【イベントレポート】℃-ute・萩原舞「ちょっと待って。まい、まだおばさんじゃない!」

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7月16日、℃-uteがニューシングル「The Power/悲しきヘブン(Single Version)」のリリースイベントを川崎にあるCLUB CITTA'にて開催。開演前の会見では、5人中4人が20歳を超えた大人なグループらしいトークに花を咲かせた。

◆℃-ute 「The Power/悲しきヘブン(Single Version)」リリースイベント 画像

「今回も両A面シングルなんですが、まず、「The Power」は、今までの℃-uteのシングル曲にはなかったような、オリエンタルな曲調になっていて、私たちも最初いただいた時に、「あー、℃-uteにとって初めてのジャンルだな」ってビックリしたんです。でも歌詞はとても可愛らしく、こう、なんだろな、世界に向けて夢を持っている彼に対して、応援する気持ちもあるんだけど、もうちょっと自分のことも構ってほしいな、っていう乙女心が書かれている曲になっています。そして「悲しきヘブン(Single Version)」は、元々「会いたい 会いたい 会いたいな」のカップリング曲だった曲なんですが、ファンのみなさんからすごく好評で、シングル化になった曲なので、そういうことも初めてだったので、「あー、こんなことってあるんだ」って私たちもビックリしましたし。シングル化になるにつれて、レコーディングもし直したりとか、アレンジも変わったりしたので、ぜひ、シングル化になったことで、もっともっとたくさんの方の耳に届いたらいいなと思います。」── 矢島舞美

会見は、新曲「The Power」にちなんで、まず自分が持つパワーについての質問から。最初に話を振られたのは、最年少・萩原舞。「えー、パワーになること……。私のパワーが一番あるところは……そうですね。どこがあるかなぁー。私、基本、握力も何もなくて、私、4人家族なんですけど、お茶の、よく作るじゃないですか。あれも、3人ぶんくらいで(注いで)疲れるくらい力ないんですよ。」と、キョロキョロしながら自分の強みを探そうとする。そして「あ! そうですね、あの、ウエストの細さは誰よりも細いかもしれないですね。」と一言。報道陣に自慢のウエストをアピールするよう求められると、恥ずかしそうにその細さをカメラに披露した。

「そうですねー、私は、人よりも犬歯が多いので、物を噛みちぎる力は強くて、結構寝ぼけると、自分の舌とかも噛んで痛がるようなことがあるんですけど、肉とか噛む早さは人より早いんじゃないですか(笑)」と、鈴木愛理はチャームポイントの犬歯を覗かせる。リーダー・矢島舞美は「私は、雨女パワーと、あと、物を壊す力、クラッシャーってよく言われるんですけど。触ったものが自然と壊れていくっていう力を持っていますね。飛んできたコバエが、私の腕にポンとあたって、パタってそのままお亡くなりになってしまったので。」と、こちらも笑顔で話す。雨女パワーはともかくとして、クラッシャーについては「(いや、コバエは死んだのではなく、舞美ちゃんの美しさを前にして、思わず気絶したのだよ)」というファンからの囁きすら聞こえてきそうである(ちなみにこの会見は、イベント参加者が会場に入場してくる中で行なわれた)。

「私、最近、島らっきょうとらっきょうが好きなんですよ。だから、血の綺麗さは誰よりも綺麗だと思います。」と、ジャブ代わりにいい感じのポイントを突いてくる岡井千聖。そして中島早貴は、「私は、朝に強いですね。この間、岡井千聖ちゃんがひとりで朝6時起きくらいのお仕事があったんですけど、モーニングコールしてあげました。」と、メンバー間のエピソードを交えて話すも、岡井がすかさず「遅刻しましたけど。」と発して、報道陣も爆笑。「え! なんで! なんで! 起こしたじゃん!」と、まさかの展開に中島自身も動揺が隠せない。もっとも、これは岡井が二度寝してしまったから、なのだが。

このイベントの前日には、後輩・スマイレージの初めての日本武道館公演にお祝いとしてゲスト出演した℃-ute。アーティストの憧れの場所・日本武道館という場所について矢島は、「やっぱりあそこの場に立つと、去年、初めて私たちが立った時のことを思い出しましたし、スマイレージが立っている姿を見ても、みんなキラキラしてて、本当に幸せそうな顔をしているので、「あー、私たちもこんな気持ちになったな」っていうのをあらためて実感しました。」と、感謝の気持ちとともにコメントする。萩原も、「ほんとに(客席まで)遠い気がすると思うんですけど、私たちの方からみると、ほんとに後ろの後ろの顔が見えるんですよ。」と、そのステージに立った者だからこそ知っている日本武道館を語った。

