キラー・ビー・キルド、新たなエクストリーム・メタルシーンの伝説か?
ソウルフライ、ディリンジャー・エスケイプ・プラン、マストドン、マーズ・ヴォルタのメンバーが集結したメタル・プロジェクト、キラー・ビー・キルドの1stアルバム『キラー・ビー・キルド』の発売が決定した。
◆キラー・ビー・キルド画像
このプロジェクトはマックス・カヴァレラ(ソウルフライ/カヴァレラ・コンスピラシー)とグレッグ・プチアート(ディリンジャー・エスケイプ・プラン)のデモ・セッションをきっかけに始まったもので、カリフォルニア州オレンジ・カウンティでジャムを繰り広げ、アルバム1枚分の曲を書き上げたという。ふたりは、ベーシストのトロイ・サンダース(マストドン)とドラマーのデイヴ・エリッチ(元マーズ・ヴォルタ)を招いて正式なレコーディングを行い、完成させたのがプロジェクト名と同じタイトルを冠した『キラー・ビー・キルド』だ。
ボーカル/ギターを担当したマックス・カヴァレラが「ヘヴィで速く、メロディアスな唯一無比の特別なプロジェクト」と表現するキラー・ビー・キルドは、メタルやハードコア、ケイオティック・コアなど、それぞれのバンドの異なったカラーを取り入れながら“ヘヴィ”であるという共通項でまとめ上げたサウンドに仕上がっているという。先行ダウンロード・シングルとしてすでに発表されている「ウィングス・オブ・フェザー・アンド・ワックス」から疾走感あふれるナンバーが続き、「メルティング・オブ・マイ・マロウ」「ダスト・イントゥ・ダークネス」などのミッド~スローな楽曲と緩急をつけながら、アルバム全編を通してメンバーそれぞれの特性が際立っているとのことだ。
アルバムのプロデュースには、ラム・オブ・ゴッドやヘイトブリード、GOJIRAなどを手がけてきたジョシュ・ウィルバーが担っている。キラー・ビー・キルドとしてのライブも噂されており、一回限りのプロジェクトでなく新たなエクストリーム・メタル伝説の始まりを期待したいところだ。
参加メンバーは下記の通り。
・マックス・カヴァレラ(ボーカル/ギター)[ソウルフライ/カヴァレラ・コンスピラシー]
セパルトゥラからソウルフライを率いて現代ヘビーロックを席巻する一方で、ネイルボムやカヴァレラ・コンスピラシーなどのプロジェクトも行う。ソウルフライの作品では作品ごとにスリップノットやスレイヤー、リンプ・ビズキット、デフトーンズ、ナパーム・デスなどのメンバーとの共演が実現しており、『オーメン』(2010)には同じく本プロジェクトに参加したグレッグ・プチアートがゲスト参加している。
・グレッグ・プチアート(ボーカル/ギター)[ディリンジャー・エスケイプ・プラン]
ディリンジャー・エスケイ・プランのヴォーカリストとして、ケイオティック・コアあるいはマスコアと呼ばれるスタイルを拡げることに貢献した。暴力的なステージ・パフォーマンスで支持されており、キラー・ビー・キルドの音楽性にも混沌をもたらしている。また、デヴィン・タウンゼンドやイゴール・カヴァレラ(マックスの弟で元セパルトゥラのドラマー)といった、異なるスタイルのミュージシャンとの共演も多い。
・トロイ・サンダース(ベース)[マストドン]
所属するマストドンは現代ヘビーロックにプログレッシブなコンセプトを蘇らせたバンド。バンドのデビューから現在までベースをプレイ、最新作『ザ・ハンター』(2011)は世界的に高く評価されている。
・デイヴ・エリッチ(ドラムス)[元マーズ・ヴォルタ]
マーズ・ヴォルタのドラマーとして活躍。オルタナティブとヘビーロックを融合させた音楽性で人気を博したこのバンドに、2009年から2010年にかけて在籍。
『キラー・ビー・キルド』
2014年5月14日発売
¥2,300+税
1.ウィングス・オブ・フェザー・アンド・ワックス
2.フェイス・ダウン
3.メルティング・オブ・マイ・マロウ
4.スネイクス・オブ・エホバ
5.カーブ・クラッシャー
6.セイヴ・ザ・ロボッツ
7.ファイア・トゥ・ユア・フラッグ
8.I.E.D.
9.ダスト・イントゥ・ダークネス
10.トウェルヴ・レイバーズ
11.フォービドゥン・ファイア
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