bloodthirsty butchers、最新の“血に飢えた”映像解禁

本日2014年11月14日（金）に、bloodthirsty butchersの最新リリースとして『血に飢えたnon-album songs』＜Independent Recordings＞と＜Universal Recordings＞がキングレコードとユニバーサルミュージックからそれぞれ発売された。そのプロモーションビデオである「血に飢えたPROMO VIDEO」が、衝撃かつ会心の出来栄えとなっている。とにかく観て欲しい。

◆bloodthirsty butchers「血に飢えたPROMO VIDEO」PV

このビデオは、2011年にブッチャーズのドキュメンタリー映画『kocorono』を発表し、最新作となる映画『山口冨士夫／皆殺しのバラード』も話題の川口潤監督が制作を行った。川口潤監督は、ブッチャーズの目下の最新アルバム『youth（青春）』のリードトラック「デストロイヤー」のミュージックビデオも手掛けている。今作をひと言で表すと、ブッチャーズが「蘇った」ようだ。今回、ブッチャーズの初期ライブ映像を織り交ぜ、作品が構築されているのだ。この貴重なライブ映像は、『youth（青春）』収録曲「youth パラレルなユニゾン」のミュージックビデオを手掛けた美術チームReguReguの小磯卓也によって提供されたという。

今回のプロモーションビデオは、トータル時間1分11秒という尺の中に「カラス」「korekaradoushiyou？」「水」「ALLIGATOR」「ROOM」「nagisanite」「no future」「時は終わる」の計8曲もの楽曲の断片が使用されている。そのスピーディーな展開によって、ブッチャーズならではの張り詰めたサウンドやギリギリの言葉が放たれる一瞬一瞬がさらにソリッドに映り、嗚咽が漏れてしまいそうな仕上がりだ。息つく暇もないとはこのことだと言える、すごい映像。さらに、キングレコード盤・ユニバーサル盤それぞれの個性も表現され、「映画の予告編」でも「ミュージックビデオ」でもない、オリジナルの「プロモーションビデオ」となっている。

『血に飢えたnon-album songs』自体は、2012年に1,500セット限定生産で発売されたBOX『血に飢えた四半世紀』にも未収録だったシングルやコンピ収録曲、初期の別テイクなど、アルバム以外の貴重な音源が集められたものだ。キングレコード盤は、90年代初期のインディーズリリース音源が中心の全15曲と海外発売音源のほか、完全未発表曲「ヨモヤマ」を収録。そしてユニバーサル盤は、メジャーデビュー以降スリーピース体制の創造性が頂点に達した時代の名曲の数々を凝縮、全14曲トータル80分超に達してしまったという長尺盤だ。これら全曲、すでに廃盤となっているため、実に貴重な作品。なお、発売日の11月14日は、バンドの初ライブ（1986年）記念日である。