【インタビュー】THE SECOND from EXILE「僕らなりの濃いパフォーマンスを楽しみにしていてください」
THE SECOND from EXILEが、2014年2月5日にアルバム『THE II AGE』をリリースした。1stシングル「THINK 'BOUT IT!」から、最新楽曲「HEAD BANGIN'」、NESMITHが作詞を手がけたソロ楽曲「Dear...」や、SHOKICHI作詞による「Signal Fire feat. SWAY」には劇団EXILE野替秀平ことSWAYが参加、さらに、THE SECOND from EXILEの熱く激しいパフォーマンスを彷彿とさせるDance Track「BACK TO THE 90's BASS」etc.……。今ある彼らのすべての想いが込められた、THE SECOND from EXILE始動以来の集大成となる今作について語ってくれるとともに、メンバー全員による対談を交えた10000字全楽曲紹介を、今回と次回の2部構成&ボリュームたっぷりにお届けしよう。
text&edit_片山陽平(初出:『月刊EXILE』より)
◆THE SECOND from EXILE 画像
■THE SECOND from EXILE FULL ALBUM『THE II AGE』special interview
■“もっとEXILEではできない、新たな挑戦に挑みたい”
── 今回リリースされるFull Album『THE II AGE』ですが、フルアルバムということもあり、作品が完成した手応えはいかがでしょうか?
KEIJI(以下 KJ):やはり、“本物”を表現しているので、“本物感”が出ているんじゃないでしょうか!!
NESMITH(以下 N):それは、“族的”な意味で?
KJ:はい(笑)!!
N:(笑)!! 最初にメンバー全員で曲順を決めていて、最終的に曲順が決定したときに、今回のアルバムの流れが明確になった瞬間が生まれました。そこから、未完成の楽曲の制作に取りかかっていったんですけれど、これまでのTHE SECONDも新しいものに挑戦してきましたが、今回も僕たちにとって新たな挑戦でもあった楽曲制作に挑戦しました。基本、楽曲に関しては、SHOKICHIが先陣を切って、グループを引っ張ってくれました。そんななかで、メンバー全員が意見を出し合い、僕たちの1年半の集大成という形ですてきな作品が完成したのではないかと感じています。
SHOKICHI(以下 S):以前までのTHE SECONDは、HIROさんにプロデュースを手がけていただいていたのですが、今回はHIROさんよりすべて僕たちの手でプロデュースさせていただけるチャンスをいただきました。今回の作品の評価などは、今作から発信していく楽曲を聴いた方々に判断していただくことなので、まだ手応えは正直感じていないです。しかし、僕たちのアルバムのリリースを心待ちにしてくださっているファンの方々がたくさんいらっしゃったので、そういう意味では今回リリースすることができ、皆さんのお手元に届けられることを本当に心からうれしく思っています。
KENCHI(以下 KC):THE SECONDが始動して、約1年半という期間で、アルバムを出させていただけることになったんですけれど、定期的に活動をしているグループではないなかで、シングルを2枚、そして今回アルバムをリリースできることは、本当に恵まれているなと感じています。僕らがEXILEだからこそできることなんだとも改めて感じました。いつもEXILEのときに携わってくださるスタッフさんが、一緒になって今作の制作に協力してくださいました。そして、僕らも“THE SECONDとしての可能性を改めて追求したい”“もっとEXILEではできない、新たな挑戦に挑みたい”という想いがあったんです。そこで、スタッフさんからも斬新なPVの提案があり、いただいた提案をベースにメンバーと密に話し合い、取り組ませていただきました。さまざまな確認ごとが多く、メンバーの意思疎通ができていなかったこともうまれ、大変な作業ではあったんですけれど、最終的にはひとつの作品が完成したことによってTHE SECONDとしての、アイデンティティを提示できる今作となり、僕らとしての意思も定まったのではないかと感じています。応援してくださる皆さんにとっても「THE SECONDってこういうパフォーマンスをするんだ!!」って新たに僕たちを知っていただけると思いますし、これから僕たちのことを知っていただける方にも、「THE SECONDって、これから何をやるんだろう?」っていう期待感を持ってワクワクしてもらえたらうれしいですね。
KJ:やはり“本物”を表現できているので、そこを推したいなと思いますね(一同爆笑)!! と冗談はさておき、手応えとはいっても、リリースして初めて今作を手に取っていただいた方々がどう思うか。やはり、今、EXILEといういい環境のなかで、THE SECONDは違う音楽性のなかで、EXILEでありながら、チャレンジさせていただいているので、自分たちの好きなことを具現化し、それに対してファンの方々がどのような反応をするのかは、リリースしてみないとわからないことで。アルバムをリリースしてライヴを開催したときに、そのあとに結果がついてくるのではないかと思っています。今作は、第1段階のTHE SECONDというグループの提示だと考えています。アルバムの制作に携わり、今後の活動へのアイデアの幅が広がりましたね。これまでのTHE SECONDは、HIROさんがプロデュースしてくださる環境で、「THINK 'BOUT IT!」もHIROさんに制作に携わっていただき、「SURVIVORS」はMAKIDAIさんに関わっていただきました。今回のアルバムに関しては、自分たちでセルフプロデュースすることによって、さらに個人個人に責任感が芽生えました。THE SECONDを成功させることは、自信にもつながってくると思いますし、次のEXILEにも反映できるのかなと感じました。だからこそ、今回はHIROさんからいただいたセルフプロデュースというチャンスに挑戦させていただきたいと確信しました。MVも新たな試みでチャレンジできたので、あとはお客さんにどういう反応をしていただけるかですね。それでは……楽曲の詳しい話を1曲ずつ……。
N:も……もう行きます(笑)!? おそらく、インタビューの進行の段取りが……(一同爆笑)。
KJ:あっすみません(笑)!!
