【ライブレポート】E-girls、加藤ミリヤなど全12組出演の<MUSIC FOR ALL,ALL FOR ONE 2013>初日に1万人が熱狂
E-girls、May J.、加藤ミリヤ、THE SECOND from EXILEなど過去最多となる計12組のアーティストが出演したライブイベント<MUSIC FOR ALL,ALL FOR ONE 2013>初日が、12月21日(土)に国立代々木競技場第一体育館で開催された。
◆<MUSIC FOR ALL,ALL FOR ONE 2013>初日 拡大画像
<MUSIC FOR ALL,ALL FOR ONE 2013>は3連休となる12月21日(土)から23日(月・祝)の3日間にわたり、渋谷・国立代々木競技場第一体育館で開催される。その年を音楽とともに振り返る、その初日となる12月21日(土)、クリスマスに彩られた会場に約10,000人を動員して幕を明けた。
オープニングアクトとして、UnaとLUHICAが登場。原宿のファッションシーンでモデルとしてカリスマ的な人気を誇るUnaは、ブラックスワンを連想させるモノトーンの衣装に身を包み、アンビエント系のバラード「ロンリー・フラワー」と、ダンスポップ「Juicy Juicy」という両極端な2曲を時にせつなく、時に軽やかに表現。一方のLUHICAは、資生堂TSUBAKIのCMソングとして話題となったバラード「独り言花」をエモーショナルに歌い上げた。
ダンサー2人を引き連れて、サングラスにキャップ姿でステージに登場したのが清水翔太だ。メロウながらもソウルとパッションを感じる「GET BACK」とラテンのビートを導入した「flower」で客席を盛り上げる。2曲を歌い終えたあと、「クリスマスシーズンなので、久々に僕の冬の曲をやりたい」と語り、ウインターバラード「冬が終わる前に」をさりげなく情感の漂う歌声で熱唱。さらに、夢を追う若者の背中を押す応援歌となっている新曲「DREAM」を力強く、ストレートに歌い上げ、「君が好き」では、サビのフレーズを客席のひとりひとりを指差しながら歌い、大歓声を浴びた。
続いてのブロックでは、ももいろクローバーZで知られるスターダスト発の男性アーティスト集団「EBiDAN」から、DISH//と超特急の2組の登場だ。結成から2周年を迎えた平均年齢約16歳の4人組ダンスロックバンドであるDISH//は、竹馬に乗ってステージにあがり、前山田健一プロデュースによるファストなロックナンバー「いつかはメリークスマス」など、3曲をハイテンションに全力でパフォーマンス。そして、メインダンサー5人にバックヴォーカル2人という編成のボーイズグループ超特急は、11月にリリースしたばかりの5枚目のシングル「Kiss Me Baby」をはじめ、エキサイティングなダンスとヴォーカルで観客を魅了した。
イベント中盤には「パーティー・アクト」コーナーが設けられ、ニューカマーが登場。インディーズ時代から着うたの総チャートでデイリー1位を獲得している5人組ダンス&ヴォーカルユニットDa-iCEはアグレッシヴなダンスナンバーを立て続けに披露。2014年1月のメジャーデビューが決まっている彼らの勢いや躍動感がリアルに伝わってくるステージングとなっていた。続くFAKYは、リル・ファングやダイアンなどのメンバーで構成される国際感覚豊かな5人組ガールズ・グループだ。全員がリードヴォーカルをとれるとだけあって、その歌声は圧巻のひと言。太くたくましく、ダイナミックな歌いっぷりに新人とは思えない本物の存在感と迫力を感じた。
2012年に引き続き、2年連続での出場となったE-girlsは、まさに2013年の音楽シーンを代表するアーティストの1組だろう。ブレイクのきっかけとなった3rdシングル「Follow Me」や、レコチョクで初の月間1位に輝いた「ごめんなさいのKissing You」、初のメッセージソングとなった最新シングル「クルクル」など、パフォーマーによるダンス・シークンスを含めて全6曲を披露。総勢25名によるカラフルでポップ、明るく華やかなエンタテイメントショウを展開した彼女たちは、紅白歌合戦の初出場の報告とともに、2014年夏に初の単独アリーナツアーの開催を発表し、会場には割れんばかりの歓声が起こった。
カラオケ対決をするテレビ番組での活躍で一躍注目を浴びる存在となったMay J.は、その歌唱力の高さを知らしめるきかっけとなった「ハナミズキ」など、カバー曲を中心にした構成。ミュージカル「レ・ミゼラブル」の主題歌「I DREAMED A DREAM」は、「たくさんの人に歌を届けることができなかったときの気持ちをぶつけて歌った」と語り、中盤のロングトーンには感動を誘う響きがあった。「私からのクリスマスプレゼントです!」というMCの後に歌われた、マライア・キャリーの「All I Want For Christmas Is You」の低音から少しずつあがっていく歌い出しや、ギターとのハモりも含め、彼女は純粋にその歌声だけで聴き手を感動させることができる。改めて、プロのヴォーカリストとしての才能と磨き抜かれた表現力と技術力を見せつけられた思いがした。
