リチャード・レスター、『Help!』誕生秘話を語る
ザ・ビートルズの映画『Help!(ヘルプ! 4人はアイドル)』の監督をつとめたリチャード・レスターが、タイトルとテーマ・ソング誕生に関する逸話を語った。
◆『Help!(ヘルプ! 4人はアイドル)』画像
レスター監督は同映画でジョージ・ハリソンとリンゴ・スターが着用していたコートと、ジョン・レノンとポール・マッカートニーが使ったグランドピアノを来週開かれるオークションに出品しているが、その主催者Omega Auctionsにこう話した。
「脚本は“ビートルズ 2”っていう想像力にあふれた仮タイトルのもと執筆され始め、脚本家と僕は“Help”ってタイトルをつけたいって思ったんだ。でも残念ながら、著作権専門の弁護士からその名前はすでにほかの誰かが登録しているって言われた。それで、リンゴが“Eight Arms To Hold You”はどうかって助け舟を出してくれたんだけど、言うまでもなく、そのタイトルで曲を作ろうっていう意慾はあまり伝わってこなかったね。でも、タイトル・シーンを撮る間際までそのままにしてたんだ」
「そこでもう一度、一か八か弁護士に電話してみたら、ラッキーなことに!マークを付ければ大丈夫だって言われた。この知らせを聞いてすぐザ・ビートルズを呼んで、タイトルにあう曲を作ってもらうことにした。彼らは(オークションに出品する)べヒシュタインのピアノを使って直ちに曲を作り始めたよ。家に戻る車の中でも作業を続け、翌朝、曲を持ってスタジオへやって来た。ピッタリの曲だって思ったよ。それからすぐにアビーロード(スタジオ)でレコーディングしたんじゃないかな。その後のことはみんなが知っている通りだ」
英国のオークションハウスOmega Auctionsは、ザ・ビートルズの「Can't Buy Me Love」50周年を記念し、同シングルが英国でリリースされた3月20日に彼らの地元リバプールで<The Beatles Collection>と題したオークションを開催。ピアノやコートをはじめ、200点以上のザ・ビートルズのメモラビリアが出品する。オークションの模様はネットで生中継され、世界中どこにいても落札できるそうだ。
Ako Suzuki, London
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