「宮路一昭、川村万梨阿のアニタメ温故知新!」、ゲーム音楽はプログレですよ

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9月9日(火)21時より、毎月第二火曜日21時放送「宮路一昭、川村万梨阿のアニタメ温故知新!」の6回目となる放生送が行われた。アニメ業界の歴史をゲストを交えて紐解いてゆく当番組で、今回は「音楽(作曲)」という視点からアニメ/ゲーム業界の歴史を検証する内容となった。

◆「宮路一昭、川村万梨阿のアニタメ温故知新!」画像

宮路一昭、川村万梨阿にまつわる情報コーナーでは、9月27日(土)に川崎クラブチッタで開催になる<アニソンロック2014>が紹介された。Aldiousのヘヴィメタルな演奏をバックに堀江美都子/川田まみ/黒崎真音/上坂すみれがロックにアレンジされたアニソンを歌うというイベントだ。

鎌田美沙紀のボカロコーナー「メルリ宮殿」は、今回が最終回となった。番組では、パーソナリティの宮路一昭がプロデュースする大橋歩夕の歌う「未来トラベラー」、パーソナリティの川村万梨阿の歌う「瞳のなかで~Dancin'Eyes~」がオンエアされた。

ゲストとして招かれたのは、ゲーム「聖剣伝説2・3」「ロマンシングサーガ」「シャイニングハーツ」「ファイナルファンタジーIV」などの音楽を手がけた作曲家/シナリオライター/ゲームデザイナーの菊田裕樹だ。パーソナリティの宮路一昭も菊田裕樹も、8bit時代から現在もゲーム音楽にも携わり続けてきており、「容量制限があった中、いかに耳に残る良い音楽を作るかを目指してきた」ことを語りあった。「今と比べれば遙かに音的に薄いにも関わらず、今でも昔のゲーム音楽が残り続け、支持されてゆくのも、無駄を省いた中、本当に好奇心を煽る良質な楽曲のみを作り続けてきたからこそ。忘れられない良いメロディーを追求してきた結果」という。

また宮路一昭、川村万梨阿、菊田裕樹ともに大のプログレシッブロック・ファンだというエピソードも明かされた。「ゲーム音楽にもプログレの要素がある」との話から、熱いプログレ音楽談義にまで話は発展、あまりにも3人のゲーム音楽/プログレ音楽話が盛り上がり過ぎ、「またゲストに呼ぶので、話は次回に」と、ふたたび番組へゲストで登場することも約束された。

「宮路一昭、川村万梨阿のアニタメ温故知新!」はこの日が最終回となったが、番組自体はチャンネルを変えて継続的に放送となる。10月からは、辰巳出版グループ「tatsumi01」(たつみぜろわん)へ拠点を変え、毎月第二水曜日21時から1時間番組として放送となる。「古きを温ねて新しきを知る=温故知新」のように、貴重な経験談を展開していくとのことだ。

   ◆   ◆   ◆

菊田裕樹:今回、ゲストとして出させていただいた菊地裕樹です。ゲームの話はもちろんですが、まさか大好きなプログレ話でこんなにも盛り上がれたことが、言葉にするのが難しいくらい嬉しかったです。

鎌田美沙紀:すごいマニアックトークでしたよね。

菊田裕樹:何十年も音楽の創作活動をしてきた中、プログレ音楽に対する想いが、ここでポンと爆発するように弾け、思いきり語りあえた。しかも、またゲストで呼んでいただけるということで、ふたたび、ゲーム音楽やプログレッシブロックについて語り合えたら嬉しいなと思います。

川村万梨阿:プログレって、一時期虐げられていた時期があったじゃないですか。だからこそ、こうやって仲間を得たとたんに、その想いが爆発してしまうんですよね。

宮路一昭:ゲーム音楽で使われてる素材でも、プログレ的な要素を用いられることって実は多いからね。

川村万梨阿:ゲーム音楽はプログレですよ。とくにファンタジー系の音楽を聞いてると、「これは、一番いい時代のプログレだ」って感じられますからね。

――「宮路一昭、川村万梨阿のアニタメ温故知新!」も、声優グランプリチャンネルを通して6回放送。でも、ここのチャンネルでは、この日が最終回になってしまいました。

川村万梨阿:半年間、ホントに親しい人をゲストに呼んでは、好き放題に話をさせていただいて。見てくださる方々も、毎回温かく見守ってくださり、こんなに嬉しいことはなかったです。ホントに胸いっぱいの感謝を、声グラチャンネルのスタッフさんや視聴者の方々に捧げたいなと思っている次第です。でも、まだまだ「宮路一昭、川村万梨阿のアニタメ温故知新!」の放送は辞めたくないですからね。もっともっと呼びたいゲストの方がいますから、場所を変えながらも放送を続けていけるのはすごく嬉しいなと思っております。

宮路一昭:現在の放送スタイルと3人のパーソナリティを取った形のまま引っ越しを受け入れてくださった「tatsumi01」さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。万梨阿さんも言ってましたが、もっともっと温故知新として広めたり紹介したい人はたくさんいるので、番組を続けられるのはとてもありがたいことですね。

――もちろん、最初にこの番組を受け入れ、制作してくださった「声優グランプリチャンネル」さんには本当に感謝しております。引き続き、「声優グランプリチャンネル」の枠にも親しんでいただけたらと思います。

鎌田美沙紀:「メルリ宮殿」のコーナーは今回で終わってしまいましたが。今回の菊地さんのお話を聴く中でも、昔はゲーム音楽を作るのに容量の制限があったのには驚きでした。自分が口づさんでたゲーム音楽は、ホントに愛を込めて作られてきたものだったことを実感。また昔のゲームをプレイしたくなりました。ホントにこの番組は、「古きを知り新しきを知れる」ようにすごく勉強になるからこそ、また続くことで、やったーという気持ちです。これからもまたまた古きを知っていきたいです。

宮路一昭:視聴者のみなさんや番組のスタッフ、関係者、声グランプリさんへも感謝の気持ちでいっぱいです。これからも、引き続きよろしくお願いします。

取材・文:長澤智典

◆声優グランプリチャンネル・オフィシャルサイト
◆tatsumio1オフィシャルサイト
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