サクラメリーメン、挫折も覚悟も込めた勝負の1枚リリース

サクラメリーメンが、3年振りのアルバムにして結成10周年のメモリアル・アルバム『キャラクター』を2015年1月21日にリリースする。

サクラメリーメンは、結成から間もない2006年に、カルピスウォーターのCMソングという大型タイアップ曲となったシングル「サイハテホーム」でメジャーデビューを果たしたバンドだ。それ以後もリリースを重ねるも、2012年3月発売の『QUCARIUM（クカリウム）』を最後にメジャーレコード会社と事務所両方との契約が切れ、バンド継続の危機を体験した。現在は、セルフマネージメントにより活動している。今回、結成10周年を迎えた彼らは、自分達の活動に対するありったけの感謝と、サクラメリーメンとしてバンド活動を続けるという決意表明を込めた6枚目のアルバムを完成させた。

カルピスウォーターの他にも、じゃらんやNTTドコモなど大手企業のCMに多く起用されているように、彼らの最大の持ち味は、ポップなセンスだ。それはメロディラインはもちろんのこと、3ピースらしいタイトなバンドサウンドの中にも印象的なギターリフが多く聴こえ、加えて、情景がよく浮かぶ歌詞を綴る。今作は、その歌詞に、結成10年を経た彼らの中に現実的に芽生えた「少し大人になった事実」や「リリースできるに至るまでの感謝や挫折」というビターな感情も味付けされ、ボーカルの小西透太曰く「らしくも新しいサクラメリーメン」を最大限に感じられる自信作となった。

そんな新しい表情を見せながらも、あくまでもポップであることにこだわり続ける3人は、「僕らにはこれしかないんだ！」という決意の気持ちを『キャラクター』という作品タイトルで表現。今作の全11曲は、まるで“11のエール”のように、万人の心に暖かく力強く届くもので、3人のその決意はしっかりと結実している。