【インタビュー】WANIMA、PIZZA OF DEATHからのリリース作で「行儀よくできない」
WANIMAが10月22日、PIZZA OF DEATHより1stミニアルバム『Can Not Behaved!!』をリリースする。PIZZA OF DEATHとしてはレーベル契約のみならずマネージメント契約を結んだ初のアーティストであるという事実は、音楽性の高さはもとより話題性も呼んで注目度が高い。WANIMAは2010年初夏に結成、2012年12月には現メンバーである松本健太(Vo/Ba)、西田光真(Gu/Cho)、藤原弘樹(Dr/Cho)となった3ピースだ。全国流通の音源としては『Can Not Behaved!!』が初となるが、これまでに制作したデモ3枚は手売りで4000枚越え、初めてライヴを見た約3割ものキッズがデモを購入していくという驚異的な状況を生み出している。
◆『Can Not Behaved!!』 トレーラー映像
全7曲全17分46秒を収録した『Can Not Behaved!!』はメロディックパンクを土台に、レゲエやヘヴィネスなど様々なエッセンスを混ぜ込んだサウンドスタイルが新世代を感じさせるもの。また、松本健太による日本語詞が親しみやすい音楽性をよりドラマティックにしている。飽きさせない曲展開とハイトーンボイス、テンションの高い演奏など、聴きどころに事欠かないミニアルバムについてメンバー3人に訊いた。
■この3人になったとき、“ようやくやりたいことがやれる!”と思った
■溜まってたフラストレーションを爆発させるみたいな──松本健太
──まずは初登場ということで、結成の経緯を教えていただけますか?
光真:最初から話すと、まず中学校の文化祭に出たくて、幼なじみの健太とバンドを組んだのが始まりですね。で、それが後にWANIMAへと繋がっていくんですけど。
──最初はコピーから?
健太:でしたね。何をやったっけ?
光真:ロードオブメジャーとかMONGOL800とか。
健太:でも、中学の文化祭のライヴではコケまくって(笑)。
──あんまりウケなかった?
健太:ドラムもバスドラはあるけど踏めないから、バスドラなしのリズムみたいな感じやったし。今になって考えると、とんでもない音でやったなと(笑)。で、高校生になると、熊本市内のライヴハウスにも出るようになり。
──当時のバンドは今のWANIMAと通ずる部分もありましたか?
健太:歌詞とかは若いけど、あんまりやってること自体は変わらないかもしれないです。
──高校卒業後は?
健太:高校のときに組んでたバンドが解散して、僕は「音楽をやりたい!」とまず東京へ出たんですよ。光真は卒業して自衛隊に入ったんですけど、2年で辞めて。同じく東京へ出てきてくれたという。それも3000円のギターと布団だけ持って(一同笑)。
──随分とロックな上京でしたね(笑)。
光真:高校生のときに使ってたギターで、友達から3000円で買ったんですよね(笑)。そのギターでライヴはやったことがなかったですけど、練習ではずっと使ってましたね。
──今もそのギターは持ってます?
光真:はい、家にあります。
藤原:やっぱり思い入れがあるのかなと思ってたら、「捨てられるならすぐ捨てる」って言ってます(笑)。
──はははは。で、2人が揃い、東京でバンドが動き出していくと。
健太:いや。そこからドラムが見つからない期間が結構あって。何年やったっけ?
光真:2~3年かな。
健太:その間、いろんなライヴやフェスを観に行ったりして、思うこともあり。ようやくドラムが見つかったけど、そのドラマーが抜けて、藤くんが入ってくれたんですよ。だから、この3人になったとき、“ようやくやりたいことがやれる!”と思ったし。溜まってたフラストレーションを爆発させるみたいな。
──藤原さんとはもともと知り合いではあったんですか?
藤原:いや、そうではなかったんですよ。
健太:藤くんも同じ熊本なんですけど、地元では全然接点がなくて。
藤原:下北のライヴハウスの店長から「いいバンドがいるんだけどドラムが抜けちゃうんだよね。暇だったら叩いてみない?」って言われたのが最初で。オフィシャルサイトを観たら熊本出身で驚きつつ、ライヴを観てみたらカッコいいなと思ったんですよね。
──じゃあ、かなりの好印象だったんですね。
健太:擦り寄ってきました(一同笑)。
──藤原さんからは2人はどういう見えました?
藤原:ヤンチャだなって。なんか歳の差は感じなかったんですよね。もしかしたら、歳上のように扱われてなかったからかもしれないですけど(笑)。
──しかしながら、そこから2年弱でリリースまで繋がったと考えると、かなり突っ走ってきたといいますか。
健太:この3人になってからはあっという間でしたね。藤くんが入って凄くしっくりきたし、充実した時間を過ごせましたよ。
藤原:僕からしても、これまでいろんなバンドをやってきたんですけど、ツアースケジュールの組み方とか活動においては他のメンバーに任せっきりなところがあったんです。だから、WANIMAに入ってからはいろんなことを3人で話をして、各地へライヴに行くのも新鮮だったし。
◆インタビュー(2)へ
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