松田聖子、初期の名作6作品がSACD化

ポスト

▲オリジナルのアナログマスターテープを再生するのはスチューダーのA820。その出力がダイレクトにDSDされている。
▲マスターテープの音そのものを活かすためのマスタリング風景。背中はエンジニアの鈴木浩二。
▲マスターテープを聴き終えて、音の方向性についてディスカッション。右は本盤スーパーバイザーの嶋護。

▲『SQUALL』
▲『風立ちぬ』
▲『PINEAPPLE』
▲『CANDY』
▲『ユートピア』
▲『SUPREME』
松田聖子の初期6アルバムがSACD(ハイブリッド盤)としてステレオサウンドより発売となる。彼女の魅力と人気を決定付けた1980年代の代表作ばかりだが、松田聖子にとってSACDのリリースはこれが初のことだ。9月23日発売の『SQUALL』『風立ちぬ』を皮切りに、10月下旬に『PINEAPPLE』『CANDY』が、11月下旬に『ユートピア』『SUPREME』がリリースされる。

◆松田聖子作品ジャケ写画像

このSACD盤の誕生は、株式会社ステレオサウンドとソニー・ミュージックダイレクトによる独自企画によって実現したものだが、豪華な制作陣と手間を惜しまぬプロダクションから生まれた1980年代前半の松田聖子作品は、もはや2度と生み出すことはできないであろう日本が産んだ高品質ポップアルバムだ。アイドルとしての圧倒的な人気の裏にはシンガーとしての高い実力があり、時代を超えてオーディオファンからも1枚の試聴ソースとして注目されてきた歴史がある。

当作品群は、今日の技と耳でハイブリッドSACD化し、再びオーディオファンへ完全限定品として届けるもの。このSACD化プロジェクトにおいて、音質の監修を務めるスーパーバイザーは、高級オーディオ専門誌「季刊ステレオサウンド」での連載をはじめ、高音質な音楽ソフトに関する著作が豊富な嶋護(しま・もり)が務めている。オリジナルマスターからのリマスタリング作業を担当したのは、ソニー・ミュージックスタジオ東京に所属の鈴木浩二だ。鈴木浩二は音楽ジャンルやレーベルの枠を超えて数多くの作品の録音やマスタリングを手がけているエンジニアで、松田聖子が新作を制作する際には、現在でも関わることが多い人物でもある。

『SUPREME』以外の5作品は、鈴木浩二の手によってアナログのオリジナルマスターテープから直接DSD化が行なわれた。オリジナルがデジタルマスターの『SUPREME』は、PCMデータからのDSD化となっているが、マスターテープそのままのみずみずしい声の魅力が存分に堪能できる逸品となったようだ。

『SQUALL』『風立ちぬ』は、9月23日から有楽町・東京国際フォーラムで開催される<2014 東京インターナショナルオーディオショウ>のステレオサウンド販売ブースにおいて、限定数が先行販売される予定となっている。なお、9月2日発売の雑誌「季刊ステレオサウンド192号」では、本盤のマスタリングプロセスなどに関する詳しい解説が掲載されている。

『SQUALL』
9月23日発売
SSMS001 ¥3,780(税込)
1.~ 南太平洋~ サンバの香り
2.ブルーエンジェル
3.SQUALL
4.トロピカル・ヒーロー
5.裸足の季節
6.ロックンロール・デイドリーム
7.クールギャング
8.青い珊瑚礁
9.九月の夕暮れ
10.潮騒

『風立ちぬ』
9月23日発売
SSMS002 ¥3,780(税込)
1.冬の妖精
2.ガラスの入江
3.一千一秒物語
4.いちご畑でつかまえて
5.風立ちぬ
6.流星ナイト
7.黄昏はオレンジ・ライム
8.白いパラソル
9.雨のリゾート
10.December Morning

『PINEAPPLE』
10月下旬発売予定
PINEAPPLE
SSMS003 ¥3,780(税込)

『CANDY』
10月下旬発売予定
SSMS004 ¥3,780(税込)

『ユートピア』
11月下旬発売予定
SSMS005 ¥3,780(税込)

『SUPREME』
11月下旬発売予定
SSMS006 ¥3,780(税込)

・スーパーバイザー:嶋護
・マスタリング エンジニア:鈴木浩二(Sony Music Studios Tokyo)
・ディスク形態:SACD/CD ハイブリッド版(SACD 層はステレオのみ)
・デジパックジャケット仕様、嶋護氏による特別解説書(4 ページ)つき
・完全限定生産 ステレオサウンド独占販売品

◆『SQUALL』作品詳細
◆『風立ちぬ』作品詳細
◆ステレオサウンド・オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報