【インタビュー】“美しすぎるバイオリニスト”岡部磨知「古き良きものを新しい形でお伝えしたい」

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Dragon Ash、西野カナ、AAAなど、様々なアーティストのライブやレコーディングに参加、バラエティ番組やネットでも「美しすぎるバイオリニスト」として紹介され話題の岡部磨知(おかべ・まち)が11月12日、デビューアルバム『Neo Nostalgia』をリリース。11月3日には渋谷でデビュー記念ライブ<岡部磨知 移動サーカス楽団~Neo Nostalgia~>を控える彼女に今の心境をインタビューした。

◆岡部磨知~拡大画像~

11月12日、ユニバーサルミュージックからリリースする岡部磨知のデビューアルバム『Neo Nostalgia』には、「Lovin'you」「Yesterday Once More」などの洋楽のヒットソングのカバーと3曲のオリジナル曲を含めた全13トラックが収録。彼女が演奏する71年のミッシェル・ポルナレフのヒット曲のカバー「シェリーに口づけ Tout,tout pour ma cherie」をはじめ、「雨にぬれても」、「I Like Chopin」などはフジテレビ「ごきげんよう」のエンディング曲にもセレクトされている。

「今回のアルバムでは『歌うように奏でる』ことを心がけました。歌手が声で歌うように私はバイオリンの音で、です。これまでも歌ものをバイオリンでずっとやりたいと思っていて、今回、音楽プロデューサーの三宅彰さんにCDを手がけていただき、自分でも弾き方が変わったと実感しています。これまでの私の演奏を知っている方も新しいアルバムと今回のデビューライブで演奏を聴いた時に、「あれ。変わった!」とわかる方がきっといるんじゃないかと思います」

彼女がバイオリンを始めたのは3歳の時。2歳年上の兄の影響だったという。

「両親は全く楽器はやらないんですが、クラシックのコンサートはよく行っていたみたいです。兄が先にバイオリンを習っていたので私も兄の真似をしたかったんでしょうね。続けられたのは、周りにバイオリンを弾く子供がいなかったこともあって、ご近所のイベントや学校の行事で演奏したりすると皆が褒めてくれるのが嬉しくて(笑)。兄が高校で音楽を専攻し上京していたので、私も自然な流れで東京の音楽科のある高校に進みました。でも最初は兄と2人暮らしだったんですよ! 2人とも10代ですし、やっぱりお風呂を出るタイミングとかも難しいじゃないですか。ご飯も最初は私が作っていたんですけど、兄があれやこれやと細かいので途中から「食事は各自」になりました(笑)。3日のデビュー記念ライブではその兄がバイオリンで、そしてアカペラをやっている3歳下の妹もコーラスで楽員として参加してくれます」

高校卒業後は桐朋学園大学音楽学部を経て研究科(大学院)を修了。在学中からバイオリンを仕事にしたいという気持ちは固まっていたが、クラシック一本に絞るのはどこか自分には違和感があったと言う。「新しいこと、自分らしいことをしてみたい」。そうして彼女は学業のかたわらモデルをしたり、J-POPのアーティストたちのライブツアーで演奏したりして自分の引き出しを増やしていき、この秋、メジャーデビューが決まった。彼女にとってバイオリンの魅力とは?

「言葉がいらない、国境を越えた楽器だし、ボーカルと同じくらい存在感があって、音色が人の耳の中に届きやすいところですね」

11月3日(祝)に行われるデビュー記念ライブの会場は渋谷109の隣、駅直結の渋谷プライム6階「Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE」。コンセプトは「移動サーカス楽団」。彼女を含む弦楽カルテット、ピアノ、ギター、ベース、ドラム、コーラスという編成になっている。

「ライブのタイトルにもなっている“移動サーカス楽団”らしく、ファンタジックな演出もあります。アルバムの収録曲はもちろん、未収録のオリジナル曲も初めてライブで演奏しますし、あとは、アルバムに収録されている「Hatsuyuki」というオリジナルの弦楽曲があるんですけど、ライブでは演奏に合わせてメインコーラスのハルカ・ハミングバードさんが歌詞をつけて歌ってくれるという素敵な企画もあります。アルバムのタイトルにもあるように、ネオ・ノスタルジア=古き良きものを新しい形でお伝えしたいです。バイオリンのコンサートというと「難しい音楽なのかな…?」と敷居が高いイメージがあるかもしれないんですけど、今回のライブでは私はバイオリンで弾く「歌」をお聞かせしようと思っていますのでたくさんの方に来てほしいです!」


おしゃれも好きでミニ丈のドレスで演奏もする。長い爪では演奏できないのでまめに替えないといけないがネイルも好き。そんな“ネオ・バイオリニスト”の道を歩く彼女の素顔はとても親しみやすい等身大の女の子。「美しすぎるバイオリニスト」として取り上げられることにも、「…生きているといい事ありますね(笑)」と素直に喜ぶ彼女は明るい。デビュー記念ライブでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか期待したい。


<岡部磨知 移動サーカス楽団~Neo Nostalgia~>
11月 3日 (祝・月) OPEN 17:30/START 18:00
Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
全席指定 \4,500(別途ドリンク代¥500必要)
Info. キョードー東京 0570-550-799

『Neo Nostalgia』
2014年11月12日(水)リリース。
[CD+DVD] 価格: \3,300(税抜定価)品番:UICZ-4315
■CD収録曲 / オリジナルアーティスト
1 Lovin'you / Minnie Riperton (1974)
Words & Music: Minnie Riperton / Richard J Rudolph
2 I Like Chopin / Gazebo(1983)
Words: Paul Mazzolini Music: Pierluigi Giombini
3 シェリーに口づけ (Tout, Tout Pour Ma Cherie) / Michel Polnareff(1971)
Words & Music: Michel Polnareff
4 Smile Again / Original (2014)
Music: Machi Okabe
5 Hatsuyuki / Original (2014)
Music: Machi Okabe
6 Miniature Garden / Original (2014)
Music: Machi Okabe
7 Yesterday Once More / Carpenters(1973)
Words & Music: Richard Lynn Carpenter / John Bettis
8 あなたのとりこ(Irresistiblement) / Sylvie Vartan(1968)
Words: Georges ABER Music: Jean RENARD
9 明日に架ける橋 (Bridge Over Troubled Water) / Simon & Garfunkel(1970)
Words & Music: Paul Simon
10 雨にぬれても(Raindrops Keep Falling On My Head)/ B. J. Thomas(1969)
Words & Music: Burt Bacharach / Hal David
11 Just The Two Of Us / Grover Washington, Jr.(1980)
Words & Music: Ralph MacDonald / William Salter / Bill Withers
12 Whisper V-birds (SE)
13 I Don't Want to Miss a Thing / Aerosmith(1998)
Words & Music: Diane Eve Warren

■特典DVD収録内容
「I Like Chopin」 Music Video
「A DAY」 Private Video
「この広い野原いっぱい」 Image Video

◆デビューライブの詳細とチケット
◆岡部磨知 オフィシャルサイト
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