【インタビュー】THE SECOND from EXILE『THE II AGE』10000字全楽曲紹介
前回公開したTHE SECOND from EXILE待望のフルアルバム『THE II AGE』インタビューに続き、今回は『THE II AGE』の収録曲をメンバー全員で語り尽くす全曲解説をお届けしよう。“もっとEXILEではできない、新たな挑戦に挑みたい”“新楽曲も含めた集大成作品”と前回のインタビューで彼らが語った意欲作の世界を、約10000字にわたるロングトークでさらに深く堪能してもらいたい。
text&edit_片山陽平(初出:『月刊EXILE』より)
■TRACK01「Beginning Of The Second Age」
SHOKICHI(以下 S):僕らのグループ名が入っていることにも意味がありますし、こういった音楽のジャンルがまた、ポップス界に進出するという次の時代が始まっているんじゃないかなと思っています。今までは、日本人が作って、日本のなかで勝負するというのが絶対的なものでしたけれど、今はグローバルジャパンチャレンジもありますし、僕たちは、EXILEも含めて世界にもこの力を示していきたい。そうなったときに、日本人が発信していく音楽っていうものが本当に試されると思うので、これに誇りを持って世界に発信する時代が始まっているんじゃないかと思っています。そんな意思表示をこの楽曲の歌詞に落とし込みました。今、いちばん等身大の自分の歌詞がこの曲なのかもしれない。さまざまな音楽を聴いていくうちに考えも変わっていくなかで、海外との距離も近くなっていますし、自分のなかの海外に対するエネルギーも溜まっています。これをきっかけにそういった意思を発信していきたいと思っています。
■TRACK02「HEAD BANGIN’」
KENCHI(以下 KC):アルバムのリード曲なんですけれど、アルバムでリードを決めるタイミングで、リード曲ってやはりMVを撮って、アルバムの顔になり、THE SECONDの代名詞にもなる曲なので、いくつかのデモを選別させていただきました。EXILEらしい楽曲もあったんですけれど、「HEAD BANGIN’」は明らかに異質だなって感じがして……。サビの印象も今までのノリ方やBPM(楽曲の速さ)も変わるので、これまでのEXILE TRIBEに慣れ親しんでもらっている方々には、新鮮な楽曲なのかもしれないんですけれど、この曲をTHE SECONDがやる意味はあるよねって話をしていて。この楽曲を上手くのりこなせたら、THE SECONDとしての可能性も広がるねって話をみんなでして、リード曲に決定しました。この曲は力強さもありますし、THE SECONDは今まで、ロックテイストが入っている曲が多かったので、最たるものとして、ひと際異彩を放つ一曲として、アルバムのリード曲にぴったりはまったかなと今は確信に変わりましたね。
NESMITH(以下 N):結果論かもしれないですけれど、この楽曲がリード曲になったからこそ、ヴィジュアルイメージであったり、MVの世界観ができ上がって。別の曲だったらまた、まったく違うものになっていると思いますし、“THE SECONDならでは”というのも、この楽曲に出逢えて、この曲をリード曲にしようってみんなで一致したからなのではないかなと思います。
■TRACK03「THINK ‘BOUT IT!」
TETSUYA(以下 T):この曲は、THE SECONDのスタートとなる楽曲だったので、THE SECONDのイメージがどの基本軸となるのかというとても重要な1曲です。HIROさんがおっしゃった、やはりTHE SECONDのイメージはレーザーであったり、攻撃的で尖った感じがいいんじゃないかというのも含めながら、この曲にたどり着きましたし、ジャケ写もこの考えを基に制作されました。いいタイミングで映画『悪の教典』とのタイアップもいただけたなかで、THE SECONDの基になるものを作り上げた楽曲だなとアルバムを聴いていて再確認しました。尖ったなかにも、EXILE感であったり、等身大の僕らの想いを、EXILEとは違ったアプローチの仕方でmichicoさんが歌詞を書いてくれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです!!
S:ファンの方にいちばん知っていただいている楽曲だと思いますね。
N:そうですね。皆さんのリアクションを肌で感じた楽曲ではありますね。
KC:THE SECONDの曲のなかでもいちばん盛り上がるよね。
N:1枚目というのもあって、やっぱり登場感というのも楽曲を制作するうえで伝えていたことだったので、それはやっぱりお客さんのリアクションをすごく感じます。
T:パフォーマンスすると安心するんだよなぁ……。
KC:でも踊りは、めっちゃキツいっす(笑)!!
KEIJI(以下 KJ):半端じゃないっす(笑)!!
KC:THE SECONDは攻めの曲が多いのでカロリー消費も高くて大変ですけど。
N:「THINK ‘BOUT IT!」は1位ですね!! 今回のアルバムのなかでも……。
全員:1位だね(笑)!!!
