【速報レポート】<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014>Char、「ついにフォーク・ジャンボリーの聖地に」

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イベントも後半になり、夕暮れ時のREDEMPTION STAGEにはCharの出番を待つオーディエンスが集まりだした。日本のロック黎明期をつぶさに見つめてきた彼のギターが、太陽光でどんな音を鳴らすのか?

◆Char 拡大画像

観客の年齢層はやはり高いのだが、レジェンドギタリストの姿を一目見ようと若い音楽ファンも駆けつけている。ステージに登場したCharはフェンダーストラトキャスターのシグネチャーモデル「Charizma」を手にライブを開始した。ワウをかけたカッティングで観客にコール&レスポンスを促す。

「音程もいいし、まあまあだな!」──Char

と上機嫌の様子。3人でセッションを繰り広げ、オープニングナンバー「Pain」へ。Char特有の毛羽立ったような歪みすぎすクリーンでもない絶妙なギターサウンドを聴きつけて客席も膨らみを増していく。ドラムとベースの激しいリズムに乗せ、余裕のギターさばきでリズミカルなフレーズを繰り出すChar。時おり「RAINBOW SHOES」を思わせるサイケなフレーズも顔を覗かせる。

「ついにフォーク・ジャンボリーの聖地にやってきました!」というMCに大喝采。「遠く離れた友達のことを歌った曲です」と、「I’m Here For You」へ。ジミヘンのメロウな部分をCharなりに解釈したようなバラードながらリズムが強く主張する楽曲だ。この辺りはルーツ探訪のカバーアルバムを制作した『TRADROCKシリーズ』にも繋がっているCharの根っこの部分なのだろう。

続いて披露された、憂いのある日本語ナンバー「波」は、1978年発売の3rdアルバム『THRILL』収録曲だ。後半のギター・ソロは凄まじい音数を詰め込んだ速弾きをさりげなく展開。初めてCharのギターを聴いたらしき若い女性が「凄い! カッコいい」と興奮していたのが印象的だった。インスト曲をピックをくわえて指弾きではじくように弾くChar。一曲ごとに表情の違いを表現しながらも、エフェクトではなく指先のニュアンス、ピッキングの強弱でギターサウンドを決めている。芯になるギターの音はあくまでもストラトキャスターのブーストされた音だ。

「あっという間に真っ暗になりました。ここからが悪いことができる、大人の時間でございます」とのMCから始まったのは、「Purple Haze」。ワッ!と歓声があがり色めき立つオーディエンス。曲中、コール&レスポンスしながら後半に突入していくと、楽曲が変化していき「からまわり」へ。ギターをアンプに向けフィードバックさせると、「また呼んでください!」と言いながらペットボトルの水を客席に放り投げ、投げキッスをしてステージ袖に消えた。……しかし、すかさず起こったアンコールの声に再びステージに戻ると代表曲「Smoky」をプレイして初参戦の<中津川 THE SOLAR BUDOKAN>のステージを終えた。

取材・文◎岡本貴之 撮影◎岡村直昭

■Char@REDEMPTION STAGE SETLIST
1.Pain
2.Low and Top
3.I’m Here For You
4.波
5.Yellow Cap
6.Purple Haze
7.からまわり
encore
8.Smoky

◆<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014>オフィシャルサイト
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◆Char オフィシャルサイト
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