【ライブレポート】井上苑子、遂にメジャーデビュー

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井上苑子が17歳の誕生日を迎えた12月11日、TSUTAYA O-WESTでワンマンライブを行った。

◆井上苑子画像

小雨の降る中、会場は満員の大入りだ。井上苑子が大阪から東京に上京しインディーズデビューしてからの歴史を振り返るこのライブは、1stシングル「ソライロブルー」から幕を開けた。3rdシングル「センチメンタルシックスティーン」までバックバンドを務めたsineの、頭を振りながらのエモーショナルな演奏と井上苑子のハンドマイクでの激しいダンスは、会場を揺らし続けた。

sineとの人生初めてのバンド遠征の思い出と、初期のエモーショナルロック路線への思い、自分の音楽の方向性を語ったあと、「最高にかっこいい曲を聴いてください」のMCで始まった「運命線ビリーバー」で会場の熱狂はピークを迎える。清楚なワンピース姿に着替えた後、ジャズ・アレンジのピアノ演奏でJ-POPのカバーを歌うコーナーでは、aikoの「ボーイフレンド」と中島みゆきの「糸」が披露された。これはマネージャーの発案で生まれたというボイトレでやっているメニューで、曲中にセリフや小芝居を挟んだと思えば、17歳とは思えない深い表現力をみせたりと、たった2曲で井上苑子の無限の可能性を示すパフォーマンスが見せつけられ、会場は息をのんで見守るひとときとなった。

その後アコースティックギターを持ち、サポートギターと共に「Say My Name」「Wake Up」を披露した後、ライブは終盤戦に突入だ。現在の「井上苑子バンド」のメンバーと共に、またバンドセットでの演奏をスタート、よりポップな方向へと音楽性の変わった1stミニアルバム『線香花火』、4tnシングル「赤いマフラー」の収録曲から楽曲が披露された。「Stay with Me」ではスカダンスを披露し、ライブの盛り上がりは最高潮に。最後のMCでは小6で弾き語りを始めた少女が、東京へ上京し、最初の1年はハード・エモ路線のバンドへと向かい、そして今のJ-POP路線へとまた変わったことに対して言及。

「変わっていくこと、挑戦していくことに対して色んなことを思う人、言う人がいるけれど井上苑子は井上苑子です!」と強い言葉と共に、自身の音楽性の転換のきっかけとなった「線香花火」を披露。これまでの井上苑子の歴史と、これからの井上苑子の展望が伺えるパフォーマンスが繰り広げられた。

アンコールでは、井上苑子が出演する2015年夏公開予定の映画『私たちのハァハァ』の出演者&松井監督がサプライズゲストとしてケーキをもって登場し、感動の再開を果たしたほか、ダブルサプライズとして2015年春のユニバーサルミュージックからのメジャーデビューが発表された。

12月31日には<COUNTDOWN JAPAN 14/15>への出演を控えている。






<井上苑子ワンマンライブ 12月11日@TSUTAYA O-WEST>

1.ソライロブルー
2.虹色バタフライ
3.センチメンタルシックスティーン
4.RAINBOW
5.シルエット
6.グッデイ
7.たったひとつ
8.運命線ビリーバー
9.ボーイフレンド(aikoカバー)
10.糸(中島みゆきカバー)
11.Say My Name
12.Wake Up
13.青とオレンジ
14.ボクキミポケット
15.Fly Away
16.赤いマフラー
17.ハレトケ
18.Superstar
19.Stay with Me
20.線香花火
21.Mine

4thシングル「赤いマフラー」


2014年11月19日発売
XQJZ-1040
1.赤いマフラー
2.ハレトケ
3.Stay with Me



◆井上苑子オフィシャルサイト
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