【イベントレポート】東方神起、4月からのツアーは「生々しい東方神起に期待してほしいです。」
東方神起がニューアルバム『TREE』の購入者限定リリースイベントを3月28日、東京国際フォーラム ホールAにて開催。足を怪我しているユンホが日本のファンの前に元気な姿を見せた。
◆東方神起 『TREE』購入者限定リリースイベント 画像
3月5日にリリースされた『TREE』は、ウィークリーで22.5万枚を売り上げて初登場1位を獲得。所属レコード会社によると、オリジナルアルバムとしては『TONE』『TIME』に続く3作連続20万枚突破の1位で、これまでボン・ジョヴィが保持していた海外グループ記録の2作連続を塗り替え、史上初の快挙、とのこと。そしてこのアルバムリリースイベントは東京と大阪で各日2回公演。2013年のツアーでは85万人を動員した彼らだが、今回は計1万5000人だけが参加できた。
一方、3月頭に練習中に右足首の靭帯を負傷し、全治2、3週間と診断されたユンホ。今回のイベントでは当初、アルバムから「Something」も披露される予定だったが、急遽楽曲を変更してのステージとなった。
イベントのオープニング。レザーのジャケットをさらりと着こなして、スツールに座って「TREE OF LIFE」を歌い始めるふたり。今回のリリースイベントでライブ初披露となったこの曲。東方神起の歌声を前にし、幸運にもイベントに参加できた5000人のファンも思わずフレーズを口ずさんでいく。
「みなさん、元気でしたか? ほんとにお久しぶりです。ユンホです。いい感じですね。この雰囲気をちょっとだけ満喫したいです。『TREE』のイベントに、“よく来ました!”」と、言葉通りちょっと満喫してみせるユンホ。一方、チャンミンは「みなさんこんにちは、東方神起のチャンミンでーす。」と、挨拶しつつ、ふたりの日本語トークが「ひとつのイベントを最初から最後まで進行できる実力じゃないから……」と、ふたりのイベントではおなじみ、みんしるを呼びこもうとする。するとユンホが何気なく「みなさん知ってると思いますが、ほんとに女性の方ですよ。」と一言。それを聞き逃さなかったチャンミンは「ほんとに女性って、ちょっと失礼……。」と苦笑。「ほんとに、綺麗な方です。つまり、女性。」と言い直したユンホは、さらに「僕たちが“せーの!”って言ったら、“みんしるさーん!”って。」と、5000人にコールを要求。「みなさん、素晴らしい司会者です! せーの、みんしるさーん!」と、みんしるの立場としては実に出にくい、なんだかちょっと恥ずかしい空気を作り出して、みんしるを迎えた。
ちなみに、進行台本にはこんな観客を巻き込んで呼び込みをするなんていう流れは何一つ書かれていないので、完全に東方神起のふたりによるアドリブ(というか遊び心というかいたずら心というか)である。
イベントは、座りながらのトークコーナーへ。「ユンホさん、大丈夫ですか?」というみんしるの問いかけに、「大丈夫ですよ? 何かありましたか?」と、とぼけるユンホ。そして、足の怪我について「ほんとに、自分の知らないうちに、右の足元がすべっちゃって、ほんとに申し訳ございません。」と、右足首を動かしながらコメント。ただ、この怪我のために今回のイベントの1曲目が「Something」から変わってしまったことについては、本当に残念そうな様子をチラリと見せていた。
トークは、まずふたりの近況から。韓国でのデビュー10周年ということもあり、多忙だった東方神起。「でも、日本のファンに会いたくて戻ってきました。嬉しいです。めっちゃ嬉しいです!」と、ユンホは満面の笑み。チャンミンはドラマの撮影で、あちこち移動が多かったことが大変だったと語りながら、「相手の方(ムン・ガヨン)が、8歳9歳年下で、楽しかった。楽しかったです。」と、頬を緩ませる(というより、にやけ顔)。その顔がステージ横のビジョンに映し出されて会場からは笑いが起こる。
そして日本でリリースされたアルバム『TREE』。ユンホによる正確な発音のレクチャーが始まる。「なんだと思いますか? 今回のアルバムのタイトル、言ってみてください。」と、ユンホが会場に促すと、「ツリー」と、声が返ってくる。そしてユンホは「ツリーじゃなくて、“トゥリー”。」と、CMスポットでおなじみ、“モモンガボイス”で正しい発音を披露。「ちなみに?」と振られたチャンミンは、「普通に、トゥリーでいいんじゃないですか?」と、流暢な“TREE”の発音を聞かせる。なぜか「おおーっ!」と、会場からは拍手。ユンホも「真面目にやったのでビックリした。」と笑顔を見せた。
さらに『TREE』というタイトルについて、チャンミンは「これから成長していきたいというふたりの想いが入っています。東方神起のふたりの音楽を成長させていきたいなーっていうメッセージを込めたんです。そしてまた……」と、“そしてまた”以降をユンホにバトンタッチ。「また……からですか?(苦笑) そしてみなさんのパワーが、東方神起の“木”の栄養剤になって、大きな木になっていきたい。これからも東方神起のことを応援してください。」と、上手くまとめ、さらに“栄養剤”というワードを入れることができて、ユンホは万感の思いで目を細めた。もちろん、会場はこれにも爆笑である。
そして東方神起は、4月22日の横浜アリーナから全国11カ所29公演のアリーナ&ドームツアーを行なう。「やっぱ、久しぶりにアリーナで歌うことができるので、さらにもっと近くで、東方神起の気持ちがちゃんと伝わるような、コミュニケーションができるライブにしたい。」とユンホだったが、チャンミンが「個人的には、生々しい、そういうライブにしたい。」と答えると、その横で「タコは生々しいです。」と、タコの足のように両手を動かして“生々しいダンス”を披露。チャンミンは「どういう意味なのか、全然わかりませんが、そういうライブにしたいです。」と意気込みを語る。そしてユンホが「みなさんの心の中から、(生々しいダンスをしながら)“これ”が。生々しい東方神起に期待してほしいです。」と、なんだかよくわからないような、しかしわからないだけに期待感を持たずにはいられない、そんなツアーになることを約束した。
「Something」のミュージックビデオ撮影のメイキング映像を見ながら振り返る(チャンミンが女性陣に囲まれているシーンで「今思い出しても、超綺麗だったー。」と、にやにやしていた)コーナーや、会場のファンへサイン入りポスターのプレゼントを賭けた「黒ひげ危機一髪 ミッション」を経て、最後は<東方神起 FANCLUB EVENT 2013 「THE MISSION II」>でもラストに歌われた「In Our Time」。観客は、それはまるで、東方神起の歌声にそっと寄り添うように「Lalala…」と声を重ねていた。
「みなさんが怪我をたくさん心配してるのを聞いて、ユノは元気ですよー? って伝えたくて(今日は)冗談したりしたんですけど、楽しかったですか? もっとやりたいことがあったのですが、もうすぐライブも待ってるし、ここで全部そのネタ使うと大変なので、大切にした方がいいんじゃないかなと思って使わなかったです。すごく楽しかったです。」── ユンホ
「2014年の東京での最初のイベントだったし、久しぶりに国際フォーラムにきて楽しかったです。ファンのみなさんあってですね。これからの東方神起も一生懸命がんばってカッコいいパフォーマンスを見せたいと思います。期待していてください。」── チャンミン
text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆BARKSライブレポート
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