2012年、このイベントで復帰後初のステージを飾ったシンガーが華原朋美だ。真っ赤なドレスで登場した2012年は、観客の前で歌うのが6年半ぶりということもあって、涙をこぼすシーンも見受けられた。しかし、2013年は時折、柔らかな笑顔も交えながら、しっかりと前を見据えた堂々たるパフォーマンスを披露。MCでは、「1年間、ドタキャンもなく(笑)、走り続けてこれました。今年も昨年と同じようにこのステージに立って、歌えることを心から感謝してます」と客席に伝えるともに、「16年間ずっとあったわだかまりも解消した」とコメント。「I Believe」「夢やぶれて」「I’m proud」と“夢”をテーマにした楽曲を感情を目一杯込めながら高らかに歌い上げ、新しい夢に向かっている姿勢を印象づけた。
真っ赤なペンライトで多くのファンに迎えられた加藤ミリヤは、明確なコンセプトを感じさせるステージ構成となっていた。「HEART BEAT」「SAYONARA ベイビー」「LOVE FOREVER」と4つ打ちのアップナンバー3曲をつなげて歌った最初のブロックは、彼女のライブのダイジェストのようなものだ。歌とダンスはもちろん、SEや照明を含めて、完成されたショウを展開した。続いて、「せつないクリスマスになりそうな方に届けたい」という言葉の後に、失恋ソング「Aitai」とティーンの悩み相談から生まれた「Lonely Hearts」というメッセージ性の強いバラードを切々と歌い上げた。さらに清水翔太とSHUNを呼び込み、「今夜はブギーバック」で客席を盛り上げる。「メリークリスマス!」と手を降り、ステージをあとにしたが、この日、初めてミリヤのステージを見た観客が再び彼女のライブに行きたくなるような内容となっていた。
初日のトリを飾ったのは、初登場となるTHE SECOND from EXILEだ。彼らが姿を表すと会場中から悲鳴のような歓声があがった。ライブはこの夏のアンセムとなったパーティーチューン「SURVIVORS」からスタート。数少ないバラードナンバー「Lost In Time」、デビューシングル「THINK BOUT IT」など、高揚感たっぷりのエッジーなEDMナンバーを披露する。TETSUYAがアクロバットを駆使し、KEIJIはTシャツも脱いで上半身裸になるなど、会場はこの日、いちばんの熱気と盛り上がりを見せた。NESMITHが「楽しい、最高の熱い思い出ができました! 最後に、このイベントのラストを飾る曲です」と語り、EXILE TRIBEとしての誇りをテーマにした「PRIDE」を歌唱。2人の声と3人のダンス、そして、10000人の観客のクラップが重なることで生まれる力強いグルーヴが会場を満たしたところで、NESMITHが「MUSIC FOR ALL,ALL FOR ONE!」と叫び、初日の幕が閉じた。
■<FamilyMart presents MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE 2013>
2013年12月21日(土)、22日(日)、23日(月・祝) 14:30開場/16:00開演
国立代々木競技場第一体育館 (住所:渋谷区代々木神南2‐1‐1)
全席指定 7,800円(税込)
・12月21日(土):超特急、DISH//、E-girls、華原朋美、加藤ミリヤ、May J.、清水翔太、THE SECOND from EXILE …and more
オープニング・アクト:LUHICA、Una
パーティー・アクト:Da-iCE 、FAKY、
・12月22日(日):クリス・ハート、JUJU、倖田來未、三浦大知、乃木坂46、SOL(from BIGBANG) 、VAMPS…and more
オープニング・アクト:USAGI、安田レイ
パーティー・アクト:、Dorothy Little Happy、塩ノ谷早耶香
・12月23日(月・祝):JASMINE、ケラケラ、きゃりーぱみゅぱみゅ、SPYAIR、ゆず、2PM …and more
オープニング・アクト:BEE SHUFFLE、チームしゃちほこ
パーティー・アクト:BACK-ON 、シクラメン
◆MUSIC FOR ALL,ALL FOR ONE 2013 オフィシャルサイト
この記事の関連情報
『【推しの子】』B小町のミニアルバム発売決定
言語聴覚士・介護福祉士の芸人サッチィー、オーラルフレイル予防のに新曲「パタカラ音頭」リリース
『進撃の巨人』オーケストラコンサート、世界20都市以上でのワールドツアー開催決定
台湾のインディー音楽アワード「金音創作賞」、11月2日(土)開催
【コラム】いま聴きたい! 注目の女性アーティスト6選
『【推しの子】』ドラマシリーズ全8話の主題歌アーティスト決定
国内最大規模の国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」、2025年5月に開催
渋谷に“やりすぎ”なライブハウス「SHIBUYA FOWS」、2025年春に誕生
キングレコードの新レーベル「HEROIC LINE」、初の主催イベント開催決定