【ライブレポート】ゆず、きゃりーぱみゅぱみゅなど全10組出演の<MUSIC FOR ALL,ALL FOR ONE 2013>最終日に最高のギフト

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ゆず、きゃりーぱみゅぱみゅ、2PM、SPYAIRなど全10組のアーティストが出演したライブイベント<FamilyMart presents MUSIC FOR ALL,ALL FOR ONE 2013>の最終日が12月23日(月・祝)、国立代々木競技場第一体育館で開催された。

◆<MUSIC FOR ALL,ALL FOR ONE 2013>最終日 拡大画像

音楽を通じて、新しい年への前向きなパワーを発信するライヴイベントが、<MUSIC FOR ALL,ALL FOR ONE 2013>だ。2011年の東日本大震災をきっかけにスタートしたこのイベントは、音楽配信サービスのレコチョクを筆頭に、各レコード会社や音楽メディアの協力のもと、レーベルを越えたアーティストが集結するイベントとなり。今回で第3回目を迎えた。

<MUSIC FOR ALL,ALL FOR ONE 2013>は3連休となる12月21日(土)から23日(月・祝)の3日間にわたり、渋谷・国立代々木競技場第一体育館で開催される。その最終日もオープニングアクトから。BEE SHUFFLEとチームしゃちほこのステージで幕を開けた。

オープニング・アクトとして登場したBEE SHUFFLEは、原宿発のがけっぷちボーイズグループだ。“がけっぷち”の所以は、常にミッションを課されクリアできなければ即解散という過酷な状況によるもの。2014年1月のメジャー・デビュー・シングル「Welcome to the SUFFLE!!」など2曲を披露した彼らは、とにかく明るい歌とダンスで不屈の笑顔で会場を盛り上げた。続くオープニング・アクトは、名古屋在住6人組アイドルのチームしゃちほこだ。「わたしたちは、事務所的にはももクロ姉さんの、レーベル的にはきゃりー姉さんの妹分です」と元気いっぱいに自己紹介すると、「勝手にハイブリッド」「大好き!」を披露。カラフルな衣装で、ステージを天真爛漫に飛びはねるその姿はイベントのオープニングにふさわしいエネルギーに溢れたものだった。

そしてイベントのトップバッターの登場だ。「なんだこれくしょん」のにぎやかなお囃子にのせ、ダンサーを引き連れてステージに姿を現したのは、3年連続出演となるきゃりーぱみゅぱみゅ。初回はオープニング・アクトだったきゃりーだが、そこからの快進撃はご存じの通り。日本はもとより海外でも活躍する彼女の存在感は圧倒的だ。「わたしのライブはお客さんの参加型のスタイルです」と、「にんじゃりばんばん」をはじめ、振り付けをレクチャーしながらキラーチューンを連発していく。数々のライブ経験を積んだ彼女のパフォーマンスは観客とのやりとりも密度が濃く、とても頼もしいものだった。

次なるアクトは2PMだ。登場前から悲鳴にも近い歓声が会場に巻き起こる。2013年はアリーナツアーの他、東京ドーム公演も大成功させた彼らは、このステージが年内日本での最後のライブとなる。当然ながらメンバーもファンも相当な力の入れようだ。キレのあるダンス・チューンでジャケットを翻せ、ネクタイを外し、それらを使ってパフォーマンスすれば客席の反応が凄まじい。残念ながら今回はジュノが映画撮影のために出演できなかったのだが、そのぶん5人はMCも歌も饒舌。さらには、山下達郎の「クリスマス・イブ」をカバーするなどスペシャル感を満載したステージを届けてくれた。ステージの最後は「メリークリスマス!」というMCに加え、少し気の早い「あけましておめでとう!」の言葉で熱いステージを締めくくった。

イベント中盤には「パーティー・アクト」コーナーが設けられ、この日も2組のニューカマーが登場。まずは、蒲田出身の3人組シクラメンだ。ドラマ主題歌「マナザシ」と、「100年の初恋」というグッド・メロディの楽曲を連発して会場を盛り上げる。3人それぞれキャラクターが異なるエモーショナルなヴォーカルを聴かせる一方で、その隙間から人懐っこい表情をうかがわせるステージは魅力的。短い時間ながら、ほっこりと温かな雰囲気で客席を魅了した。そして、ド派手なロックチューンをぶちあげたのがBACK-ONだ。新曲の「ニブンノイチ」や、2014年リリース予定の「wimp」をいち早くショートバージョンでお披露目したステージは、そのバンド名通りの爆音が心地よい。強力なダンス・ロックなバンドサウンドで会場の温度をガンガン上げた。