TETSUYA(以下 T):僕たちの作品の1作目「THINK’BOUT IT!」、2作目「SURVIVORS feat.DJ MAKIDAI from EXILE」と続いて、今回フルアルバムという形で作品をリリースさせていただけてうれしく思っています。1作目にTHE SECONDの切り口を発信し、2作目にDJ MAKIDAIとのコラボレーションという新しいことを発信しました。そして、今回のアルバムが集大成ではあるのですが、さらに新たなTHE SECONDとしての切り口になっていければなと、想いを込めて制作させていただきました。「HEAD BANGIN’」などの楽曲はもちろんのこと、今回はパフォーマー曲も作らせていただいたので、そういう意味では自分たちのやりたい表現というのはこういうものなんだと再確認することができました。新しい発見とコアな想いを今作のアルバムに込めたので、2014年のパーフェクトイヤーはこのアルバムで突っ走って行きたいなと思いますね。
── ジャケ写やアー写は、またこれまでの作品とは違った迫力と存在感で、ガラッと変わった印象を受けました。今回の衣装のテーマは何でしょうか?
S:もともとTHE SECONDとしての活動が始まる前、HIROさんと一緒にTHE SECONDのコンセプトを決めていたときに、THE SECONDというのは、“いつも振り切っている感じ”で“可能性を広げられる存在”になれればいいねっていう話をしていたんです。1枚目、2枚目を出すうちにそのコンセプトから少しずつ変化しがちだったものの、原点回帰じゃないですけれど、振り切りまくった結果、白黒にたどりつきました。そのくらい自分たちの意思表示ができたし、振り切ったものがTHE SECONDであるし、今までやったことのないことをやることによってEXILE TRIBEの枠をもっと広げられるのではないかという想いの下で、ジャケ写を作らせてもらいましたね。ただかっこいいということじゃなくて、最初に決めたコンセプトを基にやらせていただいたことは、大きいのかなと思いますね。
KJ:1作目では、「THINK ‘BOUT IT!」であのような世界観を出して、曲によって使い分けるというのも、“EXILE PRIDE”ではなく、“SECOND PRIDE”ですかね。そういうことも、曲によって使い分けているし、今回のMVはアートのような感じで、イメージは海外のMVのようなものを日本で作りたいという部分で、監督とメンバー全員で話をして……。あとは……本物ですよ(笑)!! 今回は監督が決めたんですけれど、ひとりひとりが動物というキーワードを与えられているんです。ネッさんは……ネコ。
N:豹!!
KJ:ネコ!!!
N:豹っす!!!
KJ:(笑)。豹だったり、KENCHIがバッファローで、TETSUYAがワシ。SHOKICHIはライオンで、僕がワニという、ひとりひとりに設定があり、MVは今までのEXILEにはないテイストというか。撮影小道具として小物を取り入れたり、メンバー以外のキャストさんが登場していたりと、海外的なニュアンスも取り入れてみたいなと思って、それが日本でどう通用するのかを試してみたかったんです。始まりでは、ドラムの方や女の人も黒塗りになり、長い髪をヘッドバンギングしていて……。
S:海外意識したってなると語弊があるんですけど……。
KJ:すいません(笑)!!
S:自分たちがやってこなかったことに挑戦したかったんです。自分たちが映像に映る以外のもので、曲の攻撃性であったり、世界観を表現してみたかったんです。そういったMVは今までにやってこなかったことなので、映っているものから感じる“新たな音”というものをTHE SECONDで表現してみたくて。日本が発信するアートMVみたいなのを、心がけて取り組みました。
KJ:さっきの「“海外を意識した部分に語弊がありました。すみません!!”」って書いてください(笑)。
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