAL LOVE/接吻 Kiss(1993)
12.高中正義/渚・モデラート(1985)
13.門あさ美/ファッシネイション(1979)
14.かららん/とびきり愉快なスイングを(2014)
15.山本達彦/LAST GOOD-BYE(1982)
16.安部恭弘/CAFE FLAMINGO(1983)
17.ジャンク・フジヤマ/あの空の向こうがわへ(2012)
With カマサミ・コングSpecial Navigation Talks
◆FM COCOLO/PACIFIC OASISオフィシャルブログ
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