ローランドからダンス・ミュージックを進化させる新ブランド「AIRA(アイラ)」シリーズ4機種がついに登場

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ローランドは、ダンス・ミュージック市場向けに新ブランド「AIRA(アイラ)」を展開、新製品4機種を、3月8日から順次発売する。

「AIRA」シリーズは、ダンス・ミュージック・シーンにおいてアナログ時代の“名機”と呼ばれる電子楽器サウンドの再現を望む声に応えて生まれた新ブランド。1月よりティーザーサイトと動画が公開され、話題を呼んでいたマシンがいよいよ正式発表となった。

名機を再現するだけでなく、コンピュータによるデジタル・ワークフローが主流となる音楽制作の現場と、つまみの操作によりリアルタイムに変化していくサウンドを求めるライブ演奏の両方に対応。アーティストのアイディアを瞬時に演奏というカタチにし、リアルタイムで最高のパフォーマンスを発揮できる電子楽器を目指している。

「AIRA」ブランドの最初のラインナップは「TR-8」、「TB-3」、「VT-3」、「SYSTEM-1」の4機種。「ダンス・ミュージック・シーンの進化を促す製品群」として投入される。 価格はいずれもオープンプライス。発売日は「TR-8」、「TB-3」、「VT-3」の3機種が3月8日、「SYSTEM-1」が6月。

過去の名機を再現するために新たに開発されたのが「ACB(Analog Circuit Behavior)テクノロジー」。これは、アナログ時代の電子楽器を正確に再現するため、アナログ回路の振る舞いのレベルまでモデリングする、まったく新しい技術。従来のモデリング手法とは大きく異なり、オリジナル製品の設計図からアナログ・パーツの特性を一つひとつ丁寧に再現。解析作業には、30年前にオリジナル製品の設計開発に携わったエンジニアも参加。解析したパーツをオリジナル製品の電子回路と同様に組み合わせることで、オリジナル機の詳細な個性を余すところなく再現。アナログ時代の電子楽器を最高の状態で蘇らせている。さらに、ACBテクノロジーは、アナログ固有の特性を精密にエミュレートするだけでなく、膨大な演算パワーを誇る最新DSPにより、30年前の電子楽器では物理的に不可能だった次世代のパフォーマンス性能も実現。当時のエンジニアが夢見た高次元のサウンド表現が可能になったとしている。

■ローランド・オリジナルの極上リズム・サウンド、名機TRの名を冠したリズムパフォーマー「TR-8」

往年のリズム・マシンの名器「TR-808」/「TR-909」を精密にモデリングしながらも、ライブでのパフォーマンス性やMac/PCとの連携など、現代の音楽シーンに合わせてチューンアップ。オリジナルの回路図を持つローランドにしかできない、新しい形のTR。

・TR-808、TR-909のサウンドを最先端モデリング技術ACBテクノロジーで完全再現。
・オリジナルTR-808のシーケンサー動作を完全モデリングしたTR-REC。
・エッジの効いたビートを瞬時に創出できる新機能SCATTER。
・USBを使ったDAWとの同期演奏、インストごとのオーディオ・パラ・アウトを実現。
・現状を一目で把握できる16ステップのパッドと、グリーンで統一されたLEDデザイン。
・AIRAシリーズとの同時使用で快適なパフォーマンスを実現。

■ベース・シンセの名器「TB-303」のすべてを精密にモデリング&再設計したタッチ・ベースライン「TB-3」

1980年代に発売されて以来、世界中のダンス・ミュージックに欠かせない存在となったベース・シンセサイザー「TB-303」。その特徴あるサウンドを、最先端のデジタル技術ACBテクノロジーにより緻密にモデリングして再設計。さらに「TB-303」の仕様や操作性を見直して最適なチューニングを施した、現代版タッチ・ベースライン。おもな特徴は以下のとおり。

