【ライブレポート】AAA、初の代々木第一体育館単独公演は熱狂と興奮の2Days
AAA初のアリーナツアー<AAA ARENA TOUR 2014 -Gold Symphony->東京公演が、5月31日と6月1日の2日間にわたって、彼らの単独としては初めてとなる代々木第一体育館にて開催された。
◆<AAA ARENA TOUR 2014 -Gold Symphony->代々木第一体育館 画像(※衣装と演出のネタバレあり)
9周年を迎えるAAAの、ヒット曲や定番曲を中心とした今回のツアーの、3公演目。ベートーベンの「第九」からインスパイアされたというサブタイトル“Gold Symphony”にふさわしい、きらびやかな衣装を身にまとい、代々木第一体育館のステージにAAA、降臨。日高光啓が「Get ready...welcome,welcome to the paradise!!」と発すると、ギリギリまで張り詰めていたボルテージは、一気に弾け飛ぶ。メンバーひとりひとりがスクリーンに映し出されるたびに、1万5000人の大歓声がステージへと注ぎ込まれていった。
「待たせたな東京。帰ってきたぜ!」
スタートから立て続けにアッパーな作品を並べて、攻めのライブを展開していくAAA。宇野ちゃんと伊藤千晃の伸びやかなボーカルが、色とりどりのラッパ型のペンライトが描き出した空間へと吸い込まれていく「負けない心」。ライブの定番でもある盛り上がり曲「MUSIC!!」では、宇野ちゃんも上着を脱ぎ捨てて、とびきりの笑顔を客席へと投げかける。さらに「CRAZY GONNA CRAZY」では、“にっしー!”“宇野ちゃん!”“直也!”といったコールも起こって、みんなで手を振りながら飛び跳ねて、まさにタイトルどおりの“CRAZY GONNA CRAZY”。なお、衣装チェンジの合間には、ブーデーと、え~パンダがアリーナフロアに登場。ボードを掲げて“うのちゃん”“ちゃんしん”などコールを煽る。“ブーデー”や“パンダ”のコールにもちゃんと付き合う、優しいオーディエンスであった。
中盤は、ミドルチューンを中心とした楽曲と映像演出をシンクロさせた聴かせるAAA(もしくは大人なAAA)を披露。ワインレッドを黒を基調とした衣装に着替えた7人。「逢いたい理由」は、同時に、今、AAAと共有している夢のようなひと時も、あと数時間で終わってしまうということに気づく瞬間でもある。赤いヒールのアクセントに、深いスリッドからすらりと伸びた足で華麗なステップを踏みながら切なく歌い上げる宇野ちゃんの声に、少しの寂しさを覚えたというファンもきっといたことだろう。
外の気温は30度オーバーとなったこの日。MCでは、「汗が華厳の滝です。」と、リーダー・浦田直也。末吉秀太は、「ぶっちゃけ水飲んでいいから。飲めって。」と、オラオラ系なところを見せながら、脱水症状にならないよう観客に注意をうながす。そんな秀太と西島隆弘の、今回の衣装でサングラスをかけているふたりに囲まれた宇野ちゃんは、「サングラスふたりに囲まれてると、私もかっこつけたくなる。」と、可愛くYO-YO!(と、ラッパーのマネ)。今回、ファミリー席も用意され、にっしーは、「ペンライト、といらんぺ。」と、よくわからない“お子様のイメージ”を披露し続ける。そんな中、「朝から野菜ジュース作って飲んできたんですけど、汗がやばいやばい。」と、與真司郎はマイペース。ちなみに今日の野菜ジュースの材料は、オレンジと小松菜と水菜ときゅうり、トマトだったそうで、「かなりまずかったです。」とのこと。また伊藤千晃の朝ごはんは、「ヨーグルト。とりあえずお腹を満たしたいなと思って、ヨーグルトにはちみつをかけて食べてきました。」。にっしーは、「今日は朝、何も食べてない。楽屋にきてからは食ったけど。何食べたかは言えない。ふふふっ。」と含み笑い(楽屋では冷麺を食べたそうだ)。
いずれにしても、1万5000人を前に今日の朝食の話をするAAAだった。
ツアーはまだまだ続いていくので、“西子”も不意に出てきたり、西島と與の髪色がバイオレットだということも明らかになったカオスなアンコールも含めた終盤以降の詳細は割愛するが、ライブはというと、もちろん終始大盛り上がり。AAA初の代々木第一体育館単独公演は、熱狂と興奮の2Daysとなった。
text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆BARKSライブレポート
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