<My Little Lover Live#10 acoakko gift>グッズにまつわる物語
My Little Loverが2013年12月に行なった<My Little Lover Live#10 acoakko gift>。BARKS×ARTIST DELI SHOPPINGでは、このコンサートグッズの取り扱いを開始した。
ところでこのアイテム、ファンの間でちょっとした話題になっていた。記者がこの話を知ったきっかけは、2013年末、師走の足音が聞こえてきそうな頃、Twitterでこんなつぶやきを偶然目にしたことからだった。
「今度のマイラバのツアーグッズがすごくいい素材を使ってるっぽくて素敵。会場で現物見れるかな。」
Twitterを眺めていると、昨今、90年代にヒットした楽曲が再評価されているのがわかる。そこで何か新しいネタを探そうと思って、たまたま検索した「マイラバ」というワード。そして引っかかった、このつぶやき。
“「デザインがいい」「かわいい」とかならまだしも、「素材がいい」とは? そもそもコンサートグッズに「素材がいい」なんていう感想はあり得るのか?”
率直な疑問だった。
そこで今回、このグッズにまつわる物語をお届けしたい。
なお、本稿は、My Little Loverオフィシャルサイト内「acoakko re-create box」にて掲載されているテキストを引用・参考にしている。「gift」「すべての繋がりが“輪”になる」というアイテムのテーマが実現化していく過程を垣間見ることができる、このテキスト。全編を読みたい方はそちらを参照してほしい。
◆ ◆ ◆
2013年9月、acoakkoコンサートグッズ作成のための企画ミーティング。かねてから一緒にコラボグッズを制作していた、カジュアルブランド「VIRI-DARI deserta」渡邉俊介 氏から「東北でモノづくりをしてみない?」という提案を受けたことから、物語は始まる。
この話をきっかけに、akkoさんの中でいろいろな事がリングの様に繋がってきました。そしてakkoさんからすぐに、“東北でモノづくりが出来るのなら、野田村ではできないかな?”と提案がありました。
(acoakko re-create box「第1回 笑顔の連鎖の始まり」 より)
NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の舞台にもなった久慈市と隣接する野田村。2011年の東日本大震災ではこの村も甚大な被害を受け、たまたまap bankを通じてつながりがあったakkoは、これまで現地で支援活動を行なってきた。そしてこの活動の中で、akkoは野田村に住むお母さんたちと「いつか一緒に物作りをしたい!」という想いを抱くようになったという。
9月末日。
早速、acoakko野田村プロジェクトが始動しました。
akkoさんと俊介さん、そして前回のお話に出ていた「東北花咲かお母さんプロジェクト」を動かしているフェリシモ児島さんと共に野田村を訪問しました。
(acoakko re-create box「第2回 野田村への訪問」 より)
今回、akkoは自ら足を運び、野田村のお母さんたちに企画意図や想いを説明、制作への協力を仰いだ。いや、野田村だけでなく、職人が手作業で指輪を作った東京下町にある工房から、オーガニックコットンで作られたアイテムの生地製産はもちろん、制作、検品などを行なっていた三重県四日市の工場まで、akkoとマイラバチームは、今回のグッズすべての制作現場へと赴き、グッズができあがっていく様子をその目で見て、制作してくれている人たちと顔を合わせている。
ミーティングの最後にもう一つ俊介さんからの提案がありました。「akkoさん、せっかくだから、作っている工場の見学でもさせてもらったら?」その言葉を聞き、akkoさんはすぐに「えっ!?行けるの??作っている様子を見に!?行きたいっ!!」と最初はどうなるかわからなかったakkoさんの心は晴れ、笑顔に変わっていました。後日、akkoさん人生初となる、生産工房の見学へ行く事になりました。
(acoakko re-create box「第2回 野田村への訪問」 より)
そんなある日、プロモーションで名古屋へ行く事が決まっていたakkoさんへ「11月末だったら、グッズが商品として上がり始めるころだと思う。ツアーグッズを作っている工場が三重にあるから、もし名古屋や大阪の仕事の合間に時間があれば見に来ませんか?」というご提案を俊介さんから頂きました。
(acoakko re-create box「第5回 三重の工場へ/前編」 より)
コンサートグッズを買った経験がある人ならわかるだろう。ここまで人の手が入ったアイテムをコンサートグッズとして用意するアーティストはなかなかいない。ひとつのライブツアーで1商品、そのようなこだわりグッズがあればいいほうである。ましてや企画意図や想いを伝えるため、そして工程を自分の目で確かめるために工場まで足を運ぶアーティストとなると皆無だろう(手持ちのツアーグッズのタグなどを確認すればわかると思うが、そもそも、国内生産されているコンサートグッズがどのくらいあるのか、という話でもある)。
歌と同様に“いいものを届けたい”という想いで、これまでもグッズを企画制作していたakkoとマイラバチーム。この想いが共鳴・共振するかのように、同じスタンスで活動するパートナーたちが彼らの周りに集まっていく。まさに“繋がり輪になる”という今回のテーマがリアルで起こり、そしてひとつひとつに想いの込められた“gift”として、ファンのもとに届けられる。
今回BARKS×ARTIST DELI SHOPPINGで取り扱いを始めた<My Little Lover Live#10 acoakko gift>のアイテムひとつひとつには、想いは具現化するとでも言うべきリアルな物語があり、ひとつひとつは、型押しされた大量生産グッズにはない“体温”を持っている。
なお余談だが、この話を記者が関係者から聞かされることになるのは、年末のファンのつぶやきから数週間後のこと。さらにアイテムを取り扱うことを知るのは、それよりさらに半月近く後の話である。
text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆My Little Loverグッズ購入ページ(スマホ用 / BARKS×ARTIST DELI SHOPPING)
◆My Little Loverグッズ購入ページ(PC用 / BARKS×ARTIST DELI SHOPPING)
◆acoakko re-create box(My Little Lover オフィシャルサイト)
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