チキパの取材企画にHello Kittyデザイナー・山口裕子。「これからは“メンズのキティ”を」
10月にニューヨーク公演を控えるアイドルグループ・Cheeky Paradeが、海外進出を前に日本の文化を学ぶ取材企画をスタートさせた。その第一弾は、Hello Kittyのデザイナー・山口裕子。
◆Cheeky Parade、山口裕子、キティちゃん 画像
『NY公演を控えたチキパ、海外をまたにかけて活躍する人から海外進出の極意を聞こう!!! Cheeky Parade 「日本の文化を学べ!」』企画は、Cheeky Paradeメンバーが記者となり、各界で、日本を代表し、また世界で活躍する著名人へメンバー自身が取材するというもの。
その第一弾として、Hello Kittyを手がけたデザイナー・山口裕子のもとに、チキパのリーダーの関根優那と、鈴木友梨耶・真梨耶 姉妹の3人がインタビューへと出向いた。
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関根:私達、Cheeky Paradeは10月にNYでのライブを控えていて、世界をまたにかけて活躍されている皆さんから、お話しを聞かせて頂こうという企画を立ち上げました!今日は、インタビュワーとなって山口さんから色々お話しを聞かせてください!宜しくお願いします。
山口:宜しくお願いします。
関根:この(デザイナーという)仕事に就かれたきっかけは何だったんですか?
山口:中2の時、先生に“好きなことをやりなさい”って言われて、デザインすることが好きだったのでデザイナーになりたいと思ったんですよ。
関根:デザイナーさんになってから、今までどれくらいデザイン画を描いてきたんですか?
山口:わからないくらいに書いてきましたよ(笑)。サインも。サインってお客さんとのコミュニケーションとの数だと思っていて、本当にいっぱい書いてきました。もしかするとギネス1位かも? って思うくらい。キティを通じて、いろんな人と会うことができ、私がデザイナーでいられるんです。
友梨耶:今までで、これは挑戦だったな、というデザインなどありましたか?
山口:ヒョウ柄・スカル柄ですかね。1980代くらいは、まだポピュラーな柄でなくずっとキティには合わないと言われていて。でもファンの方々からリクエストも多くて、商品にさせてもらったんです。
関根:ご当地のキティちゃんがあるくらい、日本の文化となっているキティちゃんですが、街中でキティちゃんを見かけるとどんなお気持ちですか?
山口:最初、キティちゃんを身に着けているのは女の子だけで。徐々にですが拡がって、今はキティちゃん=女の子だけ、という意識が無くなってきたのかなと思います。なので、これからは“メンズのキティ”を拡げていきたいと思ってるんですよ。今ならキティが進化できるかなって。常に、挑戦することが大切ですね。芸能界も同じだと思います。
関根:なるほど、勉強になります。ちなみに、私達にはチィキスというキャラクターがいるんですが、この子を人気者にする方法を教えて頂けませんか?
山口:体がないので、まずは体を作って、魂を宿らせること。そしてストーリーを作りましょう。血液型まで細かく決めます。あとは、みんなだったらファンのみなさんと作ることかな。キティもそうやって、ファンの人からいろいろな意見を聞いていろんなキティができたんですよ。
真梨耶:今までで一番苦労したな、って思い出はありますか?
山口:最初はキティが売れなくて、売れなくて。新人アーティストのキャンペーンを見習って、サイン会や握手会を繰り返してたんですよ。5年くらい。
真梨耶:諦めようとは思わなかったんですか?
山口:必死で、諦めるなんて出来なかった。その行動をすることが、私を孤独にさせてくれないものだったんです。
チキパ一同:すごいです……!
関根:私達、実は先日ジャパンポップカルチャーOKAIMONO親善大使になったんです。まさに、キティちゃん自体がそういう存在だと思っているんですが、日本の文化とコラボしたキティちゃんで一番お気に入りのモノはありますか?
山口:着物や浴衣ですかね。プレゼントすると凄く喜んでもらえますよ! 日本ならではのモノですからね。
友梨耶:では、ズバリ、キティちゃんの良さってなんでしょうか。
山口:あなた色に染まれるところ。キティは白いキャンバスみたいなもので、あなたの好きなキティを選んでもらえたらと思います。
友梨耶:私、いつかキティちゃんとコラボしたいです! それまで頑張ります!
山口:頑張って、“友梨耶”という個性をキティに宿らせてやってくださいね。
関根:では、最後に、世界で活躍するための秘訣ってなんでしょうか?
山口:まだまだ世界で活躍なんて出来ていません。まだまだスタート地点だと思って、チラシ配りからやろうかな、なんて思ってます。
◆BARKS Kawaii