【インタビュー】Kalafina、初のベスト盤完成「3人で積み上げるハーモニーの厚さを」
■Kalafinaは聴いてくださる方にイメージしてもらう曲が多い
■自分自身、毎日聴いてもちょっと感じ方が異なるんです
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| ▲『THE BEST “Blue”』初回生産限定盤 |
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| ▲『THE BEST “Blue”』通常盤 |
Keiko：アニメの畑からスタートした私たちなので、どういう風に見てもらえるかは気になるところでもあるんです。アニメのテーマソングをたくさん歌わせていただいているけど、私たち自身は声優をやっているわけではないですし、アニソンアーティストという枠にも入りづらいと思うんです。そういった意味では自分たちの明確な立ち位置がなかったというか。光栄なことにアニメとNHKさんの番組と両方やらせていただけたりして、それはすごく大きなことでした。
──NHK『歴史秘話ヒストリア』のようなテーマ曲と、アニメ作品のテーマ曲では歌う上での違いもありますか?
Hikaru：アニメのテーマを歌うときには、すでに原作やアニメーションがあれば見せていただいてから作品のイメージをもって歌に取り組みます。もちろん梶浦さんが楽曲を作るときは、その作品のメッセージ性を受け取って曲に反映していますので、それをいかに伝えるかが大事になってきますね。『歴史秘話ヒストリア』の曲を歌うときは、歴史上の人物への敬意の念を反映して歌わなければいけないなと思っていて。歌詞に含まれた思いや、梶浦さんが作るメロディを汲み取って歌おうという気持がありました。
──ベストアルバム制作にあたって過去の曲を改めて聴いてみたと思いますが、新たな発見もありましたか?
Hikaru：いろいろな曲調の楽曲を歌わせていただいていると感じたのと同時に、いろいろな作品に関わらせていただいているということも実感しました。曲ってそのときの自分気持ちだったり環境や曲順で、全然感じ方が違うもので。Kalafinaは、聴いてくださる方にイメージしてもらう曲が多いんです。自分自身、毎日聴いてもちょっと感じ方が異なるという面白味がありました。
Keiko：メロディも、歌詞もそうなんですね。音楽って自分の日常と照らし合わせたり、思い出と照らし合わせる歌詞が主流じゃないですか。でもKalafinaの場合は、一枚の絵を見た時のイメージのワードだけをつなげていたり、昔の言葉遣いのものだったりがある。歌詞からまったく想像がつかなくて、自分たち自身がイメージのみで歌ったりすることもあるんです。無限にイメージを広げていけるというは、Kalafinaの歌詞の魅力だと思います。
Wakana：ただ、音楽性やKalafinaという色はまったくブレていなくて、デビュー曲の「oblivious」から最新の「heavenly blue」まで、同じ音楽性を突き通している自信もあるんです。
──それら楽曲が収録されたベストアルバムはアニソンやJ-POPという枠を超えて、純粋にKalafinaの音楽性が楽しめるものに仕上がっているわけで。アジアはもちろん、アメリカやヨーロッパなど、世界に活動の幅を広げるKalafinaの代名詞的な作品にもなりますね。
Wakana：アニメとかコミックをはじめとする日本の文化が、海外でここまで人気があるということは、実は私たちも海外に行くようになってから知ったんです。世界が日本の文化に対してこんなにも興味を持ってくれているということを、逆に日本のみなさんにお伝えしたいと思っています。
──では最後に、2015年に日本武道館2daysの開催が発表されました。意気込みをお願いします。
Wakana：武道館という場所は、自分たちにとっても憧れていた夢の場所なので、すごく嬉しいです。ファンのみなさん、スタッフさん、バンドメンバーのみなさん、そして梶浦由記さんが私たちを支えて応援してくれていることを改めて実感しますし、みなさんにここまで連れてきてもらったんだから、武道館の景色をみんなで観たいと思いますし、今度はみんなを連れていけるように頑張りたいです。
Hikaru：武道館といえば誰もが知っている会場なので、そこでできることが嬉しいです。初めての方も何度もKalafinaのライブに足を運んでいただいている方にも、是非来ていただきたいですね。すごく楽しい2日間にしたいと思っています。