そんな℃-uteも、9月10日(と、秋ツアーファイナルの11月11日)には、日本武道館公演を控えている。鈴木愛理は、「9月10日っていう日は、もともとデビュー日や結成日とかそういうのではなくて、ただの語呂合わせから始まった日なんです。けど、℃-uteにとってはなぜかすごく、一番といっていいほど大事な日にしていて、結成してから毎年イベントをやってるので、今年も武道館でできて嬉しいな、っていうのがまずあるんです。今回は<Thank you ベリキュー!in 日本武道館>っていうふうにタイトルに入っていることもあって、前編と後編、Berryz工房と℃-uteが両方出るという形なんです。9月10日は℃-uteがメインの日ということで、お祭り騒ぎじゃないですけど、わいわいできたらいいなって思います。」と、意気込みを語った。

時に、2013年の℃-ute初の日本武道館公演では、冒頭MCで「ライブハウス武道館へようこそ!」と叫んだ岡井千聖。そのフレーズからもわかるように、彼女は生誕30年のアニバーサリーに綾小路 翔(氣志團)や今井寿(BUCK-TICK)らと並んでコメントを寄せるほどのBOØWY好き。だからこそ、先日発表された、「氷室京介としてのコンサート活動休止」には大きなショックを受けたという。

「そうなんです! どうしよう!って感じなんですよ! なんかほんとに私、最初に噂で聞いて。オフィシャルのコメントが出るのをずっと待ってたんです。全然出なくて。氷室さんてライブでモゴモゴしゃべる方なんですよ。だから、ちょっとみなさんの聞き間違いかな? いやー、これは氷室さんはもしかしたら…って思ってたら、2015年の(ファイナル)ライブで、みたいなコメントが出てて。いや、今、(7月19日、20日の横浜アリーナ公演の)チケット取らなきゃ! ってことで必死だし。」と、この日一番とも言えるほどの熱弁を振るい続ける岡井。「でも、氷室さんが氷室を卒業って言われた時はショックだけど、もうカッコいいなって。BOØWYの時もそうだけど、この急な感じが、多分、氷室さんには似合ってるというか。私たちファンも納得です。」というその言葉からは、あらためて彼女の氷室愛、BOØWY愛がヒシヒシと感じられた。

ところでそんな岡井も6月に20歳の誕生日を迎えて、℃-uteはメンバー5人のうち4人が成人した。残された唯一の未成年・18歳の萩原舞に、報道陣から、4人が20歳を迎えたことで、急におばさん臭い言動が増えたりしたのか、という問いかけが。すると萩原、「逆にですけど、なんか、みんなみんなが20歳になったからって、「私たち、おばさん」みたいなこと言うんですよ。「ちょっと待って。まい、まだおばさんじゃない!」って、思うことはよくあります。」と、訴えにも似た至極まっとうな発言。きっと4人がおばさん発言をするたび、マイマイ姐さんは「心の中を見抜いてほしい…」と、思っていたに違いない。

萩原舞がそんなセンシティブな乙女心を覗かせた一方で、岡井千聖は、「毎日、ウーロンハイ飲んでます。」と、おばさんというよりも……な一面を見せる。さらにウーロンハイのおつまみを訊かれると、「大人の質問だー!」と、なぜかウキウキしている鈴木愛理をよそに、「なんだろーなー、やっぱり……スルメ?」と、一度は回答。しかしツッコミが入り、「あ、一番はラーメンが美味しいです。ラーメンにウーロンハイは本っ当に美味しいです。いい具合に油をとってくれてる感じが。」と、(帰りにはうどんを食べてくかもしれないが)ラーメンをおつまみにお酒を嗜んでいることを明かした。

そんな℃-uteも出演するハロー!プロジェクト恒例の夏公演は、現在全国で開催中(次は7月19日の広島公演)。また、9月10日には<℃-ute(910)の日スペシャルコンサート2014 Thank you ベリキュー!in 日本武道館[前編]>が、翌日には同じく日本武道館で後編が行なわれる。

さらに、秋ツアー<℃-uteコンサートツアー2014秋~モンスター~>は、9月21日の福岡公演からスタート。この日のリリースイベントの最中にサプライズで発表された最終公演は、11月11日に日本武道館にて開催となる。

text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

◆BARKS Kawaii
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