・ベース・シンセサイザーの名器TB-303のオリジナル設計図を元に、ACBテクノロジーでそのパーツ単位で完全再現。
・オリジナルのサウンドはもちろん、エフェクト加工されたサウンドやTB-303では再現不可能だった新しいサウンドなど、即戦力となる音色を100種類以上収録。
・TB-303のステップ・シーケンサーもオリジナル回路から忠実にモデリングし完全再現。デジタル・シーケンサーでは不可能なアナログ感溢れるグルーヴを実現。
・シーケンス・フレーズをリアルタイムかつ過激に変化させることが出来る新機能SCATTER。
・TB-3のUSB端子とパソコンを接続してMIDI情報の送受信、オーディオ信号の送信が可能。
・MIDIクロック信号を受信して外部機器との簡単な同期演奏が可能。
・AIRAシリーズとの同時使用で快適なパフォーマンスを実現。

■ダンス・ミュージックのボーカル/ボイスを自由に加工、ボイス・トランスフォーマー「VT-3」

近年、ダンス・ミュージックを中心に過激に加工されたものが主流となっているボーカル・パート。「VT-3」では、ライブで完全再現がむずかしいとされてきたボーカル/ボイス・サウンドを、エレクトロ・ダンス・ミュージックに最適なカタチで簡単に実現可能。単純な声のキャラクター変化だけでなく、その音質にも徹底的にこだわり抜いた高品位ボイス・エフェクトを搭載。その他以下の特徴を持つ。

・ユニークな9種類のキャラクターを備えたエレクトロ・ダンス・ミュージックに最適なエフェクト。
・直感的な操作と滑らかな変化を実現した、ピッチ/フォルマントのコントロール。
・ダンス・ミュージックに映える高品質なリバーブ。
・専用ボタンによる無機質なロボット・ボイス。
・USB/MIDIによるDAWソフトウェアやハードウェアとの同期演奏を実現。
・AIRAシリーズとの同時使用で快適なパフォーマンスを実現。

■制作とパフォーマンスをシームレスにつなぐ、現代のSYSTEMシンセサイザー「SYSTEM-1」

1970年代にローランドが発売した「SYSTEM-700」/「SYSTEM-100」。30年以上の時を経て、当時のSYSTEMシンセサイザーの設計思想を継承しながら、理想のシンセサイザーとして実現したのが「SYSTEM-1」。制作現場で作られたシンセサイザー・サウンドをライブ・パフォーマンスでもストレスなく使うことができる「PLUG-OUT」コンセプトを採用。ACBテクノロジーにより再現されたソフトウェア・シンセサイザーは、Mac/PC上で利用できるだけでなく、「SYSTEM-1」本体へインストールして持ち運ぶことも可能。これがプラグインならぬプラグアウトというわけだ。「SYSTEM-1」本体にはローランド・アナログ・シンセサイザーの独特な振る舞いを組み合わせて作り上げた、まったく新しいオリジナルのシンセサイザー・エンジンを搭載する。その他おもな特徴は以下のとおり。

・ローランド・ヴィンテージ・シンセを現代的にアレンジした最新のアナログ・モデリング・サウンド。
・すべてのサウンド・パラメーターを直感的に操作可能。
・薄型鍵盤と新型ピッチベンドによるローランド・シンセ史上もっともコンパクトな設計。
・歴代の名器とされるローランド・ヴィンテージ・シンセをACBテクノロジーで完全再現。
・Mac/PCでの使用はもちろん、状況に合わせて本体へインストールして持ち運べる新コンセプト「PLUG-OUT」に対応。
・AIRAシリーズとの同時使用で快適なパフォーマンスを実現。


◆TR-8 製品詳細ページ
◆TB-3 製品詳細ページ
◆VT-3 製品詳細ページ
◆SYSTEM-1 製品詳細ページ
◆「AIRA」デモンストレーション・ムービー(英語)
◆「AIRA」オフィシャルサイト(英語)
◆ローランド
◆ローランド チャンネル
◆BARKS 楽器チャンネル
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