Keiko：200人規模のライブハウスからスタートした私たちですが、地道に活動を続ければ結果が残せるのかなって、自分たちの自信につながりました。その自信をくれたのはメンバーであり、チームであり、お客様であり。何ひとつ欠けてはたどり着けない会場なので「ありがとう」という気持をシンプルに歌に込められたらと思います。
取材・文◎岡本貴之
■Best Album『THE BEST “Red” / ”Blue”』
【通常盤 “Red” (CD Aのみ)】￥3,000＋税
【通常盤 “Blue” (CD Bのみ)】￥3,000＋税
【初回生産限定盤 “Red” CD A+Blu-ray A+ブックレットA】￥4,000＋税
・収録映像：2013年1月23日「Kalafina 5th Anniversary LIVE “oblivious”」からのライブ映像
【初回生産限定盤 “Blue” CD B+Blu-ray B+ブックレットB】￥4,000＋税
・収録映像：2014年1月26日「リスアニ! LIVE-4」からのライブ映像
［THE BEST “Red”］収録曲
01：＜新曲＞
02：misterioso (「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ ［新編］ 叛逆の物語」挿入歌)
03：光の旋律 (アニメ「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」オープニングテーマ)
04：Lacrimosa (MBS・TBS系アニメ「黒執事」エンディングテーマ)
05：ARIA (劇場版「空の境界 第四章 伽藍の洞」主題歌)
06：輝く空の静寂には (MBS・TBS系アニメ「黒執事Ⅱ」劇中歌)
07：moonfesta〜ムーンフェスタ〜 (NHK「みんなのうた」6月・7月放送曲)
08：ひかりふる (「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ ［後編］ 永遠の物語」主題歌)
09：oblivious (劇場版「空の境界 第一章 俯瞰風景」主題歌)
10：音楽
11：consolation
12：胸の行方
13：夢の大地 (NHK「歴史秘話ヒストリア」エンディングテーマ)
14：Eden
15：アレルヤ (劇場版「空の境界 未来福音」主題歌)
［THE BEST “Blue”］収録曲
01：storia (NHK「歴史秘話ヒストリア」オープニングテーマ カヴァーソング)
02：君の銀の庭 (「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ ［新編］ 叛逆の物語」主題歌)
03：red moon
04：Magia (TBS・MBS系アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」エンディングテーマ)
05：seventh heaven (劇場版「空の境界 第七章 殺人考察(後)」主題歌)
06：signal
07：夏の林檎
08：sprinter (劇場版「空の境界 第五章 矛盾螺旋」主題歌)
09：I have a dream (劇場版アニメ「イヴの時間」主題歌)
10：未来 (「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ ［前編］始まりの物語」挿入歌)
11：満天 (アニメ「Fate/Zero」第18話・第19話エンディングテーマ)
12：snow falling (劇場版「空の境界」終章カヴァーソング)
13：to the beginning (アニメ「Fate/Zero」オープニングテーマ)
14：symphonia (NHK「歴史秘話ヒストリア」エンディングテーマ)
15：heavenly blue (TVアニメ「アルドノア・ゼロ」オープニングテーマ)
■＜Kalafina LIVE TOUR 2014＞
2014/10/18(土) 大阪・グランキューブ大阪
17：00開場 18：00開演
2014/11/ 1(土) 東京・国際フォーラム ホールＡ
16：00開場 17：00開演
■日本武道館ワンマンライブ2days
＜Kalafina LIVE THE BEST 2015 “Red Day”＞
公演日時：2015/2/28(土) 日本武道館
16：00開場 17：00開演
＜Kalafina LIVE THE BEST 2015 “Blue Day”＞
公演日時：2015/3/1(日) 日本武道館
15：00開場 16：00開演
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