迎えたイベント後半、最高の笑顔を届けてくれたのがケラケラだ。1曲目には彼らの名刺的なナンバー「スターラブレイション」を披露。紅一点ヴォーカリストMEMEのキュートでパワフルな笑顔とハイトーンヴォイスは、ビタミン剤のように身も心も元気にしてくれる。大舞台は初とのことだが、フレンドリーに観客の心を掴み、会場中にタオル回しの輪を広げたパフォーマンスには、ライブバンドとしての資質を感じずにはいられない。デビューから約10ヵ月、着実にライブを重ねてきた彼女たちは、“聴いた人を笑顔にし、友達のようでありたい”と付けたバンド名通りのポジティヴなステージをみせてくれた。

JASMINEの登場はクールな衣装に身を包んだ颯爽としたもの。ヴォリューム感満点のEDMサウンドで、伸びやかな高音ヴォーカルを響かせてつつ、歌詞はやけにリアルなイマドキ感でガンガンと攻める。そのフィジカルなサウンドが客席の心をグッと掴んだようだ。「私からのクリスマス・プレゼント!」と、「Weekend High」に続いて新曲「Countdown」でアッパーに盛り上げる。大きなステージは初めてだというが、堂々たるステージングには新人とは思えぬ風格すら漂っていた。

場内にサイレンが響きわたり、真っ赤な照明がステージを照らし出すなか登場したのは、SPYAIRだ。緊張感たっぷりのオープニングから怒涛のアグレッシヴ・ナンバー「OVERLOAD」、「現状ディストラクション」とスピードを上げてひたすら突き進むサウンド。「遊ぼうぜ、代々木!」というヴォーカリストIKEの声に、ジャンプや手拍子、シンガロングで客席が応える。メロディアスで攻撃的、スケール感の大きなナンバーがアリーナ会場に映えてダイナミックな音空間を作り上げた。そして演奏はタフ。好調なバンドは最高のライブをする、そう実感せずにはいられないステージとなった

そしてこの3日間の大トリを務めるのは、ゆずだ。手拍子と大歓声に迎えられた2人は「虹」でライブをスタートした。「代々木!元気ですか!?……あれ、ちょっと疲れてきてる?」と会場の笑顔を誘いながら、あっという間にワンマンライブのような一体感を生み出すステージ運びがさすがだ。この日のステージは、ヒットチューンを満載しながら新曲「表裏一体」を初披露したほか、岩沢がサンタ帽を、北川がトナカイの着ぐるみで「夏色(Xmas ver.)」を聴かせたりと、イベント感たっぷりの内容でトリの大役を見事に務めてくれた。アンコールでは、「この曲を着ぐるみをかぶって歌っていいのかな(笑)」と苦笑いしながらも、アテネ五輪のテーマソング「栄光の架け橋」を披露し、会場が感動に包まれる。未来の五輪会場となる国立代々木競技場第一体育館に最高のギフトを届けたライブとなった。

なお、<FamilyMart presents MUSIC FOR ALL,ALL FOR ONE 2013>は、アメーバピグでリピート放送(12月31日19:00、1月1日19:00)が決定したほか、J:COMで後日放送される予定だ。

■<FamilyMart presents MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE 2013>
2013年12月21日(土)、22日(日)、23日(月・祝) 14:30開場/16:00開演
国立代々木競技場第一体育館 (住所:渋谷区代々木神南2‐1‐1)
全席指定 7,800円(税込)
・12月21日(土):超特急、DISH//、E-girls、華原朋美、加藤ミリヤ、May J.、清水翔太、THE SECOND from EXILE …and more
オープニング・アクト:LUHICA、Una
パーティー・アクト:Da-iCE 、FAKY、
・12月22日(日):クリス・ハート、JUJU、倖田來未、三浦大知、乃木坂46、SOL(from BIGBANG) 、VAMPS…and more
オープニング・アクト:USAGI、安田レイ
パーティー・アクト:、Dorothy Little Happy、塩ノ谷早耶香
・12月23日(月・祝):JASMINE、ケラケラ、きゃりーぱみゅぱみゅ、SPYAIR、ゆず、2PM …and more
オープニング・アクト:BEE SHUFFLE、チームしゃちほこ
パーティー・アクト:BACK-ON 、シクラメン


◆MUSIC FOR ALL,ALL FOR ONE 2013 オフィシャルサイト
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