ジーン・シモンズ、うつ病への発言を謝罪

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キッスのジーン・シモンズが、鬱に悩まされる人に対し「死にたければ死ねばいい」と発言したことを謝罪した。

◆ジーン・シモンズ画像

シモンズは、Songfacts.comのインタビューで「俺はヤク中や、暗雲を漂わせ自分らのこと犠牲者だって考えているような奴とはいい関係なんて築かない。ヤク中やアル中はいつだって“世界は苛酷な場所だ”って思っているだろ。俺の母親はナチの強制収容所にいたことがある。“世界は苛酷だ”なんてたわ言聞きたくねえんだよ。うちの母親は毎日、いまを楽しみ人生を愛している。それがアホどもは、20歳の野郎が“鬱だ。シアトルに住んでる”なんてこと言うんだろ。バカ野郎、だったら死ね」「俺にはわかんねえよ。そんなのハッタリだって思っているからな。ビルの屋上で“もう終わりだ。もうたくさんだ。飛び降りる”とか言ってる奴には、俺は“飛び降りろ!”って言うよ。冗談なのか?なんで宣言するんだ?黙れ。威厳を持って飛び降りろ!観客がいるだろ」と話した。

シモンズの発言は先月なされたものだが、先週、うつ病の治療を受けていた俳優のロビン・ウィリアムズが自ら命を絶ったことで注目され、物議を醸していた。

シモンズは金曜日(8月15日)、「鬱に対する俺の考えをきちんと説明し、先の発言についてはっきりさせたい」とFacebookにメッセージを掲載した。

「メディアが伝えた鬱に対する俺のコメントにおいて、俺は間違っていた。とっさに出たあの発言は結果的に、真に鬱に悩まされている人達への配慮がなされていなかった。俺の発言により気分を害した人達へ心から謝罪する。誰かが、とくに愛している人達が鬱になったとき、それがとても深刻でとても悲しいことなのは認識している。俺はどんな病であれ、とくに鬱に苦しむ人達を切実に支援するし共感もする」

「俺はこれまで薬物使用やアルコール中毒に対する不快感を隠してこなかった。薬物使用やアルコール中毒について率直に、ひょっとしたら偏見を持ちつつ話そうとしたことが、鬱への恥ずべき発言と解釈されてしまった。決して、鬱に関して思いやりのない発言をしようとしたわけじゃない。俺が関与する数多くの慈善活動や自助グループを並べれば、俺がにわかにここで自己弁護しようとしているわけじゃないのはわかってもらえるだろう。ただ、俺が鬱に悩む人達のことを思い、違う意味に解釈されたであろうインタビューでの配慮に欠ける発言について深く後悔していることをきちんと伝えておきたい」

Ako Suzuki, London
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