【対談】椎名未緒(ユナイト)×Kouichi(カメレオ)×ちょび(DIV)、「だったら帰れ!って(笑)」

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■バンドメンバーを守ることがいちばんかな
■後ろから見ている人でいたい──ちょび(DIV)

──ちょびさんは今リーダーとして、バンドをどうしていきたいという悩みもあるんですか?

ちょび:僕はDIVで初めてリーダーになったので、正直言ってリーダーがどういうものかがよくわかってなかったんです。今、リーダーとしてどうあるべきかを考えていたんですけど、結局、バンドメンバーを守ることがいちばんかなと思って。後ろから見ている人でいたいなと思っているんですよね。僕自身、意見が活発に出る人間ではないんですけど、メンバーはそれぞれ意見を持っている。メンバー3人B型で僕だけO型で、“……うーん”って思うことも多かったりしますけど(笑)。話がまとまらない時もあるから、“第三者の目で見たらこうなんじゃないかな”っていう考えでまとめるっていう、僕はそういう位置でいいんじゃないかなとは思っているんですよね。

──やはりリーダーでも、それぞれのバンドでの立ち位置は違うんですね。

Kouichi:話を聞いてる限り違いますよね。僕は……。

椎名未緒:彼はもう“帝王”ですよ(笑)。

Kouichi:いやいやいや。

椎名未緒:で、ちょび君は人民代表みたいな。国民の意見を取り入れてそのまま可決していく感じ。俺はその中間の区とか統治してるくらいの感じで、意見は積極的に募って最後の判断は俺。この人(Kouichi)は、俺の意見がすべてって感じ(笑)。

ちょび:そうなんですか(笑)?

椎名未緒:要はkouichi君はバンドを守るために自分自身の頭をフル回転させている人。

──Kouichiさんは“自分がひっぱっていかないと”という気持ちがどこかにあるんですか?

Kouichi:どうなんですかね。でも、最近は未緒ちゃんのやり方も取り入れてる感じで。

椎名未緒:いいよ、しなくて。王制でもいいじゃない。

──ははは。では、お互いにバンドについてはどう思っていますか。まずは、ユナイトについて。

Kouichi:いちばん覚えているのは、僕らがまだカメレオの準備期間中くらいの時、DANGER CRUEに入りたいなって思っていたら、ニコ生で、「ユナイト、DANGER CRUE所属決定!」って発表があって。その時は、“なんじゃこいつら?!”って思ってました(笑)。で、いろいろ見ていると、王道な部分もありながら遊び心もあって、それはLiN君の力もデカイのかなと思うんですけど、バンドのバランスがいいなと思いましたね。新しいシングル(「レヴ/ice」)も二種類のヴィジュアルがあったりして、最近は変化も感じるし。

──カメレオとしてはそのあたりのユナイトの見せ方に危機感もある?

Kouichi:ありますね。いろいろやられるとね、僕らみたいなバンドは当然イヤじゃないですか(笑)。

▲Kouichi(カメレオ)

──DIVから見てのユナイトは?

ちょび:すごく世界観を伝えているバンドだなというイメージが強いですね。曲然り歌詞然り、キレイにまとまっているなっていうことをずっと思っていたので。ステージングもしっかり打合せてあるんだろうなっていう動き方をしていて。そういうのもすごいなと思った。勉強することいっぱいあるんですよ、ほんと。

──ではカメレオというバンドについては?

椎名未緒:お菓子投げてる印象が強かったですね、まず最初は。俺も実は、あまりカメレオのライヴを見たことがないんですけど、リキッドルームでのライヴの時にお菓子を投げていて。なんで投げるんだろうって思って。お菓子についてはまあ、大した理由じゃなさそうなんで聞くのはやめておいてるんですけど(笑)。一緒に飲みに行った時、“どういう思いでこれまでやってきたの?”とか探っていく中で、たぶん根底は同じなんだなと思った。採った手法が真逆のルートなだけでね。興味深いなあと。例えばもしカメレオが爆発的な人気者になったら彼の勝ちだし、仮にユナイトが爆発的な人気者になったら俺の勝ちだなと。そのくらい、二択の方法論のどちらかを採った人たちなんですよね。

Kouichi:持ってる武器が違うだけ。

──DIVとカメレオはどういう関係性なんですか?

Kouichi:がっつりと喋ったことはないですけど、この間、たまたまDIVの将吾君とCHISA君と俺と未緒ちゃんの4人で食事をしたんですよ。あれ、何であのメンバーだったんだろ(笑)?

椎名未緒:あの食事を紐解くとですね、<DANGER fes>の会合の時に将吾君に誘われたんですよ。前から言われていて、断ってたんですけど……。

Kouichi:出た! 得意のバリアが。

椎名未緒:ただ、Kouichi君とも食事に行っちゃった手前、お前とは行かないよっていうのは、あまりにも感じ悪すぎるなと思って(笑)。せっかくこういう機会だし「いいよ」って言ったんだけど、“……でも待てよ? いきなり将吾君とサシは怖いな”って(笑)。

Kouichi:はははは、なるほど。

椎名未緒:それですぐにKouichi君に電話して、「ちょっと来て」って。

Kouichi:で、朝方4時半くらいまで話し込みました。実際に話をして見えてくるものもたくさんあったので。今度はちょび君ともぜひ、ね?

ちょび:そうですね、まだ未緒さんとも全然しゃべれてないので(笑)。

椎名未緒:そうだよね。<DANGER fes>の会合の時、俺ちょび君に「帰れ」って言っちゃったし(笑)。

ちょび:そうなんですよ、僕、人見知りですごい緊張してて(笑)。

Kouichi:未緒ちゃん、あれはヒドイて(笑)。

──やはり不仲説は真実(笑)?

椎名未緒:違うの(笑)。俺はDIVのためを思って言ったつもりだったんです。だけど、その時お酒が入ってて、だいぶ話を端折っちゃったんですよね(笑)。つまり、<DANGER fes>についてディスカッションしようという場だったのに、ちょび君からの意見がなくてね。でも、さっきちょび君の話を聞いていてわかったんですけど、ちょび君は俺やkouichi君みたいに率先して意見を投げかけるスタイルではなくて、周りの情報を集約して“はい、じゃぁこれでどう”っていうタイプでしょ?

ちょび:そうですそうです。

椎名未緒:その場をまとめようとしてくれたんだろうけど、俺は「なんでバトルなんだ!」とか文句ばっかり言ってるし、Kouichi君はおいしいところ持っていくしで、もうメチャクチャになってきて(笑)。

Kouichi:俺は空気を読んでるだけ!

椎名未緒:でもそういう時に、バンドの意見は積極的に言わないとバンドが損するというか、そこで戦うのがリーダーだと思っていたから、真横にいたちょび君に「ちょび君なんかないの?」って言ったら、「うーん、いいっすねえ」みたいな感じだったから、「何もねえんだったら、帰れ!」って(笑)。

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