『皆殺しのバラード』は、山口冨士夫が残した最後のメッセージ
山口冨士夫の晩年のライブ記録をまとめたドキュメンタリー映画『山口冨士夫/皆殺しのバラード』が、彼の一周忌を迎える2014年8月より東京・大阪・名古屋で限定上映される。
◆山口冨士夫画像
ザ・ダイナマイツ、村八分、ソロ活動や裸のラリーズを経て、自身のリーダーバンドであるTEARDROPSといった様々な活動で1960年代より日本のロックの礎を築き、伝説と化した山口冨士夫だが、過激な発言やライブ・パフォーマンスが注目を集める一方で、RCサクセション、シーナ&ザ・ロケッツ、ボ・ガンボスといったメジャーフィールドのバンドとも盛んに交流し、多くのミュージシャンに影響を与えてきた人物でもある。
晩年は病魔や老いと闘いながらも精力的にライブ活動を続けてきたその姿を、ボアダムスやbloodthirsty butchersなど数々の音楽ドキュメンタリー映画を手掛けてきた川口潤が手持ちカメラ1台で撮影と監督を務め、ひとりの人間の視点から見えた“ニッポンのロックンロール”の断片ともいえる本作を完成させた。
本作に映し出されているのは、山口冨士夫が残した最後のメッセージだ。日本にも真のブルースとロックンロールが存在しうる証をぜひ心に焼き付けてほしい。
『山口冨士夫/皆殺しのバラード』
2014年8月9日(土)~8月15日(金)シネマート新宿にて1週間限定レイトショー
ほか、大阪第七藝術劇場(2014年8月中)、名古屋シネマテークにて公開
・出演(プレイヤー):山口冨士夫、中嶋KAZ(TEARDROPS)、P-Chan(ブルースビンボーズ)、安道直美(ナオミ&チャイナタウンズ)、吉田博(THE DYNAMITES)ほか
・撮影・監督:川口潤
・製作:アイランドフィルムズ、Fjo Records
・制作/配給:アイランドフィルムズ
・2014年/日本/日本語版上映/16:9HD/96分/BD上映
・スチール:(C)名越啓介
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