KEMURIとBiSが2マンライブ。「アトイチネン!」の大合唱
12月20日、東京・お台場のZepp DiverCityにて、KEMURIとBiSの2マンライブ<GENERATION×GENERATION>が行なわれた。
◆KEMURI×BiS<GENERATION×GENERATION>画像
KEMURIのベーシスト・津田紀昭を始め、ヒダカトオル(THE STARBEMS)、難波章浩(Hi-STANDARD、NAMBA69)、上田剛士(AA=)など、錚々たるロックミュージシャンが曲提供およびプロデュースをし、パンクロッカー顔負けのライブを披露しているBiS。今回のステージも1曲目の「MURA-MURA」(津田紀昭プロデュース)からアグレッシヴな楽曲のオンパレード。2014年1月リリースの新曲「STUPiG」(上田剛士プロデュース)も披露しつつ、ステージ上を縦横無尽に彼女たちが歌い踊れば、観客も通常のアイドルのライブでは見られないようなモッシュ&ダイブを繰り返した。
そしてBiSライヴ終了後、約20分のインターバルを経ていよいよKEMURIが登場。百戦錬磨、日本屈指のライヴ・バンドだけに1曲目の「Knockin’ On The Door」からアクセル全開。「今日は今まであまりやってこなかった曲もやる」というヴォーカルの伊藤ふみおのMC通り、再結成後のステージセットには組み込まれていなかった「Jojou no uta」、「te wo nobase」、「Live Up To Ya Lights」等を交え、本編約1時間30分のステージを終了。
アンコールでは、伊藤ふみおが2014年3月5日にKEMURI初のカバーアルバム『KEMURIFIED(ケムリファイド)』のリリースを発表し、そのアルバムに収録されるアメリカのパンク・バンド、RANCID(ランシド)の「TIME BOMB」と、ロックのスタンダードともいえるKISS(キッス)の「ROCK AND ROLL ALL NITE」のスカパンク・ヴァージョンを初披露。続いてファンお待ちかねの「Ato-Ichinen(アトイチネン)」のイントロが始まると、伊藤がステージの両袖でステージを見つめていたBiSのメンバー6人を引っ張り込み、マックスにヒートアップした観客との「アトイチネン!」の大合唱で1回目のアンコールが終了。さらにアンコールを求める観客に応えて再々登場した彼らは、BiSという平成生まれのアーティストとの世代を超えた共演という今回のイベントを象徴するかのような楽曲「New Generation」を演奏し、ステージを終えた。
2012年の再結成まで約5年のブランクがありながらも、復活後はそれまで以上にアグレッシヴに活動している40代のKEMURIと、全員20歳ちょっとの女の子ながら見た目と裏腹の過激なパフォーマンスで注目を集めるBiSの、世代や枠組みを超えたコラボ。2013年年末の音楽シーンに一石を投じる、ホットな出来事だった。
KEMURIライヴ写真撮影:深野輝美
KEMURI×BiS集合写真撮影:畔柳ユキ
◆BARKSライブレポ