エヴァリー・ブラザーズ、弟フィルが死去
エヴァリー・ブラザーズのフィル・エヴァリーが金曜日(1月3日)、慢性閉塞肺疾患のため亡くなった。74歳だった。
◆エヴァリー・ブラザーズ画像
妻パティによると、長年に渡る喫煙が原因だったという。『Los Angeles Times』紙に訃報を伝えた彼女は「私たちは悲嘆に暮れています。彼は長い間、懸命に戦ってきました」と話した。
ミュージシャンの父、アイク・エヴァリーと共に幼いときからステージに立っていたドン&フィル兄弟は、1956年にエヴァリー・ブラザーズとして1stシングルをリリース。続く「Bye Bye Love」「Wake Up Little Susie」(1957年)が世界中で大ヒットした。その後も「Cathy’s Clown」「When Will I Be Loved」「All I Have To Do Is Dream」「Bird Dog」「Walk Right Back」などのヒット曲を生み、1986年に<Rock and Roll Hall of Fame>が創設した際には殿堂入りする初の10アーティストの1組に選ばれた。数々のミュージシャンに影響を与えた彼らを『Rolling Stone』誌は「ロック界で最も重要なヴォーカル・デュオ」と称えている。
ニール・ヤング、ポール・マッカートニー、キース・リチャーズ、サイモン&ガーファンクル、ビーチ・ボーイズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのアンソニー・キーディスなどミュージシャンの間でもエヴァリー・ブラザーズのファンは多く、最近では、グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングとノラ・ジョーンズが、エヴァリー・ブラザーズの1958年のアルバム『Songs For Our Daddy Taught Us』のカバー・アルバム『Foreverly』をリリースしたばかりだった。
合掌。
Ako Suzuki, London