immi、ドイツからリリース

ポスト

遡ること6年、キュートなルックスとは裏腹に、硬派なエレクトロサウンドを打ち出し鮮烈なデビューを飾ったimmiが、いきなりドイツの名門レーベル「Great Stuff Recordings」からシングルをリリースする。フィーチャリングでの形態ではあるが、immi名義の公式リリースとしては「Spiral」以来、約4年ぶりとなる作品の登場だ。

◆immi画像

楽曲は、ヴァネッサ・パラディの1987年のデビュー曲「Joe Le Taxi」のカバーで、欧州で人気のプロデューサー陣が最新のテックハウスサウンドとimmiの舌足らずなVocalを融合させ、オリジナルを彷彿とさせながらも、最先端のダンスミュージックとして作り上げたものだ。フロアユースとしてのカラーが強いためボーカルの存在感は抑えられている点は、昔からのimmiを知るものにとっては少し物足らないところではあるものの、往年のヒット曲ネタの好きな人やテクノ・ハウスDJ達までアピールできる作品となっている。なお、immiは自身のシングルEP「WONDER」でも「Joe Le Taxi」のカバーを収録しており、そちらのバージョンとの聴き比べも一興だ。

このレーベルからは、引き続きimmiの新作リリースを控えているという情報もあり、今後の発表に期待を寄せたいところだ。

2007年、突如iTunes「今週のシングル」にピックアップされたimmiは、そのガーリーな風貌やソングライティングとは裏腹にディープでハードなクオリティの高いエレクトロニックサウンドを打ち出した。サウンドからビジュアルまで、国内外の新進気鋭なクリエイターたちを巻き込んだDIYでオリジナリティ溢れるアプローチは、当時、世界的に盛り上がりをみせていた海外インディーのニューレイヴ、エレクトロシーンとも共鳴する異端なJ-POPとして、話題を牽引していた。

TV-CM曲にも起用され、カンヌでのライブも成功、SONY/DefSTARよりメジャーデビューを経由しながら、インディーズでダンスフロア向けの別名義の活動を始動させたり、DJとしての地方遠征と商業的なTV-CM曲制作を並行して行うなど、その活動は多岐にわたりつつ、徐々に裏方メインの作家的な活動が主となっていた。

表立った活動はほとんど休止していたところだけに、ドイツからの作品発表は、ファンにとっても嬉しいサプライズだ。

・Beatport
http://www.beatport.com/release/joe-le-taxi/1345329
・iTunes
https://itunes.apple.com/jp/album/joe-le-taxi-lissat-voltaxx/id899153608
・Junodownload
http://www.junodownload.com/products/lissat-voltaxx-vs-andrey-joe-le-taxi/2532837-02/
この記事をポスト

この記事の関連情報