【ライブレポート】怒髪天、「死のロードがついに幕を開けました」

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4月18日、怒髪天がバンド史上最長、そして初の全都道府県ツアー<怒髪天、おかげさまで30周年。47都道府県勝手にお礼参りツアー "いやぁ、なんも、おかえしだって。">を、開場40周年と同じくメモリアルイヤーで沸く京都・磔磔からスタートさせた。

◆怒髪天画像

2014年1月に日本のバンド史上最遅という記録で挑んだ初の日本武道館公演を満員御礼と成功裏に収め、結成30周年イヤーの幕開けを賑々しく飾った彼らが、そのお礼参りと題して最新のアニバーサリーイヤー記念盤『男呼盛“紅”』を手に日本全国を駆け巡る。

そのラインナップは、最新アルバムからの楽曲はもちろん、レア曲から新旧定番曲まで幅広く、かつ、最終日の沖縄公演まで約半年という最長ツアーにも関わらず、かつてないほどの激烈な構成に。増子直純(Vo.)も開口一番、「死のロードがついに幕を開けました!(笑)。ツアーが終わる頃には、体がムキムキになっているか、2mmぐらいの薄さになってるか、どっちかだ!」と身を案じつつおどけてみせた。

さきの日本武道館を筆頭に、アニバーサリー イヤーにして初尽くしの30周年。このツアー でも清水泰次(Ba.)が『男呼盛“紅”』収録 の新曲『ちょいと一杯のブルース』でリー ドボーカルをとり、新たなる怒髪天サウンドを聴かせた。

また、「武道館という夢を見させてもらって大感謝です! 本当にありがとう!(武道館公演を)やってみて思ったけど、磔磔ぐらいの大きさがちょうどいい! 手を振ったら気軽に振り返してくれるこの距離がいい!」と増子。MC中のやり取りももちろん、どの楽曲もひとたび音を鳴らすと瞬く間に一体感を醸成するオーディエンス。その絶妙な呼吸は、怒髪天が30年間、ステージで音を鳴らし続けてきたからこそ成し得たものであることを物語っていた。

そうして本編とアンコールを終え、「これから全国、行ってきます!」(増子)と初日挨拶を。最後は「生きてまた会おうぜ!!」と増子の一声に合わせて景気づけの一本締め、その門出を見送った。

武道館のお礼参りが始まった一方で、東京でも“もう一つのお礼参り”が待ち受ける。2009年に開催した25周年記念ライブ「オールスター男呼唄 秋の大感謝祭 -愛されたくて…四半世紀-」や、記録的大雪に見舞われた「DOHATSUTEN三十路(ミソジ)まえ "蛇の道はHEAVY TOUR 2013"」初日公演など、怒髪天との縁の深いライブハウスSHIBUYA-AXの閉館を前に、5月2日(金・祝)に「AX 雪まつり 2014 ~したっけ、またね。~」と題したワンマンライブを開催する。こちらもAXへの愛と感謝を込めた熱いライブになることは自明の理、大いに期待したい!

文:岩本和子

DVD『怒髪天結成30周年記念公演“いやぁ、こないだ、ほんと、どうもね。” LIVE AT BUDOKAN』
2014年3月19日発売
初回豪華盤 TEBI-78291 7,500円+税
通常盤 TEBI-47294 4,500円+税

アルバム『男呼盛 "紅"』
2014年4月9日発売
初回プレス盤スペシャルスリーブ仕様
TECI-1399 2,000円+税

ベストアルバム『問答無用セレクション "金賞"』
2014年7月2日(水)発売
TECI-1404 2,500円+税
初回盤/通常版
初回プレス盤スペシャルスリーブ仕様

<AX 雪まつり 2014 ~したっけ、またね。~>
5月2日(金)東京・SHIBUYA-AX
ACT:怒髪天
開場18:00 / 開演19:00
前売 ¥3,900(税込・Drink別)/ 当日 ¥4,400(税込・Drink別)
チケット発売日:2014年4月12日(土)

<・怒髪天、おかげさまで30周年。47都道府県勝手にお礼参りツアー"いやぁ、なんも、おかえしだって。"「カムバック・サーモン2014 " 男の遡上フェスティバル"」>
9月20日(土)
@北海道 札幌 国営滝野すずらん丘陵公園 野外特設ステージ

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