■TRACK04「CLAP YOUR HANDS」
S:この曲はTHE SECONDのなかでもいちばんのアゲアゲな曲ですね。激しさもそうですし、この曲はライヴのために作った曲といっても過言じゃないくらい。ライヴを意識して皆さんと盛り上げることだけを意識して作った曲なので、THE SECONDのなかでは人気の曲だと思いますし、反響の大きい楽曲ですね。この曲も、1枚目のシングルのカップリングとして、僕たちらしくTHE SECONDを掲示した曲になっていると思います。THE SECONDを象徴する一曲です。
N:この曲は初めて、DOBERMAN INC.や、L.L.BROTHERSのTAKANORIさんが参加、そしてT.Kuraさんにも協力いただいています。一からこの3組で作るという挑戦していった楽曲だったので、それぞれがチャレンジでもありましたし、ライヴでも盛り上がるようなラップにも挑戦しました。今までの音楽スタイルにない楽曲だったので、新しいものを見いだせた曲だなと。それがライヴだったり、たくさんの方に聴いていただいて、SHOKICHIも言ったとおり、盛り上がるための起爆剤に育ったなと思いますね。ツアーではもちろんなんですけれど、参加させていただいたイベントで、僕らを初めて観る方でも、自然と『CLAP YOUR HANDS!!!』と手を叩きたくなるような、そういうパワーを持った楽曲だなと、パフォーマンスをするときに改めて思いましたね。
KJ:そうですね。本当に盛り上がる曲なので、THE SECONDの曲のなかではトップ3に入るくらい僕もお気に入りの曲です。個人的には、この曲ができる前にT.Kuraさんと話していて、自分たちはこういう曲がやりたいなどと、さまざまな話をしたなかでこの曲ができ上がったので、自分も思い入れのある楽曲。TAKANORIさんの歌詞が、今の等身大の僕らの気持ちや感情を歌詞に落とし込んでくださっているように感じるんですよね。パフォーマンスするときに、いちばんノレる感じがします。
■TRACK05「Lost In Time」
S:2ndシングルの『SURVIVORS feat.DJ MAKIDAI』リリースのときに、そろそろ落ちついた楽曲が欲しいなと思っていて……THE SECONDのバラード系ってどういう曲なんだろうと考えていたときにこの曲のデモが届いたんです。とてもハマりがよかったので、歌詞を書かせていただきました。すごくクサイ歌詞よりも、切ない色褪せたほうがいいんじゃないかと思い、書かせてもらいましたね。結果的には、ファンの方たちにも喜んでいただけてよかったなと思います。
KC:ファンの方からすると、僕たちのバラード曲でのパフォーマンスは、想像もつかなかったと思います。
T:この楽曲の振り付けを作るうえで、踊っているときに、歌詞にどっぷり浸かれるのがいいなぁって思いました。どっちかというとシンプルに仕上げました。まだ何度かしかパフォーマンスしたことがないですが、ライヴ中にこの楽曲がTHE SECONDの激しい楽曲に入ってくると、また違った世界観も演出できるというか。THE SECONDのなかでも異質な感じがあり、パフォーマンスしていても気持ちのよい楽曲です。
■TRACK06「Missing You」
S:THE SECONDにもいい加減、ラブソングがあってもいいんじゃないのかなということで(笑)作らせていただいたんですけど、やっぱり大切な人を想い、愛おしく思うときっていうのは、直接会っているときもそうですが、会えないときにより強く思うんじゃないかなと思うんです。愛おしさと切なさが交じり合って何とも言えない心境を力強く歌わせていただきました。曲も、「CHAOS」同様、自分も参加したライティングセッション(クリエイター同士が集まり、その場で曲を一気に作り上げていくこと)で作らせていただいた楽曲になっています。
■TRACK07「CHAOS」
S:このアルバムでは、いちばん最初に作詞•作曲させていただいた楽曲で、初めてライティングセッションという作り方を、この楽曲で挑戦させていただきました。なので、自分自身も思い入れの深い楽曲です。THE SECONDの走り出しとそのときの心境、そこにいたるまでの自分の光と闇をポジティブに歌にのせて表現させていただいた楽曲です。そのときの等身大の自分がこの「CHAOS」のなかにはいると思います。なので、改めて自分の歌詞を見てみると、“こういうこと想っていたな”とか“もがいている自分がいるな”っていうふうに感じますし、そうやって楽曲も育ってくれたら最高ですよね。
KC:隠れたアップテンポの名曲です。ライヴのフリも作りながら、どんな演出にしてどんな構成になるのかを考えるのがとても楽しい楽曲です。静かな力強さを感じる楽曲でもあるので、ド派手というよりは、クールな感じになるのかなと漠然と思っています。SHOKICHIの作詞の可能性というか、僕らも想像していなかった歌詞を提供してくれたのでSHOKICHIのことを頼もしいと思えた楽曲ですね!!
KJ:僕はたまたまこの楽曲が完成したときに、THE SECONDってこういうグループなのかなって思える瞬間があったんです。THE SECONDの名前を決める時ときに自分のなかのひとつの案として言葉も浮かび上がっていて。その想いを詞として書いてくれているので、そのときの自分を表している楽曲だなと思っています!! 思い出の楽曲ですね。
T:この楽曲……都内をドライブしながら聴くとハマるんです。ぜひ、試していただきたいですね。東京の夜に「CHAOS」……。
S:THE SECONDが持つ、サッドネスな世界観を表現できているのではないかなと改めて思いますね。
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