【ライブレポート】ビヨンセ、「心を開いて、みんなで一緒に!」

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2013年4月にセルビアからスタートしたビヨンセの最新ツアー<Mrs. Carter Show World Tour>がヨーロッパ・ツアーに突入、スコットランドのグラスゴーを皮切りにスタートした。

◆ビヨンセ画像

このツアーでヨーロッパをまわるのはこれで2度目だが、アリーナ級の会場はどこもほぼソールド・アウト。というのも、欧州・北米・南米を含めて行われた2013年のツアーでは、ニュー・アルバム『ビヨンセ』からの新曲は披露されていなかったわけで、今回は初めて披露される新曲をいち早く見ようと、世界中から熱狂的なファンが駆けつけている状況なのだ。

パワフルな女性バンドと女性ダンサー陣を従え、今回のライヴで披露される楽曲は約20曲。そのうち半分近い曲が新作『ビヨンセ』に収録された楽曲となった。グラミー賞授賞式でジェイ・Zとの最強夫婦共演で話題を呼んだ「ドランク・イン・ラヴ」は、全身大粒のクリスタルで覆われた黒のボディ・スーツで登場し、セクシーさ全開で熱唱。

また2014年のグラミー賞「最優秀プロデューサー賞」を受賞し、今再び熱い注目が集まっているファレル・ウィリアムスと、ジャスティン・ティンバーレイクのドリーム・チームによる軽快なディスコ風トラック「ブロウ」や、カニエ・ウェストがプロデューサーとして参加している濃厚な「パーティション」では、ポールダンスやナイトクラブの要素を盛り込んだダンスでさらに妖艶に。

一方、愛する人を失った悲しみを歌うバラード「ヘヴン」では、誰をも唸らせるパワー・ヴォーカルの絶唱で観客を圧倒。また、ナイジェリア人女性作家チママンダ・アディーチェのフェミニズムに関する感銘的なスピーチが大画面で映し出されると、続いて披露されるのは「***フローレス」。この曲の冒頭は、去年「Bow Down」(「私にひれ伏しなさい」の意)として公開され、当初その歌詞が攻撃的すぎると波紋を呼んだもの。しかしこのスピーチがフィーチャリングされ「***フローレス」となって新たに生まれた同曲の世界観は、真の男女平等を訴え、女性が生まれ持った“完璧さ”(=フローレス)は隠す必要などないと訴えるもので、世界中の多くの女性から共感を得ている。

そして、世界的に大ヒット中のシングル「XO」では、「いつも応援してくれてありがとう!私は毎回ステージでベストを尽くしているわ、だってみんなからたくさんの愛をもらっているから。だから今日は私と一緒に歌って。心を開いて、みんなで一緒に!」とオーディエンスに呼びかけ、会場中が大熱唱となった。

新曲のために新たに用意された多数の衣装、振付、そしてセットやビジョン映像はどれも素晴らしく、パーフェクトなビヨンセのスーパー・ウーマンぶりがうかがえるものだ。


『ビヨンセ』
国内盤CD+DVD SICP4090~1 3500円+税
※歌詞・対訳・解説付き、Uカード仕様、28Pブックレット付
1.プリティ・ハーツ
2.ホーンテッド
3.ドランク・イン・ラヴ feat.ジェイ・Z
4.ブロウ
5.ノー・エンジェル
6.パーティション
7.ジェラス
8.ロケット
9.マイン feat.ドレイク
10.XO
11.***フローレス feat.チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ
12.スーパーパワー feat.フランク・オーシャン
13.ヘヴン
14.ブルー feat.ブルー・アイヴィー
Video
1.プリティ・ハーツ
2.ゴースト
3.ホーンテッド
4.ドランク・イン・ラヴ feat.ジェイ・Z
5.ブロウ
6.ノー・エンジェル
7.ヨンセ
8.パーティション
9.ジェラス
10.ロケット
11.マイン feat.ドレイク
12.XO13.***フローレス feat.チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ
14.スーパーパワー feat.フランク・オーシャン
15.ヘヴン
16.ブルー feat.ブルー・アイヴィー
17.グロウン・ウーマン(ボーナス・ビデオ)


◆ビヨンセ・オフィシャルサイト
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