【ライブレポート】LOUDNESS、33年の歴史を凝縮した濃密な夜

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豪雨と雷鳴の為、早目に開場されたこの日のサンプラザを埋め尽くすオーディエンス。往年のHR/HMの名曲がかかる中、BGMの音量が上がりAC/DCの名曲「Highway to Hell」が流れる。前回のEXシアターに参戦したオーディエンスには馴染みのいよいよ本番の合図。

◆LOUDNESS画像

暗転後ニュー・アルバムの1曲目「NOURISHMENT OF THE MIND」のSEが流れると、新しいロゴの大きなバックドロップと、旭日旗をイメージしたセットが浮かび上がると、会場のオーディエンスは否応なしに興奮が高まる。そしてメンバーが登場し、ドラムのカウントから「GOT TO BE STRONG」「NEVER ENDING FIRE」と、現在のラインナップならではのスピードチューンでいきなり観客をノックアウト。

その後もニュー・アルバムから「THE METAL MAN」「MORTALITY」に加え、表題曲の「THE SUN WILL RISE AGAIN」では、セットの台上から高崎、山下が登場するなど、近年みられなかった演出もあり、80年代の代表曲、そして90年代、オリジナルメンバーで復活以降の2000年代に別けた各世代の代表曲(中にはライブで初披露の楽曲も!)を織り交ぜ、二井原のアコギ弾き語り、ドラム・ソロ、ベース・ソロと各メンバーをフィーチャーする場面あり、十数年ぶりにワイヤレスを使用した高崎、山下も、まるで鎖を解かれた虎のように、ステージを縦横無尽に駆け巡り、USツアーを終えて帰ってきた頃の、あのスケールの大きなステージングを彷彿させた。

MCでは久々の<ラウドパーク>への出演を発表。前日にもバンドの新しいロゴや、アートワークを手掛けた“セブンスターズ”とのコラボイベントを行う事を発表し、後半線は代表曲のオンパレード2時間越えの濃密な夜となった。

中野サンプラザは、バンドにとっても各世代の節目で、記憶に残りライブをしてきた思いで深い場所でもあり、この会場がいずれ取り壊されてしまうのは寂しい限りであるが、バンドはこのあとフィンランドのフェスティバルにも出演、再び世界進出への足固めをしながら、次作の曲作りにも入るという。34年目に突入するバンドとは思えない創作意欲と、精力的な活動で、世界のロックシーンに“撃魂霊刀”をぶちかます。

そして、いよいよ25日はツアーファイナル大阪公演。年内ワンマン公演を、国内で見られる最後のチャンス!お見逃しなく。

写真クレジット:ほりたよしか

<LOUDNESS WORLD TOUR 2014“THE SUN WILL RISE AGAIN”>
大阪公演
7月25日(金)
@森ノ宮ピロティホール
19:00開場/19:30開演※18:30~会場当日券売場にて当日券販売あり。
当日券料金¥8,000(税込/全席指定)

New Album『THE SUN WILL RISE AGAIN~撃魂霊刀』
デラックス・エディション:UICN-9023 SHM-CD+DVD \3,300(w/o TAX)
通常盤:UICN-1060 SHM-CD \2,300(w/o TAX)

◆<LOUDPARK 14>オフィシャルサイト
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